Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

前回の続きです。引用しているのはこちらの記事です。

Holmes at his best in public TV series
by Daniel Masloski
The Evening News, March 26, 1985
https://news.google.com/newspapers?id=8INGAAAAIBAJ&sjid=zzENAAAAIBAJ&pg=1314,2971986

ジェレミーがこの記事を読んでお礼の手紙を書いているので、まずはこちらからご紹介しています。

前回の引用部分では、ホームズの映像化作品でホームズをきちんと描いているものはなかったと述べていましたが、今度はホームズを演じた俳優についてです。映画でのホームズの配役もまた、完全に満足できるものはなかったと書いた後で、自分がみた中で一番よかったホームズとして、ロイヤル・シェークスピア・カンパニーのブロードウェイでの舞台におけるJohn Woodをあげています。ここからジェレミーについてです。

さてそして、この新しいシリーズでジェレミー・ブレットがシャーロックとして我々の前にあらわれた。一言で言えば驚くような演技なのだ。Wood氏と同じレベルにやすやすと到達している。ブレットはホームズに不可欠の鷹のような風貌を持ち、ホームズの性格や個性の、すべての面を表現することができる。真実探求への情熱、皮肉を含むユーモア、自由を好む気質、孤独と悲しみ、芝居がかったところなど。

Now, in this new series, we have Jeremy Brett as Sherlock. He is, in a word, stupendous—easily the equal of Mr. Wood. Brett has the requisite hawk-like physical appearance and is able to convey all aspects of the detective's character and personality—his quest for justice, his biting humor, his bohemianism, his essential sadness and loneliness, his theatricality.


多面的なホームズ、そのすべての面をジェレミーは表現していると評者は言います。ここにホームズの性質をいくつか挙げていますが、ホームズをよく知っているシャーロッキアンならでのものと感じます。

ジェレミーは、ホームズは複雑だとよく言っていましたね。自分が演じた役の中で一番複雑、ハムレットよりも複雑だとさえ言っていました。ですからホームズの持つ多面性を表現していると褒められて、嬉しかったでしょう。

ジェレミーがホームズの様々な面の中からいくつかを挙げている、私が大好きな言葉を引用します。これは以前の記事(「勝手に連動企画」で、"ドラマ・クイーンはどっち?")からの再掲です。

ホームズはとても複雑な男です。音楽が好きでバイオリンの名手、冗談が好きで、自信満々、少しうぬぼれているところもあるかもしれない。ほめられるのが好きで、自分以外の名探偵に関しては口が悪いのです。
ちょっと芝居がかったこともします。自慢しますし、ひとに注目されるのが好きだったりします。特に事件の謎がやっと解けた時にはね。
難しい事件ではこころの中まで張りつめた状態にあります。事件が解決したときには、ちょっと芝居がかったとも言えるかたちで、その張りつめたものが爆発するのです。
そういったところをいくらかでも、自分が演じるホームズの中にあらわそうとしています。

"He is complex. He loves music—he plays the violin very wel—he enjoys a joke, he is vain, maybe a little conceited. He likes to be praised. He can be bitchy when he assesses other great detectives.
"He can be a bit of a drama queen; he shows off sometimes, he's something of an exhibitionist, especially when he has pulled off a coup.
"On a difficult case he may build up considerable tension within himself, which explodes in a genial bit of theatricality when the problem is solved.
"I've tried to get some of that into my Holmes."

Granada Companion, Number One: A Sherlock Holmes Album—A Centenary Celebration of Sherlock Holmes
Edited by Michael Cox and Andrew Robinson
Published by Karizzma, 1987

ホームズの「孤独と悲しみ」もジェレミーのホームズはきちんととらえていると評者のMasloski氏は書いています。ジェレミーはホームズの孤独の底にあるものとして、子供時代のことを想像していました。これはもちろん、原作には書かれていないホームズの姿です。
ジェレミーが語るホームズの少年時代;1991年のインタビューより

原作に文字では書かれていない部分も含めて、ホームズを演じているジェレミーにとって、その内面を感じてもらえたことは、役者として大きな誇りだったことでしょう。


しばらく少し余裕がないので、ここまでです。細切れになってしまいますが、少しずつ書いていきます。

RM
台風・地震で被害にあったり、不便を強いられていらっしゃる方にお見舞い申し上げます。はやく普通の生活に戻れますようにお祈りします。


前回のブログを書いている最中に、Masloski氏の新聞記事をネットでみつけましたので、先にこちらから引用して、内容をご紹介します。このMasloski氏が、ジェレミーが書いた手紙の宛名であるMr. Masloskiと同一人物ではない可能性もゼロではありませんが、まずそれはないでしょう。彼の書いたグラナダ・ホームズの批評記事を読むと、ジェレミーが喜んでお礼の手紙を書いた理由がよくわかるのです。

