Jeremy のことが知りたくて

ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ。

Edward Hardwickeが亡くなってから、もう1年たつのですね。5月16日がご命日です。

先ほど「グラナダシリーズのblooper(間違い、へま)その4」を記事としてあげた時にはそのことに気づいていませんでしたが、その4ではホームズとワトスンの再会を描く「空家の怪事件」を話題にしていました。エドワードのワトスンがジェレミーのホームズと再会して、生涯はじめて(そして最後に)気を失う場面、ジェレミーはエドワードの演技にこころうたれた、と言っていました。

ブランディのおかげで気がついたワトスン。
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しっかりとホームズの腕をにぎります。
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そしてこの言葉とこの笑顔。"When you like, where you like."
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ありがとう、エドワード。

RM
いやあ、その4まで来るとは思っていませんでした。楽しく書いています。今までの3回はこちらです。
グラナダシリーズのblooper(間違い、へま)その1
グラナダシリーズのblooper(間違い、へま)その2
グラナダシリーズのblooper(間違い、へま)その3

多分、「その4」で一端一区切りとすると思います。今回は「その3」とは別のアメリカからのメンバーが指摘したものです。

「空家の怪事件」でホームズは3年ぶりに221Bにもどって自分の寝室に入り、ハドスン夫人を「気絶せんばかりに」びっくりさせます。ハドスン夫人を軽く抱きよせて背中をぽんぽんと叩いてあげる、あのシーンを思い出しますね。この後ホームズは、懐かしい居間に入ります。この場面です。

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ホームズの後ろの壁には、上が画面から切れていますが、ゴードン将軍の肖像画がかかっています。これはシリーズ最初の放映の「ボヘミアの醜聞」の時からあった絵ですから、皆様もおなじみでしょう。原作では「ボール箱」にこの絵に関する記述があります。

さて、同じ日にホームズは古本屋の主人としてワトスンの医院を訪れます。ワトスンの書斎に入ったところです。

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後ろにゴードン将軍の肖像画がみえますね!この肖像画が同じ日にベーカー街からワトスンの医院に移動する「へま」が起きたという指摘です。

さて、これがblooperか否かです。結論を先に言いますと、私は「否」と言いたい。ワトスンがホームズとのベーカー街での日々を懐かしがって、同じゴードン将軍の肖像画を購入したのではないでしょうか。この絵はおそらく一点ものではなく、石版画か何かのはずですから。扉をあけて入ってすぐの右側の壁という、部屋の中の対応する位置に同じ肖像画をかかげたワトスンをいとしく思います。

そういうわけで私の想像ですが、撮影班は小道具として同じ肖像画を額ごと流用したのではなく、ワトスンが新しく購入したことを考えて、別の額に入れて用意したのではないでしょうか。

それでは今日のblooperは何かというと、同じ人が指摘したこちらです。

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これもワトスンの医院の書斎での場面です。ワトスンの後ろに絵がかかっています。実はこれと同じものが、殺された男の部屋にもかかっている、というのです。ワトスンが検死に来るのをレストレードが待っていた、あの部屋です。本当でした。もちろんこの絵がロンドンで流行していて、偶然どちらにもあったという可能性もありますが、それは低いと思ってよいでしょう。

これは気がつきませんね!小道具係もこちらに関しては、まさかそんなことに気がつく人がいるとは思わずに、同じ絵をかけたのでしょう。グラナダシリーズのスタッフの皆様、こんなに注意深く画面をみている人と、それを楽しんでいる人が、制作後20年以上たってもいることをどうぞ喜んで下さいね。

RM
グラナダシリーズに見られる「へま」をご紹介する3回目です。以前の2回はこちらです。
グラナダシリーズのblooper(間違い、へま)その1
グラナダシリーズのblooper(間違い、へま)その2

今日ご紹介するのは、「編集でカットされなかったblooper」というスレッドを最初に作ってくれたアメリカからのメンバーが書いたうちの一つで、これも「blooper」と言えるのね、と思ったとてもおもしろいシーンです。「へま」というよりは、「シナリオにない出来事がおきた」というべきでしょう。そしてジェレミーが見事にホームズとして対応した、という一瞬です。

