Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

前回、1990年のインタビュー記事をご紹介しましたが、その中の写真を載せたくなりました。少し色を修正しています。クリックで少し大きくなります。

WhenTheLightsWentOut.jpg

前回の私の記事はこちら。
大病の後に:1990年のインタビューより

このインタビュー記事の全文はこちらで読めて、元の写真(記事からスキャンしたもので、上に載せたものよりも大きいファイル)もこちらにあります。
http://jeremybrett.livejournal.com/105878.html

この左手で天を指さすような仕草、こころに残っています。このポーズの写真をもう一枚知っています。それから以前、天を指さしながら話しているインタビューについて触れたことがあります。
クリスマスの贈り物のイヤリング(テレビインタビューより)

その時にこのように書きました。

私はジェレミーが心の中で少し、これ(注:イヤリング)はJoanからのプレゼントじゃないかと思っていたような気がするのです。そんなに深刻に真面目に、ではなくて、イヤリングをみつけた時にすぐそばにJoanの存在が感じられて、あたたかい気持ちになったのではないか、と。ジェレミーが天を指さしてにっこりする顔をみると、そういう気がします。(注:この時紹介したインタビュー・ビデオの2分22秒で、左手で天を指さします。)


この仕草をみるといつも、目にみえる世界をこえた何かをジェレミーが思っているような気がしてくるのです。

RM
しばらく本やオーディオブックや映像のご紹介をして、ジェレミーの言葉を紹介していなかったのですが、そうしたらまた、言葉にふれたくなってきました。これもとてもよいインタビュー記事です。いつもながらまっすぐに話してくれています。元の記事はこちらで読めます。
http://jeremybrett.livejournal.com/105878.html

写真でもジェレミーはこちらをまっすぐ見ています。投稿した人も書いていますが、多分Claphamの家で撮った写真なのでしょう。赤い靴下にもご注目を!記事の日時については投稿者も知らないとのことでしたが、双極性障害での入院のことを3年前としているので、1989年か、1990年のはじめだと思います。(追記:The Brettish Empireでこの記事から一部を引用しているのに気がつきました。それによると The London Times、 2/18/90の記事だそうです。)

以前このブログで、 "Dancing in the Moonlight" の中の、「若くして死への扉の際にたったことにより、JBはいのちへの畏敬の念と、ただ在ることへの魂の喜びを感じるようになった。」という文章をご紹介しました。
大病の後に:Dancing in the Moonlightより

この、16歳の大病の時のことをジェレミー自身が話しているという意味でも、このインタビューは心にのこっています。はじめからそこまでをご紹介します。抄訳です。あ、それから「地面からいつもちょっと浮いていた」男の子というのも可愛いですね!

When the lights went out
「光が消えたとき」

ジェレミー・ブレットは多くの人々から、彼こそがシャーロック・ホームズだと思われている。その彼が3年前に精神の病を患ったのは、前年の妻の死を十分に嘆き悲しむことができなかったこと、ホームズを演じるという重荷、そして過労が原因だったと彼は感じている。

「子供の頃は自分の体を道具のように思う以外は、体や健康のことを考えることはありませんでした。子供の頃、ほとんどいつも4分の1インチ(約0.6センチ)地面から浮いていました。すごく元気にかけまわっていたんです。4人の男の子のうちの一番下で、大切に可愛がられて育ちました。庭、馬、アーチェリー、プール、スカッシュコートとテニスコート、自由、子供時代に誰でもがほしがるようなものに囲まれて。」

「イートン校にいた16歳の時に、ダイビング競争で優勝しました。 テムズ川の河口に飛び込むのですが、僕は優勝したので、他の生徒よりも長く水の中にいることになって、きたない水が耳に入って耳がはれてしまいました。それがもとでリウマチ熱にかかり、ひどい状態になりました。X線でみると僕の心臓は普通の2倍の大きさになっていたのです。」彼は家に送り返され、8週間のあいだ鎮静剤が必要な病状で、8ヶ月の間ベッドから離れられなかった。その間に背が4インチ伸びた。

「その年で重い病気をしたことで、人生が完全に変わりました。自分では知らずに、死の淵の手前まで行ったのです。真実をかいま見た時、人は違う人間として戻ってくることになります。」


「真実をかいま見た時」と意訳したところの原文は "When you touch the petticoats of comprehension" で、直訳すれば「理解のペチコートに触れた時」となります。これはイディオムとしてはみつからないので、以前私が他の言葉使いについてフォーラムで尋ねた時にイギリスの人が答えてくれたように、言わば「ジェレミー語」なのだと思います。
ジェレミー語;1988年のインタビューから