記事が読める場所は前回もご紹介しましたが、こちらです。

Holmes at his best in public TV series
by Daniel Masloski
The Evening News, March 26, 1985
https://news.google.com/newspapers?id=8INGAAAAIBAJ&sjid=zzENAAAAIBAJ&pg=1314,2971986

冒頭はこんなです。

いつもは劇場公開映画の批評以外は書かないのだが、今日はどうしても、テレビドラマの「シャーロック・ホームズの冒険」について書かねばならない。これは素晴らしい新シリーズで、来週から5週間にわたって木曜日の夜9時から、チャンネル13で放映される。
私は10歳のときから、サー・アーサー・コナン・ドイルが書いた素晴らしい物語の熱烈なファンであり、ついにその物語がきちんとスクリーンに移し替えられたことを、喜びとともに伝えることができるのだ。

I usually restrict myself to reviewing theatrical films, but I must tell you about “The Adventures of Sherlock Holmes,” a great new television series which will be showing on Channel 13 Thursday nights at 9 for the next five weeks.
I’ve been an avid fan of Sir Arthur Conan Doyle’s wonderful stories since the age of 10, and it is a delight to report that they have at last been properly brought to the screen.


この時期、アメリカの新聞にはグラナダ・シリーズの批評がたくさん載ったでしょう。私もそのいくつかを読んでいます。でもこの批評は、子供のころからのホームズ・ファンが、いつもの制約を破ってでも書かずにはいられなくて、その喜びを綴った、という点で特別です。ジェレミーが喜んだのもわかります。ジェレミーはドイルと、シャーロッキアンを大切にした人ですもの。ドイルのためにという気持ちも、シャーロッキアンを傷つけないようにという気持ちも、驚くほど強いのです。

この後は過去の映像化作品とホームズ役者をあげていきます。まずこう書きます。

ホームズの映像化作品は本当にたくさんあるが、ドイルのつくりあげた、我々の愛するあの人物を十分に表現しているものはなかった。

Although there have been dozens of films about Doyle’s beloved character, none has really done full justice to him.


そして、背景の時代を変えたものもヴィクトリア時代のままの作品も、もとの物語の筋を無視している、と言います。でもその中で彼が評価しているのが、ジェレミーの親友であるRobert Stephensがホームズを演じたThe Private Life of Sherlock Holmesです。ホームズを正しく描くというよりは心理分析になっているきらいはあるが、とした上でこう書きます。

それでもこの映画はホームズ物語が持つ、「現実から離れて大人も楽しめる物語」の雰囲気をよくとらえている。この言葉はある批評家がドイルの物語を見事に正しく評して述べたものなのだ。

Still, this film succeeds well in capturing the atmosphere of a “fairy tale for adults,” which is how one critic beautifully and rightly described Doyle’s Story.


誰がホームズ物語をこう評したのか、検索しましたがわかりませんでした。この“fairy tale for adults"をどう訳すか迷ったのですが、「現実から離れて大人も楽しめる物語」としました。この記事の後でまたこの言葉への言及があります。

ジェレミーは親友の映画が褒められたのも嬉しかっただろうと思います。筋は原作とは違うが、ある種の雰囲気はとらえている、と書いてありますから。

続きは次回にします。


そして来週になりますが、ご命日の9月12日がきます。1995年9月12日は火曜日でしたが、今年は水曜日ですね。その日はどこかの時間で、世を去るときのジェレミーのことを思うでしょう。

RM
9月になって、今日はこちらは急に涼しくなりました。皆様がお住まいのところはどうでしょう。

前回触れたジェレミーの手紙について、もう少しご紹介します。

前回も書きましたが、読める場所はこちらです。
https://www.worthpoint.com/worthopedia/jeremy-brett-autograph-personal-1731400044

出品者による説明には、こう書かれています。

これは1985年4月15日の消印がある、ジェレミー・ブレットから私の亡き兄(注:または弟)への私信です。この手紙はニューヨークからのもので、Milford Plaza ホテル備え付けの便箋に書かれています。私の兄はBBC(原文ママ)の「シャーロック・ホームズの冒険」シリーズの批評を新聞に書いたのですが、それを読んだブレット氏が手紙をくれました。


便箋にはジェレミーの手で"April 13th, 1985"とあります。

以下の記事でも書きましたが、イギリス本国での放送は1984年4月24日から、アメリカでの放送は1985年3月14日からだったそうです。
アメリカ PBS での放送初日:1985年3月14日