「ギリシャ語通訳」の終盤、列車の中で犯人一行をさがしだして対決するところは原作にはなく、グラナダ版で付け加えられたもので、名場面がたくさんありますよね。列車のシーンの最初の方で、検札に来た車掌にホームズが、こういう乗客はいるか、とたずねると、車掌はホームズの役にたてるのがうれしくて、目を大きく見開きながらうれしそうに答えはじめます。ワトスンは、ホームズが会ったこともない犯人一行の様子を描写するのをきいて、何ともいえない表情です。その時たまたま通りかかった乗客に車掌が「チケット拝見」という間、話が中断します。ホームズはワトスンの方を「みつかった、さあこれからだな」というふうに見やります。

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車掌とホームズが中断した会話を続けようとした時、列車がゆれて車掌の帽子のひさしがホームズの額にぶつかります。ぶつかった瞬間ホームズは目を白黒させて、それから少し上を仰ぎ見て、「まったく!」というような顔をします。これがそのシーンです。

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帽子がぶつかったのは多分台本にはないできごとで、たまたま車掌がホームズの方に顔を寄せたのと同時に列車がゆれたので、こういうことになったのでしょう。だから「blooper」という訳なのです。

でも投稿した人が書いていますが、ジェレミーがジェレミーとしてというよりもホームズとして、「キュートに」(と彼女は描写しています)目をまわして対応したのが素敵ですよね。彼女の家では頭と頭がぶつかったり、顔に帽子がぶつかることを、冗談で「シャーロック」する (doing a 'sherlock'、シャーロックる) と言うのだそうです。

これで思い出したのですが、同じ「ギリシャ語通訳」の中で、ホームズとワトスンが二人で歩く先を街の子供達が走っていて、一番後ろの男の子がつまづいて転んでしまったのを、ホームズがさっと手をのばして男の子の手をとり立たせてあげて、ワトスンも手を添えて、その子は駆け去るシーンがありましたね。

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子供が演技であんなにうまく転べるとは思えないので、あれも台本にはなかったと思うのです。ホームズとワトスンはとても素敵なさりげなさでした。(そしてあの子も、転んだ後に片足を押さえ押さえ走り去る姿が実に自然で見事でした!この後ジェレミーに、立派な俳優だ、とすごくほめられたんじゃないかなあ、"A Month In The Country”の13歳の少年のように。)ジェレミーは、ホームズは子供が好きなのだ、と言っていました。あのさりげない自然な仕草はホームズとしての仕草なのだと思います。そしてその後、ホームズはワトスンと話しながら、子供達の集団に向かって軽くにっこりします。

ジェレミーは自分は「becomer」だといつも言っていましたが本当にそうで、カメラが回っている時はいつもホームズなのですね。本当に多面的で魅力的なホームズです。

RM
グラナダシリーズに見られる「へま」をご紹介しています。前回思いがけず拍手をたくさん頂けて喜んでいます。「その1」はこちらでした。
グラナダシリーズのblooper(間違い、へま)その1

今回のものは、よくもまあ気がついたものだ、という「へま」。「青い紅玉」の、ハドスン夫人に起こされた後のホームズのあの場面です。紙巻き煙草を口にくわえ、火をつけようとマッチを手探りで探す。ベッド脇の小さな机の上の灰皿には、前の夜に吸ったのでしょう、吸い殻が。でもその吸い殻はフィルター付きのタバコのものだ、というのです。これは中国からのメンバーが教えてくれました。

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どういうことかしらと思ったら、この頃はフィルター付きの煙草はなかったはずだ、というのです。調べたら、紙巻き煙草のフィルターは1927年から製造がはじまったそうです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Cigarette_filter

そう言われてみれば、ホームズがくわえた煙草にはフィルターがありません。ということは、この吸い殻は小道具として用意されたものではなく、多分ジェレミーが撮影の合間に吸った煙草のあとですね!