この訳であっているか、完全に自信があるとは言えません。でもひとにとって一番大切な「理解」というのは、自分とは何か、生きるとは何か、ということだと思うのです。16歳の時にジェレミーは死への扉の手前まで行って、その真実に触れたのではないか、と思うのです。

RM
ジェレミーが表紙にのっているグレイデッド・リーダーで、現在も発売されているものを前回ご紹介しました。
日本の書店でも普通に買える、ジェレミーが表紙にうつっている洋書

喜んでいただけたのがうれしくて(ありがとうございます!)もう少しご紹介しましょう。今回の6冊は残念ながら、次の版になった時に表紙がイラストレーションにかわってしまいました。ですから前回の記事とは一字違いで、日本の書店でも普通に買え「た」、ジェレミーが表紙にうつっている洋書です。でも本によっては旧版の新品が定価より安く手に入るお店があります。あ、散財をおすすめてしている訳ではありません(うふふ)。

いずれもPenguin Readersのシリーズです。画像はアマゾンから頂きました。

Three Adventures of Sherlock Holmes
http://www.amazon.co.jp/dp/0582426871

The Return of Sherlock Holmes
http://www.amazon.co.jp/dp/0582426979
PenguinReaders2.jpg

Sherlock Holmes Short Stories
http://www.amazon.co.jp/dp/0582419387
PenguinReaders.jpg

A Scandal in Bohemia
http://www.amazon.co.jp/dp/0582416396

Sherlock Holmes and the Mystery of Boscombe Pool
http://www.amazon.co.jp/dp/0582416981

Three Short Stories of Sherlock Holmes
http://www.amazon.co.jp/dp/0582894808

最初の5冊についてはアマゾンで同じ方がレビューを書いて下さっていて、そのおかげで3冊目から5冊目は表紙のみがグラナダシリーズからの写真、1冊目と2冊目は中にもシリーズからの写真が使われていることがわかります。

1冊目から4冊目は、こちらの本屋さんで今でも新品が手に入ります。送料がかかりますが、本の値段は定価より安いです。

英語の本屋さんアイプラスワン
http://www.rakuten.co.jp/englishbooks/

ミステリー/サスペンスの本の検索結果のページ
http://item.rakuten.co.jp/englishbooks/c/0000000116/


私は上記6冊中の最初の3冊を買いました。はじめ2冊は中にも写真が使われているから、そして3冊目は表紙だけでも魅力的だったからです。これは宝島社のDVDムックの表紙で使われている「修道院屋敷」の写真と同じ時に撮られた、違うショットです。私はこういう、少し違う写真をみるのも好きなのです。4冊目の表紙は他の本(たとえばStarring Sherlock Holmes)の表紙でも使われていることもあって、購入しませんでした。

最初の2冊の中にはじめてみる写真はなく、画質は別にしてもJeremy Brett Informationのギャラリーでみたことがあるものでした。でも、ジェレミーの写真がついたホームズ物語ににこにこして幸せでしたよ!新版になって表紙がイラストにかわりましたが、中の写真はこのまま使われていたらいいなあと思っています。今度確かめてくるつもりです。The Return of Sherlock Holmesの旧版では、最初に表紙と同じ写真が入っているのですが、「多聴他読ステーション」で立ち読みすると、新版でも少なくともこの写真は使われているようです。(ただし「多聴他読ステーション」が旧版の画像を流用しているようなら別ですが。)

多聴他読ステーション(「立ち読み・視聴ページを開く」をクリックして下さい。最初のページに写真が載っています。)
http://www.kikuyomu.com/bookp1.php?NUMBER_PK=21119

RM
タイトルのとおりなのですが、日本の書店の大きなところでなら普通に買える、ジェレミーがホームズとして表紙にうつっている洋書をご存知ですか?たとえば、A Study in Celluloidは日本の書店ではたとえ取り寄せを頼んでも買えないでしょうし、出版社があるアメリカの書店でも、多分店頭に普通に並んではいないでしょう。また前回ご紹介した3冊の写真集は、どの書店でも買えません。

この本に気づいたのは、つい数週間前です。ある程度大きな本屋に行けば、特別に注文しなくても本棚に並んでいます。先日実際に本屋に行って、本棚にこの本が4冊もさしてあるのをみてきました(うれしくて赤で書きました!)。