ということは、この新聞批評はアメリカPBSによる放送がはじまってすぐに、アメリカの新聞に載ったものという可能性がたかいですね。出品者がこのシリーズがBBC制作のものと勘違いしていることからも、出品者もアメリカ在住だったのだろうと想像します。

出品者はこのあと、手紙の中身を書きおこしてくれています。筆記体の文字を読むのが難しい私には、とてもありがたいことです。

そのあとでこう書き加えています。

この手紙のあとでブレット氏は兄に電話をかけて、兄の記事をこのシリーズの宣伝の中で引用させてほしいと頼みました。


ジェレミーは嬉しかったでしょうね。そしてその嬉しい気持ちを手紙ですぐに伝えて、さらにその中から引用させてほしいと電話で頼んだんですね。

そして最後にこう書いています。

自筆の手紙としての価値に加えて、ジェレミー・ブレットが誠実で感謝の気持ちにあふれていることを、この手紙のような形でみることができるのは稀な機会でしょう。ジェレミー・ブレットは偉大な俳優であり、最高のシャーロック・ホームズでした。この私信はその証拠の一つであり、貴重なものです。


どのような経緯でこの手紙を手放すことにしたのかわかりませんが、このかたにこう言いたいです。「ジェレミーがホームズとして素晴らしく、ひととしても素晴らしいことを書いてくださってありがとうございます。まったく同感です。手紙を文字に書き起こしてくださったことにも感謝しています。手紙のほとんどを、読める形で写真に撮ってくださったことも。」

手紙の中身は次回からご紹介することにしますが、はじめに"Dear Mr. Masloski"と書かれています。


おお!たったいま、Daniel Masloskiによる記事がみつかりました!Google News Archiveの中のジェレミー関連の記事をまとめてつくったリストから、1985年4月ごろに書かれたものを探していたのです。

Holmes at his best in public TV series
by Daniel Masloski
The Evening News, March 26, 1985
https://news.google.com/newspapers?id=8INGAAAAIBAJ&sjid=zzENAAAAIBAJ&pg=1314,2971986

わあい、ジェレミーが見ていた紙面をこうして私も見ているんですね!新聞社の住所はNew YorkのNewburghと、紙面の下の方に書かれています。

ジェレミーがニューヨークで読んだ、この記事を先にご紹介してから、ジェレミーがこれを読んで書いた手紙を訳した方がよいかもしれませんね。これを書き始めた時にはこうなるとは想像していませんでした。今日は私にとってちょっと特別な日なのですが、いい日になりました。

RM

追記:最初はこのニューヨークの新聞記事の日付をMarch 27, 1985としていましたが、この記事が載っている紙面の一番上をみるとTuesday, March 26, 1985と書かれていますので訂正しました。26日の一番最後の紙面が、27日の新聞スキャンの最初に入り込んだのでしょう。
ジェレミーが書いた手紙が、非常に少ないですが、eBayに出ることがあります。

このブログでご紹介したものはこちらです。
私信
私信(2)
ホテルのスタッフへの手紙(1994年)

今日はもう一つ、eBayに出品されたものでWorthPointのウェブサイトに記録が残っている、ジェレミーの手紙をご紹介しましょう。WorthPointというのは、過去のオークションでいくらで落札されたかを知って、特定の品物についてどのくらいの値段が妥当かを知りたいひとのためのサービスのようです。登録しないと落札日時や値段はわかりませんが、記録(写真や説明文)はみることができます。

こちらです。
https://www.worthpoint.com/worthopedia/jeremy-brett-autograph-personal-1731400044

環境によってみえかたが違うかもしれませんが、私の環境では、出品者が添えた3枚の写真のうちで大きくみえているのが、最後の便箋の下の部分を写したもので、手紙の最後にはこう書かれています。

Again—appreciation and
Onwards & Upwards— J. Brett


ジェレミーの手書きの長い手紙がまた読めたこと、そして"Onwards & Upwards"という言葉が出てきたことで、うれしくなりました。"Onwards & Upwards"については以前こちらに書きました。
お誕生日です。そして"Onwards & Upwards!" 

"Onwards & Upwards"という言葉は、ちょっと元気がないときに私が思い出す言葉でもあります。

手紙の内容については、またあらためて書くつもりです。

RM

追記:2015年6月5日に落札されています。
ジェレミーは1976年に、カナダのStratford Festivalに参加しています。演目はThe Way of the WorldとA Midsummer Night's Dreamでした。後者についてはこちらの記事でご紹介しました。
舞台 A Midsummer Night's Dream (1976) の写真