この煙草のシーンはジェレミーの発案だということはよく知られていますが、吸い殻もジェレミーの私物(!)とは、なんだか笑っちゃいます。

これを教えてくれた中国からのメンバーに私は親近感を持っていて、美的センスが鋭くて個性があるところ(今のフォーラムや、私は参加していないフォーラムで使っているアバターがとてもきれいです)、blooperもそうですが、細かいところによく気がつくこと、他の人の投稿に讃辞や同意の言葉を惜しまないこと(私の投稿にも、よく「ありがとう」と言ってくれます)、思いやりと茶目っ気があるところなど、とても好きです。最近投稿がないので寂しいのですが。

いかがでしょうか、皆様もお気がつきにならなかったでしょう?だって、あのシーンでジェレミー以外をみるなんて、できませんよね。投稿してくれたメンバーも、ナイトシャツとその中身(!)の方が大切ですよね、と笑っていました。

RM
blooperという単語、英語圏の掲示板を見に行くようになるまでは知りませんでした。これは手元の辞書では
(1)(ラジオ、テレビ放送でアナウンサーの)間違い、とちり、へま.
(2)(一般に)間違い、失態、どじ
とあります。

グラナダシリーズの間違いやへまをとりあげて皆で楽しもうというスレッドは、以前に参加していたフォーラムにも今のフォーラムにもたてられています。大別すると、「こんな大きなへま、なぜ今まで気がつかなかったのかしら」というのと、「こんな一瞬のへまに気がつく人がいるなんて!」というのと二つがあって、そしてごくごくたまに、「私、これはblooperじゃないかと思っていたけれど、でも誰も言わないので勘違いかなと思っていました」というのがあります。今日は1番目のグループに入るものをご紹介しましょう。

これは「ノーウッドの建築業者」から。ドイツからのメンバーが指摘したもので、現代の暖房器具が画面にみえる、というのです。

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どうですか、皆様は気がついていらっしゃいましたか?私はまったく気がつきませんでした。彼女が言うには、ホームズに気を取られて気がつかないんですよね、とのこと。まったくそうです!言われてみればホームズの頃の暖房にはみえませんね。

「修道院屋敷」での電気コードは、Michael CoxがA Study in Celluloidに書いたこともあって有名ですが、こちらの方がはるかに大掛かり、でも今まで指摘したのをきいたことがありませんでした。

もちろん、この「へま」を非難しているのではなくて楽しんでいるのです。撮影スタッフもジェレミーも一生懸命で、でもこうしてちょっとした間違いがおこるのですね。

RM
昨日の朝、イギリス時間では5月1日に、"Posthumous BAFTA for Jeremy Brett (BAFTA4JB)" のFacebookにBAFTA4JB事務局からの残念なニュースが書き込まれました。1月末のBAFTA(英国映画テレビ芸術アカデミー)の会議で、今回の請願についての討議がされたそうですが、理事会は最終的に、すでにこの世を去った人には賞を贈らないという方針をくつがえさないと決定したそうです。

(生前ホームズの演技で何の賞も受けなかったジェレミーにBAFTA賞を、という活動のこれまでについては、以下の「ジェレミーにBAFTA賞を!」のカテゴリの記事をご覧ください。)
http://upwardjb.blog112.fc2.com/blog-category-5.html

BAFTA4JBの公式ウェブサイトでの今回の発表はこちらで読めます。
http://www.bafta4jb.com/2012/05/no-bafta-for-jeremy-brett/

その後、記念植樹の話などがFacebookに出ていてまだ動きがあるようですし、今は事務局も忙しいと思いますので、もう少し待ってから文章を翻訳転載する許可をお願いしてみようと思っています。

本当に残念です。でも上記の発表にもありますが、この活動をする中で、ジェレミーと、ジェレミーがなしとげたことがあらためて世界中で認められたと感じています。本当に多くの国の人達から署名が集まっていました。そして、このブログを通じて署名をして下さった皆様に、心から感謝申し上げます。りえさんのブログ、ナツミさんのブログ、そして「シャーロック・ホームズの世界」のmixiでも告知をしていただきました。近いうちにそれぞれのブログのコメント欄への書き込みや主催者へのメッセージで、この残念なニュースをご報告させていただくつもりです。

ジェレミーの仕事仲間のお名前を多くみたこと、ジェレミーの3人の子供もまた署名をなさっていたことなど、こころに残ることがたくさんありました。今は亡きエドワード・ハードウィック、ジェレミー・ポールの署名もありました。

この活動のことをお知らせしたいというのは、このブログをはじめるきっかけの一つでした。受賞がかなわなかったのは本当にかなしいのですが、活動の広がりや、ジェレミーの知人友人などの支援の言葉にわくわくして、こちらに記事を載せた時の気持ち、遠くの思いがけない国の人からの署名や、日本からの署名を署名簿にみた時のうれしい気持ちは、大切にこころの奥にしまっておきます。