答えは、Oxford University Press(オクスフォード大学出版)のOxford Bookworms Library シリーズの一冊である、Sherlock Holmes and Duke's Son です。写真はアマゾンからいただきました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0194789195/

OxfordBookworms.jpg

Oxford Bookwormsはグレイデッド・リーダーとかレベルド・リーダーなどと呼ばれる、英語学習者のために簡単な英語に書き直してレベル分けされた読本のシリーズです。これはステージ1ですから、一番簡単なスターターズに続く2番目になります。タイトルで察しがつくように、The Adventure of the Priory Schoolを書き直したものです。

2008年発売の版で、その前の2002年の版はこの表紙ではなく、イラストが書かれていました。
http://www.amazon.co.jp/dp/0194232964

オクスフォード大学出版、えらい!よくぞ2008年からこちらの写真にかえてくれました。他にもホームズ譚がこのシリーズにありますが、今のところ、グラナダシリーズが表紙に使われているのはこれのみです。ぜひ他の本にもジェレミーの写真を載せてくださいね、オクスフォード大学出版!

大きな書店の洋書のコーナーには必ずと言っていいほど、このオクスフォード・ブックワームズや、ペンギン・リーダーズ、ケンブリッジ・イングリッシュ・リーダーズなどの、学習者用の読本が並んでいるはずです。本屋さんの本棚にこの表紙のホームズの本があることを思うと、ちょっとうれしくなりませんか?

写真集はファンのためのものですが、これは全世界の英語学習者のための本、グラナダシリーズを今のところ見たことがない人の目にも多くふれることでしょう。そしてその人たちのこころの奥深くにジェレミー・ホームズのイメージがしまい込まれて、いつか何かの時に浮かび上がってくるかもしれません。そのようにして、ジェレミーがつくりあげたホームズのイメージが、多くの人のこころの中にずっと生き続けますように。

なお、挿絵は残念ながらグラナダシリーズからではありません。ところが数年前までは、表紙も挿絵(というか中の写真)もグラナダシリーズからというグレイデッド・リーダーズが、日本の本屋さんに普通にあったのですよ。これもつい最近気がつきました。あらためていつかご紹介しましょう。

RM
Marcus TylorがWyndham's Theatreの楽屋でジェレミーを撮った写真の写真集について、今まで何度かお知らせしてきました。
ジェレミーの写真集
ジェレミーの写真集(続き)
ジェレミーの写真集(再度のご紹介)
ジェレミーの写真集(三度目のご紹介)

一番最後の記事では、Linda Pritchardがホームズの宣伝用スチルを集めた本を出版されたこともお知らせしました。

今日のお知らせは、Lindaがもう一冊同様の写真集を出版されたというご紹介です。Marcusの写真集も含めて、3冊の本へのリンクを記します。いずれもBlurbというオンデマンド出版の本屋さんでの発売で、プレビュー機能で全部のページをあらかじめみることができます。購入しなくても、プレビュー画面をみるだけでも素敵ですよ。どうぞお楽しみください。
http://www.blurb.com/bookstore/detail/1613794
http://www.blurb.com/bookstore/detail/2677178
http://www.blurb.com/bookstore/detail/3095309

プレビュー画面の操作法がおわかりにならないかたは、以前の記事の1番目と2番目の両方に書いています。

私はやはりMarcusの写真に特別な思い入れがあるのですが、でも今回の写真集もうれしいです。なおこの本では、Television Sherlock Holmes の本のPeter Hainingによるインタビューを最初の十数ページで再度掲載しています。

Lindaの2冊の写真集の写真には、よくみるものもありますし、一般には珍しいものもあります。私はいずれも、Rex Features(報道機関等への写真提供会社)のホームページで、小さな画像としてですがすでに知っていました。でも今回大きな写真としてみることができて、あらためて楽しんでいます。

3冊目の購入サイトの"About the Book"のところに書いてありますが、写真は写真集とは別にプリントとしても販売されています。写真集では写真の一部を切りとっていたり、写真全体が含まれているけれども小さく掲載されているものも多いのですが、プリントの販売サイトでは写真全体をみることができて、購入しなくてもコンピュータ上での「スライドショー」で、かなり大きく次々とうつしだすこともできます(透かし付きではありますが)。この写真を撮ったときはジェレミーはどんなだったかしら、と思いを馳せながらみています。

RM
前回の記事の2枚目の写真の笑顔をみて、別の作品のこの笑顔を思い出しました。
OnApproval1.jpeg

これは On Approval (1982) の宣伝用写真です。この作品は大好きで、何度みたか知れません。ジェレミーが出演したコメディで一番好きです。DVDにはなっていません。