このときカナダで住んでいた家での出来事を話しているインタビューを二つ覚えています。ホテル住まいではなかったのですね。

最近、このときにカナダで撮影されたと思われるジェレミーと息子さんのデイビッドの写真がネット上にあらわれました。私がみた中で、一番日にちが古いのが7月15日のTumblrのもので、投稿者はFacebookでみつけたと書いていますが、Facebookで7月15日以前の日付の投稿をみつけることができなくて出典は不明です。出典が明らかでない写真ということで少しためらいましたが、Pinterestなどですでに広まっていますので、ここでもご紹介しましょう。

Tumblrの投稿はこちらです。
http://lillianorchid.tumblr.com/post/175895900013

説明にはこう書かれています。
Jeremy and son, David. September, 1976. 156 Norman St., Ontario; Photo:NSJ

1976年9月というとデイビッドは1959年8月生まれですから17歳、ジェレミーは42歳です。二人とも嬉しそう。お互いがお互いを好きって、表情と仕草にあらわれています。素敵な写真でしょう!ジェレミーはジーンズに太いベルト、当時のファッションですね。そしてクルクルの長めの髪です。

この写真の頃、8月18日から10月16日まで、ジェレミーはStratford FestivalでA Midsummer Night's Dreamを演じていました
http://internetshakespeare.uvic.ca/Theater/production/stage/3155/

この写真はStratford Festivalでの公演を紹介した記事か何かで使われたのでしょうか。住所まで書いてあるのが不思議です。住所は156 Norman St., Ontarioとなっていますが、Google Mapsで調べたらStratfordに"156 Norman St"という場所がちゃんとありました。 ここに住んでいたのでしょうか。

さて、そもそもこれは本当にジェレミーの写真だろうか、とお思いになるかたもいらっしゃるでしょう。顔が横顔ではっきりわからないのですが、でも大きくしてみると、私にはジェレミーに思えました。それをはっきりさせるためにもおおもとの出典を知りたかったのですが、今のところみつかりません。

こういうクルクルの長めの髪のジェレミーを見慣れないかたは、たとえばこちらの一番下の写真をご覧ください。私はこの写真は南アメリカでのヒッチハイクのときのものかもしれないと想像しているのですが、確証はもちろんありません。
南アメリカでのヒッチハイクの旅:Desert Island Discs (1991) から (1)

今この写真をみて思ったのですが、カナダでの写真でジェレミーがしているのは、この写真と同じベルトかもしれません!

RM
前回、Macbethの公演の時と思われるスナップ写真をご紹介しました。それで思い出したのが以下のエピソードです。これは雑誌"The Armchair Detective"の、ジェレミーを追悼する記事からの引用です。"The Secret of Sherlock Holmes"の公演中の劇場でジェレミーにインタビューした時のことを、筆者は思い出しています。この劇はご存知のように、ジェレミーとエドワード・ハードウィックの二人芝居でした。

And Here There Are Genuine Tears
by Daniel Stashower
The Armchair Detective, Vol.29, 1996.

ブレット氏はインタビューの相手として、生き生きと活気にあふれていて、しかもちょっと変わっていた。俳優たちの迷信では、シェークスピアの劇のタイトルである「マクベス」を劇場で口にすると、悪運にみまわれるとされている。二日間のインタビューの間ブレット氏は私に、問題のこのタイトルをなんとか言わせようとしておおいに楽しんでいた。「その年は...」と声を低めてささやくように言った。「僕はあの『スコットランドの劇』の公演中で...」。劇場関係者と知り合って長く、罠にかかって「『マクベス』ですね?」と言ってしまったら、ロビーに出て3回まわってつばを吐いて、悪運をはらわねばならないことを知っていたので、用心して口を閉じていた。そのあとで、ブレット氏の友人が消火用の砂バケツにつばを盛大に吐いているのをみつけて、ブレット氏の罠が成功したのがわかった。彼の笑い声が舞台そでにこだましていた。そしてシャーロック・ホームズがドクター・ワトスンにハイファイブ(ハイタッチ)をするという、不思議な光景を見た。

Mr. Brett was an animated and quirky interview subject. An actorly superstition holds that it is bad luck to speak of Shakespeare's Macbeth in a theater. Over the course of two evenings Mr. Brett took great delight in trying to coax the offending title out of me: "That was the year," he would say, his voice falling to a dark whisper, "that I toured with...the Scottish play..." I had spent enough time around theater people to know that if I rose to the bait―"You mean Macbeth?"―tradition would require me to run into the hall, turn three times and spit on the floor in order to ward off bad luck. I kept my mouth shut. Later, when I spotted a friend of Mr. Brett's spitting mightily into a fire bucket, I knew the actor had sprung his trap. His laughter echoed through the wings, followed by the peculiar sight of Sherlock Holmes giving Dr. Watson a high-five.