どうもありがとうございました。

RM
前回、1990年のインタビュー記事をご紹介しましたが、その中の写真を載せたくなりました。少し色を修正しています。クリックで少し大きくなります。

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前回の私の記事はこちら。
大病の後に:1990年のインタビューより

このインタビュー記事の全文はこちらで読めて、元の写真(記事からスキャンしたもので、上に載せたものよりも大きいファイル)もこちらにあります。
http://jeremybrett.livejournal.com/105878.html

この左手で天を指さすような仕草、こころに残っています。このポーズの写真をもう一枚知っています。それから以前、天を指さしながら話しているインタビューについて触れたことがあります。
クリスマスの贈り物のイヤリング(テレビインタビューより)

その時にこのように書きました。

私はジェレミーが心の中で少し、これ(注:イヤリング)はJoanからのプレゼントじゃないかと思っていたような気がするのです。そんなに深刻に真面目に、ではなくて、イヤリングをみつけた時にすぐそばにJoanの存在が感じられて、あたたかい気持ちになったのではないか、と。ジェレミーが天を指さしてにっこりする顔をみると、そういう気がします。(注:この時紹介したインタビュー・ビデオの2分22秒で、左手で天を指さします。)


この仕草をみるといつも、目にみえる世界をこえた何かをジェレミーが思っているような気がしてくるのです。

RM
しばらく本やオーディオブックや映像のご紹介をして、ジェレミーの言葉を紹介していなかったのですが、そうしたらまた、言葉にふれたくなってきました。これもとてもよいインタビュー記事です。いつもながらまっすぐに話してくれています。元の記事はこちらで読めます。
http://jeremybrett.livejournal.com/105878.html

写真でもジェレミーはこちらをまっすぐ見ています。投稿した人も書いていますが、多分Claphamの家で撮った写真なのでしょう。赤い靴下にもご注目を!記事の日時については投稿者も知らないとのことでしたが、双極性障害での入院のことを3年前としているので、1989年か、1990年のはじめだと思います。(追記:The Brettish Empireでこの記事から一部を引用しているのに気がつきました。それによると The London Times、 2/18/90の記事だそうです。)

以前このブログで、 "Dancing in the Moonlight" の中の、「若くして死への扉の際にたったことにより、JBはいのちへの畏敬の念と、ただ在ることへの魂の喜びを感じるようになった。」という文章をご紹介しました。
大病の後に:Dancing in the Moonlightより

この、16歳の大病の時のことをジェレミー自身が話しているという意味でも、このインタビューは心にのこっています。はじめからそこまでをご紹介します。抄訳です。あ、それから「地面からいつもちょっと浮いていた」男の子というのも可愛いですね!

When the lights went out
「光が消えたとき」

ジェレミー・ブレットは多くの人々から、彼こそがシャーロック・ホームズだと思われている。その彼が3年前に精神の病を患ったのは、前年の妻の死を十分に嘆き悲しむことができなかったこと、ホームズを演じるという重荷、そして過労が原因だったと彼は感じている。

「子供の頃は自分の体を道具のように思う以外は、体や健康のことを考えることはありませんでした。子供の頃、ほとんどいつも4分の1インチ(約0.6センチ)地面から浮いていました。すごく元気にかけまわっていたんです。4人の男の子のうちの一番下で、大切に可愛がられて育ちました。庭、馬、アーチェリー、プール、スカッシュコートとテニスコート、自由、子供時代に誰でもがほしがるようなものに囲まれて。」

「イートン校にいた16歳の時に、ダイビング競争で優勝しました。 テムズ川の河口に飛び込むのですが、僕は優勝したので、他の生徒よりも長く水の中にいることになって、きたない水が耳に入って耳がはれてしまいました。それがもとでリウマチ熱にかかり、ひどい状態になりました。X線でみると僕の心臓は普通の2倍の大きさになっていたのです。」彼は家に送り返され、8週間のあいだ鎮静剤が必要な病状で、8ヶ月の間ベッドから離れられなかった。その間に背が4インチ伸びた。

「その年で重い病気をしたことで、人生が完全に変わりました。自分では知らずに、死の淵の手前まで行ったのです。真実をかいま見た時、人は違う人間として戻ってくることになります。」