この4人しか出てこない、と言ってもいい劇です。細かく言えばお屋敷の使用人が数人出てきますが、ほぼしゃべらず、そして出てきてすぐに屋敷を逃げ出してしまいます。

音楽も幕開けと最後の部分、そして中程で一回のみしか流れず、後はただただ四人のせりふと所作にひきよせられ、笑って堪能するばかりです。四人とも本当に見事です。カップルをつくるのは、この写真の対角線の二組なのですが、最後は雪にふりこめられたお屋敷に、上の二人が下の二人によって取り残されてしまいます。

ジェレミーはおしゃべりが楽しくて魅力的で、でも自分では気づいていないけど身勝手で、お金も使い果たしていて、でもやっぱりすごく魅力的な独身の貴族(公爵)です。ジェレミーはコメディのセンスも抜群ですね。他の三人も素晴らしいということもあって、セリフのタイミングと言い回し、表情の変化、しぐさに、何度みても笑ってしまいます。

ジェレミーはコメディを演じるのもとても好きだったのですね。以下はウェブサイト Brettish Empire で紹介されていたもので、「三銃士」に出演していた頃のインタビュー記事です。

"HE'S A 20TH CENTURY ROBIN HOOD" 25 February 1967
More often than not, Jeremy is cast as a dashing, romantic hero.
'That sort of part brings in the fan letters, but I would love to do some comedy. To make people laugh is the greatest gift of all.

しばしばジェレミーは恋愛劇でさっそうとした男性を演じるが、「そういう役でたくさんファンレターをもらいますが、コメディも演じたいのです。人を笑わせるのは、なによりすばらしい才能ですから。」


この作品についてはたくさん書きたいと思いながら後回しになっていたのは、まとまったものを書こう、という気持ちがまたでてしまっていたせいでした。それを捨てて今日はただ前回の記事からの連想で、この写真をご紹介するくらいでやめておきます。またいつか。

とにかくだーい好きなコメディなんです!

RM

前回に続いて、1984年にジェレミーがゲスト出演した「The Love Boat」のお話です。前回の記事はこちらです。
The Love Boat (1984)その1

以前からよく知られていた、YouTubeでみつかるビデオはこちらで、
(Jeremy Brett - Love Boat, part 1-2)
http://youtu.be/UFWeLJZirtY
http://youtu.be/rWk9tIUv20U

今回みつかった、画質の良いビデオはこちらです。
(The Love Boat S07E21 Ace's Valet, Mother Comes First, Hit or Miss America, part 1-3)
http://youtu.be/_ADKZmQU5B4
http://youtu.be/5jBPvd9HYnU
http://youtu.be/4LRbvXJkWus

見つけてくれた人に敬意を表して、彼女のTumblrのアドレスを記します。
http://deliricia.tumblr.com

以前のビデオは、ジェレミーが関わる話だけを編集していましたので、ジェレミーのファンとしては余分な(?)話を見なくてよい一方で、途中でジェレミー扮するフィンリーにからんでくる女性3人が、なぜこの船にいるのか、最後にフィンリーの恋人になったことが明らかになる女性はなにものなのか、ちっともわかりません。それが今回のビデオでは通しでみることができますので、話の筋が通ります。

また、今回のビデオでは、古い方にはなかったオープニングタイトルが含まれていて、ジェレミーの笑顔を見ることができます。

ただ、ジェレミーが出てくる二つ目のシーン(エースのキャビンの中での二人のやりとり)が、今回のビデオでは再放送時の時間の関係でしょう、カットされています。

さて、それではスクリーン・キャプチャです。笑顔の場面ばかり切り取ったので、とびとびの場面ですが。
LoveBoat_1.jpg
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LoveBoat_10.jpg
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LoveBoat_12.jpg

オープニングタイトルについては、前回ご紹介したSitcoms Onlineに以前あったスクリーン・キャップの方が鮮明ですので、そちらも載せます。
LoveBoat1++.jpg


またまた、写真含有率が高くなりました。ちょっと気持ちが落ち着かない日々をすごしていますので、ジェレミーの笑顔の写真で幸せな気持ちになろう、ということです。なんというか、もう、屈託のない笑顔ですよね。ポーズをとる2枚目の写真、ドアを閉めながらにっこり笑う5枚目のあの笑顔。こういう笑顔をする人がホームズを演じるのですから、演技ってすごいなあ、ジェレミーはすごいなあ、と思います。そしてジェレミー自身が持つ複雑さ、も感じます。多面的であるという複雑さ。