high-fiveというのは、日本語ではハイタッチと言うことが多いですが、腕をあげて互いの手のひらを叩きあって、喜んだり祝福し合う、あの動作ですね。ここでのシャーロック・ホームズとドクター・ワトスンは、もちろんジェレミーとエドワードです。この二人が(多分あの衣装で)ハイファイブをしているなんて、想像してにこにこしてしまいます。

そしてその前の、筆者をひっかけようとしているジェレミーの低いささやき声、でも目がキラキラしている様子なんて、目に浮かびます。

この記事はエドワードが亡くなった時にもご紹介しました。2011年5月でした。
High-five

その時は日本語を訳という形ではつけずに、内容を紹介する文章として書きました。好きなエピソードなので、今回もう一度ご紹介しました。

そして少し遅れましたが、8月7日はエドワードのお誕生日でした。1932年生まれですから、ご存命なら86歳ですね。天国でもジェレミーとハイファイブをしているでしょうか。

RM

追記:備忘録として、Macbethの公演の記録が載っていて、プログラムが読めるページを書いておきます。
http://www.playbill.com/production/macbeth-winter-garden-theatre-vault-0000011581
最近eBayで落札された写真をご紹介します。これは宣伝用の写真やスタジオで撮った肖像写真ではなく、スナップ写真(candid snapshot photo)だという点で珍しいです。そして若いです!eBayで出品者は1950年代と書いています。
https://www.ebay.com/itm/401570476108

Tumblrに転載されていますから、eBayでのリストが消されたときのためにそちらのアドレスも書きます。元の画像より小さいですが、傾きが修正されています。
http://a-candle-for-sherlock.tumblr.com/post/176267050287/look-how-young

ジェレミーの後ろにある写真にはMacbethという札がついています。Jeremy Brett Informationによれば、ブロードウェイでのMacbethの公演で、ジェレミーはMalcolmを演じています。1956年10月から1957年1月までです。
http://web.archive.org/web/20150928214033/http://jeremybrett.info:80/st_oldvic.html

これがその時の写真であれば、ジェレミーは23歳です。このころのスナップ写真は珍しいです。


さて、ジェレミーが参加したMacbethの舞台を調べているうちに、1960年のMacbethのテレビ映画がYoutubeにアップロードされていることに気がつきました。これは今まで市販されたことがありませんから、ご紹介してもいいでしょう。

この作品についてのWikipediaとIMDbのページです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Macbeth_(1960_American_film)
https://www.imdb.com/title/tt0055112/

これはエミー賞も受賞しています。ぜひDVDにして欲しいと思います。Youtubeにあるのはとても画質の悪いものですから、家庭用のビデオデッキでとったものかもしれません。

ジェレミーのシーンはたとえばこちら。三人いるうちの明るい服の人物、Malcolmです。顔はほとんどわからないくらい画質が悪いのですが、声をきけばおわかりになるでしょう。
https://youtu.be/0s2tHnf72pg?t=1h17m47s

Brettish Empireのこのページの上から4枚目にある写真と同じ服でしょう。
http://www.brettish.com/jbtv-ii.html

あとでゆっくり映像を観てみます。このブログを書くために何かをさがすと、おもいがけず何かがみつかるというのは、嬉しいことです。


そしてもうすぐ私がここをはじめて8年。2010年8月7日にはじめました。なつかしい日なので、8月になるといつも、ああもうすぐだなあと思います。近年は特に8月は暑くて大変ですが、私には8年前以外にも思い出がたくさんある月でもあります。今習っている二つのことをはじめたのも、偶然、どちらも8月でした。これからももう少し(まだまだ?)生きると思うので、8月の思い出が増えていくことでしょう。

RM
場所によっては少し気温が下がったようですが、今度は台風が心配ですね。

前回の続きです。前回、映像が上映されているところを写した写真をご紹介しましたが、あれがグラナダシリーズのテスト映像だと示す記事の一つを、備忘の意味も兼ねて引用します。

グラナダシリーズの最初のエピソード、Paul Annettが監督した「ボヘミアの醜聞」を皆で観た後、この不朽の名シリーズについてSteven DoyleがPaulにインタビューした。オープニングシーンの撮影がどうして思いがけず自分に押しつけられたか(それはとても嬉しいことだったと付け加えた)、音楽はどんなふうにつくられたか、ジェレミー・ブレットが自分のホームズを創り上げるときに、どのようにアドバイスを受け入れたかについて、ちょっとした逸話を語ったあと、みたことがないジェレミー・ブレットとデイビッド・バークのメイキャップ・スクリーンテストを披露した。

After a group viewing of Granada Television premiere episode A Scandal in Bohemia directed by Paul Annett, Steven Doyle interviewed Paul about the monumental series. After revealing tidbits about how the opening sequence was thrust upon him (quite happily, Paul added), the creation of the music, and how Jeremy Brett received guidance on his interpretation of Holmes, Paul shared an unseen video of the makeup screen test for Jeremy Brett and David Burke.