「真実をかいま見た時」と意訳したところの原文は "When you touch the petticoats of comprehension" で、直訳すれば「理解のペチコートに触れた時」となります。これはイディオムとしてはみつからないので、以前私が他の言葉使いについてフォーラムで尋ねた時にイギリスの人が答えてくれたように、言わば「ジェレミー語」なのだと思います。
ジェレミー語;1988年のインタビューから

この訳であっているか、完全に自信があるとは言えません。でもひとにとって一番大切な「理解」というのは、自分とは何か、生きるとは何か、ということだと思うのです。16歳の時にジェレミーは死への扉の手前まで行って、その真実に触れたのではないか、と思うのです。

RM
ジェレミーが表紙にのっているグレイデッド・リーダーで、現在も発売されているものを前回ご紹介しました。
日本の書店でも普通に買える、ジェレミーが表紙にうつっている洋書

喜んでいただけたのがうれしくて(ありがとうございます!)もう少しご紹介しましょう。今回の6冊は残念ながら、次の版になった時に表紙がイラストレーションにかわってしまいました。ですから前回の記事とは一字違いで、日本の書店でも普通に買え「た」、ジェレミーが表紙にうつっている洋書です。でも本によっては旧版の新品が定価より安く手に入るお店があります。あ、散財をおすすめてしている訳ではありません(うふふ)。

いずれもPenguin Readersのシリーズです。画像はアマゾンから頂きました。

Three Adventures of Sherlock Holmes
http://www.amazon.co.jp/dp/0582426871

The Return of Sherlock Holmes
http://www.amazon.co.jp/dp/0582426979
PenguinReaders2.jpg

Sherlock Holmes Short Stories
http://www.amazon.co.jp/dp/0582419387
PenguinReaders.jpg

A Scandal in Bohemia
http://www.amazon.co.jp/dp/0582416396

Sherlock Holmes and the Mystery of Boscombe Pool
http://www.amazon.co.jp/dp/0582416981

Three Short Stories of Sherlock Holmes
http://www.amazon.co.jp/dp/0582894808

最初の5冊についてはアマゾンで同じ方がレビューを書いて下さっていて、そのおかげで3冊目から5冊目は表紙のみがグラナダシリーズからの写真、1冊目と2冊目は中にもシリーズからの写真が使われていることがわかります。

1冊目から4冊目は、こちらの本屋さんで今でも新品が手に入ります。送料がかかりますが、本の値段は定価より安いです。

英語の本屋さんアイプラスワン
http://www.rakuten.co.jp/englishbooks/

ミステリー/サスペンスの本の検索結果のページ
http://item.rakuten.co.jp/englishbooks/c/0000000116/


私は上記6冊中の最初の3冊を買いました。はじめ2冊は中にも写真が使われているから、そして3冊目は表紙だけでも魅力的だったからです。これは宝島社のDVDムックの表紙で使われている「修道院屋敷」の写真と同じ時に撮られた、違うショットです。私はこういう、少し違う写真をみるのも好きなのです。4冊目の表紙は他の本(たとえばStarring Sherlock Holmes)の表紙でも使われていることもあって、購入しませんでした。

最初の2冊の中にはじめてみる写真はなく、画質は別にしてもJeremy Brett Informationのギャラリーでみたことがあるものでした。でも、ジェレミーの写真がついたホームズ物語ににこにこして幸せでしたよ!新版になって表紙がイラストにかわりましたが、中の写真はこのまま使われていたらいいなあと思っています。今度確かめてくるつもりです。The Return of Sherlock Holmesの旧版では、最初に表紙と同じ写真が入っているのですが、「多聴他読ステーション」で立ち読みすると、新版でも少なくともこの写真は使われているようです。(ただし「多聴他読ステーション」が旧版の画像を流用しているようなら別ですが。)

多聴他読ステーション(「立ち読み・視聴ページを開く」をクリックして下さい。最初のページに写真が載っています。)
http://www.kikuyomu.com/bookp1.php?NUMBER_PK=21119

RM
タイトルのとおりなのですが、日本の書店の大きなところでなら普通に買える、ジェレミーがホームズとして表紙にうつっている洋書をご存知ですか?たとえば、A Study in Celluloidは日本の書店ではたとえ取り寄せを頼んでも買えないでしょうし、出版社があるアメリカの書店でも、多分店頭に普通に並んではいないでしょう。また前回ご紹介した3冊の写真集は、どの書店でも買えません。