http://www.ihearofsherlock.com/2014/09/from-gillette-to-brett-iv-sherlock.html

さて、この音声なしのテスト映像ですが、客席からスマートフォンかタブレットで撮影されたと思われる短いクリップが4つ、"Gillette to Brett IV"の直後にYoutubeに「限定公開」の形でアップロードされ、私はこのアドレスが書かれているのをSNSの二カ所で見ました。限定公開の映像は検索ではひっかからず、アドレスを知っている場合だけ、あるいはリンクをクリックしたときだけ観ることができます。

この記事を書くために久しぶりにYoutubeのそのアドレスのページに行ったところ、今でもありました。かつてSNSでアドレスが公開されていたとは言え、「限定公開」の映像のアドレスをここに書くのは控えたいので、この4つのクリップを今までみたことがなくて、ご覧になりたいかたはメールをください。最後に私のメールアドレスを書いて、2週間くらいおいておきます。

そこまでする必要はないというかたは、あといくつかの画像をご覧ください。Twitterへの投稿からです。
こちらに3枚。 "Original make-up test from Granada. #G2B4 exclusive!"
https://twitter.com/221bcon/status/510894462697234432
こちらにあと3枚。"More from the make-up test. #G2B4"
https://twitter.com/221bcon/status/510895568840044545

はじめの3枚は、4つのクリップのどれにも含まれていないシーンです。次の3枚のうちの2枚は1番目と2番目のクリップで観ることができます。

4つのクリップはそれぞれ27秒、23秒、30秒、1分20秒で、そのだいたいの内容はこんなです。

1番目と2番目は戸外のシーン。私はこの場所は見覚えがないのですが、グラナダスタジオの近くで撮ったのでしょうか。裏庭のような感じで、芝生に潅木、そしてそれより高い木が何本かあって、ツタが少し這う白い壁に囲まれています。"More from the make-up test"の写真に、壁がうつっています。最初のクリップでは後ろ手のジェレミーが潅木の向こうから歩いてきて、途中で片手を木において立ち止まり、それからデイビッドが座っている木のベンチの方に歩み寄ってすぐ隣に座り、話しかけます。これがちょうど"More from the make-up test"の1枚目の写真です。最後には1983年5月24日と書かれたカチンコ(clapperboard)が映ります。

SHERLOCK HOLMES
TESTS
Paul Annett
24 May 1983


2つ目のクリップではこのベンチに座った状態のままでしょう、ホームズの表情で前を見たり横を見たりしているジェレミーのアップ、最後にちょっとだけ、デイビッドも同じようにアップで映ります。

3つ目と4つ目は221Bの部屋の中です。3つ目ではデイビッドは椅子に座って膝の上の本かノートを読みながら、立っているジェレミーと話します。ジェレミーが近づいて、ページを指差したりしながら話を続けます。4つ目ではジェレミーがアップで映って、振り返ったり前を見たり横を見たりうつむいたり少し仰ぎ見たりしています。どのようにカメラに映るかを確かめているのでしょう。

手探りでホームズの姿を求めている感じがします。緊張も感じます。「ホームズになっている」というより「ホームズの変装をしている」感じもします。こうやって試行錯誤して監督のアドバイスも受け入れながら、観たとたんに私たちそれぞれに「私の思っていたホームズそのもの」と感じさせるような、「ジェレミー・ホームズ」をつくっていったのですね。

RM

(8/12, 下記においてメールアドレスを削除しました)
4つの映像クリップのアドレスを知りたいかたは、(****)のあとにアットマークを入れてyahoo.co.jpへどうぞ。かつてSNSでアドレスが公開されていたとは言え、「限定公開」の映像ですので、アドレスを公の場所には書かないようにお願いいたします。
前回、Paul Annettがサインした、「ぶなの木屋敷の怪」撮影時の写真をご紹介しましたが、そこに"2014"とあることから、2014年9月に行われた"Gillette to Brett IV"の時にサインしたのではないかと書きました。そこで今日は"Gillette to Brett IV"でPaul Annettが披露した、グラナダシリーズのメイキャップ・スクリーンテストの映像のことをお話しましょう。

"Gillette to Brett"はアメリカで開かれるホームズファンのためのイベント、特に映像作品などの脚色作品に焦点をあてたシンポジウムで、今年その5回目が行われます。2003年の第一回の時には、Edward Hardwickeも参加しました。その時のことは以下の記事に書きました。ジェレミーのために、エドワードは当時住んでいたフランスからはるばるアメリカに行ってシンポジウムに参加する決心をしました。
Edward Hardwicke のお誕生日です