この本に気づいたのは、つい数週間前です。ある程度大きな本屋に行けば、特別に注文しなくても本棚に並んでいます。先日実際に本屋に行って、本棚にこの本が4冊もさしてあるのをみてきました(うれしくて赤で書きました!)。

答えは、Oxford University Press(オクスフォード大学出版)のOxford Bookworms Library シリーズの一冊である、Sherlock Holmes and Duke's Son です。写真はアマゾンからいただきました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0194789195/

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Oxford Bookwormsはグレイデッド・リーダーとかレベルド・リーダーなどと呼ばれる、英語学習者のために簡単な英語に書き直してレベル分けされた読本のシリーズです。これはステージ1ですから、一番簡単なスターターズに続く2番目になります。タイトルで察しがつくように、The Adventure of the Priory Schoolを書き直したものです。

2008年発売の版で、その前の2002年の版はこの表紙ではなく、イラストが書かれていました。
http://www.amazon.co.jp/dp/0194232964

オクスフォード大学出版、えらい!よくぞ2008年からこちらの写真にかえてくれました。他にもホームズ譚がこのシリーズにありますが、今のところ、グラナダシリーズが表紙に使われているのはこれのみです。ぜひ他の本にもジェレミーの写真を載せてくださいね、オクスフォード大学出版!

大きな書店の洋書のコーナーには必ずと言っていいほど、このオクスフォード・ブックワームズや、ペンギン・リーダーズ、ケンブリッジ・イングリッシュ・リーダーズなどの、学習者用の読本が並んでいるはずです。本屋さんの本棚にこの表紙のホームズの本があることを思うと、ちょっとうれしくなりませんか?

写真集はファンのためのものですが、これは全世界の英語学習者のための本、グラナダシリーズを今のところ見たことがない人の目にも多くふれることでしょう。そしてその人たちのこころの奥深くにジェレミー・ホームズのイメージがしまい込まれて、いつか何かの時に浮かび上がってくるかもしれません。そのようにして、ジェレミーがつくりあげたホームズのイメージが、多くの人のこころの中にずっと生き続けますように。

なお、挿絵は残念ながらグラナダシリーズからではありません。ところが数年前までは、表紙も挿絵(というか中の写真)もグラナダシリーズからというグレイデッド・リーダーズが、日本の本屋さんに普通にあったのですよ。これもつい最近気がつきました。あらためていつかご紹介しましょう。

RM
Marcus TylorがWyndham's Theatreの楽屋でジェレミーを撮った写真の写真集について、今まで何度かお知らせしてきました。
ジェレミーの写真集
ジェレミーの写真集(続き)
ジェレミーの写真集(再度のご紹介)
ジェレミーの写真集(三度目のご紹介)

一番最後の記事では、Linda Pritchardがホームズの宣伝用スチルを集めた本を出版されたこともお知らせしました。

今日のお知らせは、Lindaがもう一冊同様の写真集を出版されたというご紹介です。Marcusの写真集も含めて、3冊の本へのリンクを記します。いずれもBlurbというオンデマンド出版の本屋さんでの発売で、プレビュー機能で全部のページをあらかじめみることができます。購入しなくても、プレビュー画面をみるだけでも素敵ですよ。どうぞお楽しみください。
http://www.blurb.com/bookstore/detail/1613794
http://www.blurb.com/bookstore/detail/2677178
http://www.blurb.com/bookstore/detail/3095309

プレビュー画面の操作法がおわかりにならないかたは、以前の記事の1番目と2番目の両方に書いています。

私はやはりMarcusの写真に特別な思い入れがあるのですが、でも今回の写真集もうれしいです。なおこの本では、Television Sherlock Holmes の本のPeter Hainingによるインタビューを最初の十数ページで再度掲載しています。

Lindaの2冊の写真集の写真には、よくみるものもありますし、一般には珍しいものもあります。私はいずれも、Rex Features(報道機関等への写真提供会社)のホームページで、小さな画像としてですがすでに知っていました。でも今回大きな写真としてみることができて、あらためて楽しんでいます。

3冊目の購入サイトの"About the Book"のところに書いてありますが、写真は写真集とは別にプリントとしても販売されています。写真集では写真の一部を切りとっていたり、写真全体が含まれているけれども小さく掲載されているものも多いのですが、プリントの販売サイトでは写真全体をみることができて、購入しなくてもコンピュータ上での「スライドショー」で、かなり大きく次々とうつしだすこともできます(透かし付きではありますが)。この写真を撮ったときはジェレミーはどんなだったかしら、と思いを馳せながらみています。