今日お話するのはその第四回、"Gillette to Brett IV"の時のことで、1つ目のリンク先は"Gillette to Brett IV"のトップページ、二つ目はPaul Annettの紹介、3つ目は"Gillette to Brett IV"の写真アルバムです。
http://wessexpress.com/html/g2b4main.html
http://www.wessexpress.com/html/paulannett.html
http://wessexpress.com/html/g2b4album.html

写真アルバムの真ん中あたりに、Paul Annettが壇上で話したときの様子があります。たとえばこちらの写真です。
http://wessexpress.com/html/g2b491.html
http://wessexpress.com/html/g2b492.html

スクリーンの下、壇上の向かって左がPaul Annett、そして映し出されているのが、グラナダシリーズのテスト映像です。ジェレミーがよく話していたカメラ・テストの映像が残っていて公開されたのか!とびっくりなさるかたもいらっしゃるでしょう。カメラ・テストについては、たとえばこちらの記事で書きました。
カメラ・テストの時のメイキャップ:1988年のインタビューより

こちらの新聞記事からの引用を再掲します。
The debonair new resident of 221B Baker Street
by Hilary DeVries
The Christian Science Monitor, October 25, 1988
http://www.csmonitor.com/1988/1025/rbrett.html

「カメラ・テストはひどいものでした。不安で緊張していたのです。ホームズの知性を外見でそれらしく見せようとして、額を白く塗って、暗い青紫色をここにつけました」と言って、両手を喉のところにあてた。「そしてせかせかと歩きました。」

"Then I did a camera test and I was terrible. I was so nervous. To try and give the illusion of intelligence, I painted my forehead white and I had a black, gentian violet under here,'' he says, putting hands to his throat. "And I think I walked rather fast. [...]"


それ以外にも、Bending the Willow (David Stuart Davies著)にはこんなふうに書かれています。

グラナダの倉庫のどこかに、ジェレミー・ブレットのスクリーン・テストの映像が残っている。「ぞっとするよ」笑いながらジェレミーは言った。その映像には音は入っていないが、ブレットがホームズの衣装とメイキャップで映っている。「僕はホームズを白黒で思い浮かべたんだ。あの挿絵のようにね。だから顔に白をたくさん塗ったんだよ。そうすると目のふちが赤みを帯びてみえる。インフルエンザか何かにかかっているようにみえた。そして変な歩き方で、小走りしているみたいだった。」思い出して大声で笑った。「まったくひどかった。」

Somewhere in the vaults at Granada is Jeremy Brett's film test as Sherlock Holmes: 'It's ghastly,' he told me, laughing. The film is silent but shows Brett in costume and make-up. 'You see I perceived Holmes as being black and white, rather like the drawings, so I proceeded to cake my face with white make-up. And of course if you do that your eyes and the rims around them appear red. I looked as though I was ill, had flu or something. And I had a funny walk. It was like a waddle.' At the memory of this he broke into a roar of laughter. 'It really was awful.'


スクリーンテストを複数回行っていて、ジェレミーが話していたのと、Paul Annettがみせてくれたのとが、別の時の映像だという可能性もありますが、そうであったとしてもそれほど時をおかずに撮影されたものでしょう。

上でご紹介した写真アルバムでみる、スクリーンテスト映像の中のジェレミー、どうでしょう? "I was terrible."というほどとは思いませんが、" I was so nervous."と言っているとおり、緊張している感じはあります。そんなに真っ白なメイキャップとは思いませんが、濃い化粧という感じはします。

長くなりましたので、次回に続きを書きます。それにしても暑いですね!

RM
前々回の記事で、「ジェレミーはラッシュ(編集前のフィルム)の時からちゃんとみる俳優でしたから」と書きました。ジェレミーがラッシュをみることについては、以下の記事で触れました。
ジェレミーがラッシュを熱心にみること:本より、そして1991年のインタビューより

この記事でご紹介した二つのうちの一つは、Paul Annettの言葉でした。Paul AnnettはThe Solitary Cyclistなど、シリーズ中の3作品を監督しましたが、2017年12月11日に亡くなりました。そこで今日は、Paul Annettが亡くなったときのあるtweetではじめてみた写真をご紹介したいと思います。

でもまずその前に、Paul Annettの言葉を再度引用します。David Stuart Davies著、Bending the Willowからです。

ジェレミーはラッシュのすべてを熱心にみた。ラッシュをみるときにいつもそこにいた俳優はジェレミー以外にはCharles Danceしか知らない。いつもその場にいて熱心に検討に加わった。撮影の技術的な側面に対して彼は鋭い感覚を持っていた。

Jeremy was extremely keen to see all the rushes. He was probably the only actor I know, other than Charles Dance, I think, who came to every session of the rushes. He was there every time—very much into what was going on. He had a very keen sense of the technical side of things.