RM
前回の記事の2枚目の写真の笑顔をみて、別の作品のこの笑顔を思い出しました。
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これは On Approval (1982) の宣伝用写真です。この作品は大好きで、何度みたか知れません。ジェレミーが出演したコメディで一番好きです。DVDにはなっていません。

この4人しか出てこない、と言ってもいい劇です。細かく言えばお屋敷の使用人が数人出てきますが、ほぼしゃべらず、そして出てきてすぐに屋敷を逃げ出してしまいます。

音楽も幕開けと最後の部分、そして中程で一回のみしか流れず、後はただただ四人のせりふと所作にひきよせられ、笑って堪能するばかりです。四人とも本当に見事です。カップルをつくるのは、この写真の対角線の二組なのですが、最後は雪にふりこめられたお屋敷に、上の二人が下の二人によって取り残されてしまいます。

ジェレミーはおしゃべりが楽しくて魅力的で、でも自分では気づいていないけど身勝手で、お金も使い果たしていて、でもやっぱりすごく魅力的な独身の貴族(公爵)です。ジェレミーはコメディのセンスも抜群ですね。他の三人も素晴らしいということもあって、セリフのタイミングと言い回し、表情の変化、しぐさに、何度みても笑ってしまいます。

ジェレミーはコメディを演じるのもとても好きだったのですね。以下はウェブサイト Brettish Empire で紹介されていたもので、「三銃士」に出演していた頃のインタビュー記事です。

"HE'S A 20TH CENTURY ROBIN HOOD" 25 February 1967
More often than not, Jeremy is cast as a dashing, romantic hero.
'That sort of part brings in the fan letters, but I would love to do some comedy. To make people laugh is the greatest gift of all.

しばしばジェレミーは恋愛劇でさっそうとした男性を演じるが、「そういう役でたくさんファンレターをもらいますが、コメディも演じたいのです。人を笑わせるのは、なによりすばらしい才能ですから。」


この作品についてはたくさん書きたいと思いながら後回しになっていたのは、まとまったものを書こう、という気持ちがまたでてしまっていたせいでした。それを捨てて今日はただ前回の記事からの連想で、この写真をご紹介するくらいでやめておきます。またいつか。

とにかくだーい好きなコメディなんです!

RM

前回に続いて、1984年にジェレミーがゲスト出演した「The Love Boat」のお話です。前回の記事はこちらです。
The Love Boat (1984)その1

以前からよく知られていた、YouTubeでみつかるビデオはこちらで、
(Jeremy Brett - Love Boat, part 1-2)
http://youtu.be/UFWeLJZirtY
http://youtu.be/rWk9tIUv20U

今回みつかった、画質の良いビデオはこちらです。
(The Love Boat S07E21 Ace's Valet, Mother Comes First, Hit or Miss America, part 1-3)
http://youtu.be/_ADKZmQU5B4
http://youtu.be/5jBPvd9HYnU
http://youtu.be/4LRbvXJkWus

見つけてくれた人に敬意を表して、彼女のTumblrのアドレスを記します。
http://deliricia.tumblr.com

以前のビデオは、ジェレミーが関わる話だけを編集していましたので、ジェレミーのファンとしては余分な(?)話を見なくてよい一方で、途中でジェレミー扮するフィンリーにからんでくる女性3人が、なぜこの船にいるのか、最後にフィンリーの恋人になったことが明らかになる女性はなにものなのか、ちっともわかりません。それが今回のビデオでは通しでみることができますので、話の筋が通ります。

また、今回のビデオでは、古い方にはなかったオープニングタイトルが含まれていて、ジェレミーの笑顔を見ることができます。

ただ、ジェレミーが出てくる二つ目のシーン(エースのキャビンの中での二人のやりとり)が、今回のビデオでは再放送時の時間の関係でしょう、カットされています。

さて、それではスクリーン・キャプチャです。笑顔の場面ばかり切り取ったので、とびとびの場面ですが。
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オープニングタイトルについては、前回ご紹介したSitcoms Onlineに以前あったスクリーン・キャップの方が鮮明ですので、そちらも載せます。
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またまた、写真含有率が高くなりました。ちょっと気持ちが落ち着かない日々をすごしていますので、ジェレミーの笑顔の写真で幸せな気持ちになろう、ということです。なんというか、もう、屈託のない笑顔ですよね。ポーズをとる2枚目の写真、ドアを閉めながらにっこり笑う5枚目のあの笑顔。こういう笑顔をする人がホームズを演じるのですから、演技ってすごいなあ、ジェレミーはすごいなあ、と思います。そしてジェレミー自身が持つ複雑さ、も感じます。多面的であるという複雑さ。