今日の記事とは関係はありませんが、好きなインタビューなので、もう一つ、ジェレミーがラッシュをみることに関するジェレミーとエドワードの言葉も再度引用します。出典はこちらです。
"Holmes' Encore"
The Armchair Detective, Vol.25, No.1, 1992

TADとあるのはインタビューアです。

TAD: 完成前の映像で自分をみるのは、お二人はイヤですか?

ブレット: 自分をみるんじゃないんですよ。みるのはそれ以外です。たとえば話がどう運ばれているかをね。画家が絵を細かく検討するときのように、親指で自分をかくして、まわりで何がおきているかをみるんです。

ハードウィック: 以前はよくジェレミーと議論したんですけど、ワトスンを演じるようになってすぐの頃、ジェレミーがラッシュをみるのにすごく熱心なので、こう言ったんです。「僕はみていられない。すごくイヤなんだ。」完成してからみるのはいいんですよ。でもいま撮影しているという時にラッシュで自分をみると、がっかりしてダメなんです。ジェレミーは「うん、でも自分をみているだけじゃないよね。他の人、照明や音響や、みんなの仕事をみている。みんなほめられて励まされたいんだ。ラッシュで彼らの仕事をみて、翌日『すばらしかったよ!』って言ってあげられるよ。」ジェレミーの言うとおりです。でも自分が思っているようには演じることができていないから、やはりみるとがっかりします。

TAD: Does it bother either of you to watch yourself in previews?

Brett: Well, you don't look at yourself. You look at other things. The storytelling, for instance. You put a thumb over yourself, like a painter examining his work, and watch what goes on around you.

Hardwicke: I used to get into an argument with Jeremy about this. When I took over the part of Watson, he was very keen about going to rushes. I said, "I can't. I just cannot face it. I really hate it." I don't mind seeing a completed film. But when I'm in the process of working, I find it personally very destructive to see rushes. Jeremy would say, "Yeah, but you're not just looking at you. All the other people—the lighting man, the sound man—they all want a pat on the back. And if you watch it, you can go up the next day and say, "Terrific!" And he's quite right. But you never end up doing what you think you're doing, and I find it discouraging.



さて本題にもどりましょう。Paul Annettの写真で、このブログですでにご紹介したものととしては、以下の3枚があります。
建築中のグラナダスタジオでの写真;A Study in Celluloidより
向かって一番左。
建築中のグラナダスタジオでの写真;The Television Sherlock Holmesより
上から2枚目、向かって右。
ウェブサイト "Jeremy Brett Information" のご紹介(7)ホームズ撮影舞台裏の写真
の上から3枚目の写真、顔が腕で隠れていますが、一番左。

そしてPaul Annettが亡くなったときに流れたtweetの一つがこちらです。日付は2017年12月12日となっています。
https://twitter.com/sherlockeditor/status/940724440979054592

写真が4枚あるうちの2枚目は白黒の写真に白字でPaul Annettのサインが入っていて、サインの宛名として書かれている名前(名字は書いてありません)がこのtwitterの主の名前と一致します。サインの最後に"2014"とありますから、2014年9月に行われた"Gillette to Brett IV"で、Paul Annettから直接サインをもらったのでしょう。("Gillette to Brett IV"についてはあらためて別の記事で触れるつもりです。)

そしてこの写真がちょっと素敵な舞台裏(behind-the-scenes)の写真なのです。これはThe Copper Beeches(ぶなの木屋敷の怪)の撮影時ですね。221Bの部屋で、ハンター嬢を演じたNatasha Richardsonが椅子に座っていて、監督のPaul Annettが寄り添い、ジェレミーが後ろに立っています。3人ともいい笑顔です。

で、気になるのはジェレミーの左手、親指と人差し指と中指で何かを持っているように見えるのですが、これ、なんでしょう?私には、小さな白っぽい円筒形のもの、上面が色が濃い何かにみえます。そして、何も気づいていないPaul Annettの頭の方に、後ろからその色の濃い部分を少し傾けているようにみえるのです。白黒であることもあって、はっきりとはわかりません。でも最初みたとき、ふただけ黒い、太めのマジックペン?ふただけ色が濃い、卓上塩入れ?それとも小さなマイク?と思いました。ジェレミーが何かいたずらしているのかしら。そして傾けている先は明らかに、NatashaではなくPaulなんですよね。

茶目っけのあるジェレミーなら、後ろからいたずらしているというのもありうると思うのですが。うーん、わかりません。どうお思いになりますか?でもとにかく、撮影当時の雰囲気を想像できる、よい写真です。

RM

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Author: RM
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