でも今日は複雑さよりも何よりも、この笑顔を楽しみましょう。

でも本当は、笑顔でなくてもジェレミーならどんな写真でも、幸せな気持ちになれますけどね、うふふ。

RM

「シットコム」(sitcom)という分野のコメディがあります。私もこの言葉を知ったのはそう昔ではないので、くわしくないのですが、ウィキペディアによると、連続ものだが原則として1話完結、主要な舞台が固定されていて、主要な登場人物もほぼ一定、ゲストが登場する場合もある、という特徴を持つようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/シチュエーション・コメディ

ジェレミーが出演したシットコムには、"The Love Boat" があります。このコメディはおそらく日本では放送されたことがないのだと思いますが、かなりの数の国で放送され、今でも国によっては再放送されているようです。アメリカABCが制作して、1977年から1986年まで続きました。
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Love_Boat

この番組は大型クルーズ船を舞台として、この船のクルーがレギュラー登場人物、そこに複数のゲストが登場して3つの話が同時進行する、というものです。3つの話は別の脚本家が書き、レギュラー陣は複数の話にまたがって登場しますが、ゲストはそれぞれが通常1つの話のみに関わります。回によっては、複数の話がどこかで接近して交わる場合もあります。

ジェレミーが出演した第7シーズンはDVDになっていません。ジェレミーが出演した回の映像がYouTubeにあり、検索するとみつかりますので以前からファンの間で知られていましたが、画質は悪いものでした。

ところがうれしいことに、"Jeremy Brett"での検索ではひっかからないきれいな映像のビデオがYouTubeにあることが最近わかりました。Tumblrにそのアドレスの投稿があったのです。

3つの話が進むうちで、ジェレミーが関係している話 "Ace's Valet"(エースのお世話係) の筋は、私が理解している限りではこうです。船に乗り込んだ 写真家のAce(エース) は、ジェレミー扮する 旧知のErnest Finley(フィンリー)と乗船後すぐに再会し、フィンリーから、自分はあなたの親御さんから、あなたの身の回りの世話をする役としてつかわされた、と告げられます。これから後は、フィンリーが邪魔でしかたがないエースと、忠実にエースの世話をしようとするフィンリーの間のどたばたになります。最後の最後で、フィンリーは別の話に出てきたゲストの女性と恋仲になったことが、エースと視聴者に明かされます。

実に他愛のないお話で、ダークスーツをぴしっと着込んだイギリス紳士のフィンリーが、ラフな格好、時に半ズボンのエースの世話を焼く姿はナンセンスで笑っちゃいます。またエースは、写真を撮ってあげる、と言って、フィンリーをプールに(結果として)突き落としてしまったりしますので、ジェレミーのファンとしては、他の作品では到底みることができないシーンをこの作品で楽しめます。下の写真はクリックで大きくなります。

LoveBoat4+.jpg

このスクリーン・キャプチャはSitcoms Onlineというサイトでみつけた一枚で、次回ご紹介するYouTubeでみつかったビデオからとったスクリーン・キャプチャよりさらに画質はよいのですが、数枚しかありませんでした。またすでにこのサイトにはこれらのスクリーン・キャプチャはなくなってしまっています。Jeremy Brett Information のこの番組の紹介ページに、Sitcoms Onlineからのスクリーン・キャプチャがあと2枚掲載されています。http://jeremybrett.info/tv_loveboat.html

ジェレミーもこの作品の撮影を楽しんだようで、インタビューでそのことを話しています。実際に船の旅をしながらの撮影だったそうです。( "I got to sail from Florida through the Panama Canal and spent the New Year in Acapulco.")

この項、次回に続きます。次回はビデオと、ビデオからのスクリーン・キャプチャをご紹介するつもりです。

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Author: RM
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