でも今日は複雑さよりも何よりも、この笑顔を楽しみましょう。

でも本当は、笑顔でなくてもジェレミーならどんな写真でも、幸せな気持ちになれますけどね、うふふ。

RM

「シットコム」(sitcom)という分野のコメディがあります。私もこの言葉を知ったのはそう昔ではないので、くわしくないのですが、ウィキペディアによると、連続ものだが原則として1話完結、主要な舞台が固定されていて、主要な登場人物もほぼ一定、ゲストが登場する場合もある、という特徴を持つようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/シチュエーション・コメディ

ジェレミーが出演したシットコムには、"The Love Boat" があります。このコメディはおそらく日本では放送されたことがないのだと思いますが、かなりの数の国で放送され、今でも国によっては再放送されているようです。アメリカABCが制作して、1977年から1986年まで続きました。
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Love_Boat

この番組は大型クルーズ船を舞台として、この船のクルーがレギュラー登場人物、そこに複数のゲストが登場して3つの話が同時進行する、というものです。3つの話は別の脚本家が書き、レギュラー陣は複数の話にまたがって登場しますが、ゲストはそれぞれが通常1つの話のみに関わります。回によっては、複数の話がどこかで接近して交わる場合もあります。

ジェレミーが出演した第7シーズンはDVDになっていません。ジェレミーが出演した回の映像がYouTubeにあり、検索するとみつかりますので以前からファンの間で知られていましたが、画質は悪いものでした。

ところがうれしいことに、"Jeremy Brett"での検索ではひっかからないきれいな映像のビデオがYouTubeにあることが最近わかりました。Tumblrにそのアドレスの投稿があったのです。

3つの話が進むうちで、ジェレミーが関係している話 "Ace's Valet"(エースのお世話係) の筋は、私が理解している限りではこうです。船に乗り込んだ 写真家のAce(エース) は、ジェレミー扮する 旧知のErnest Finley(フィンリー)と乗船後すぐに再会し、フィンリーから、自分はあなたの親御さんから、あなたの身の回りの世話をする役としてつかわされた、と告げられます。これから後は、フィンリーが邪魔でしかたがないエースと、忠実にエースの世話をしようとするフィンリーの間のどたばたになります。最後の最後で、フィンリーは別の話に出てきたゲストの女性と恋仲になったことが、エースと視聴者に明かされます。

実に他愛のないお話で、ダークスーツをぴしっと着込んだイギリス紳士のフィンリーが、ラフな格好、時に半ズボンのエースの世話を焼く姿はナンセンスで笑っちゃいます。またエースは、写真を撮ってあげる、と言って、フィンリーをプールに(結果として)突き落としてしまったりしますので、ジェレミーのファンとしては、他の作品では到底みることができないシーンをこの作品で楽しめます。下の写真はクリックで大きくなります。

LoveBoat4+.jpg

このスクリーン・キャプチャはSitcoms Onlineというサイトでみつけた一枚で、次回ご紹介するYouTubeでみつかったビデオからとったスクリーン・キャプチャよりさらに画質はよいのですが、数枚しかありませんでした。またすでにこのサイトにはこれらのスクリーン・キャプチャはなくなってしまっています。Jeremy Brett Information のこの番組の紹介ページに、Sitcoms Onlineからのスクリーン・キャプチャがあと2枚掲載されています。http://jeremybrett.info/tv_loveboat.html

ジェレミーもこの作品の撮影を楽しんだようで、インタビューでそのことを話しています。実際に船の旅をしながらの撮影だったそうです。( "I got to sail from Florida through the Panama Canal and spent the New Year in Acapulco.")

この項、次回に続きます。次回はビデオと、ビデオからのスクリーン・キャプチャをご紹介するつもりです。

RM
deviantArtは、絵や写真を含む芸術作品を投稿するサイトです。以下はdeviantArtを説明しているウィキペディアのページです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/DeviantART

ここに、2007年に "25 essential expressions challenge" というタイトルのシートを投稿した人がいます。これは1枚のシートを25に分割して、それぞれのコマの下に書かれている感情に対応した顔のイラストを描き込むためのテンプレートです。さまざまな感情を描きわける、しかもそれが違う人ではなく一人の人のさまざまな表情であることがわかるように描くのは、イラストの練習として重要なのでしょう。検索すると、この練習シートの枠を一人のキャラクターで埋めた、さまざまな作品をみることができます。

でも今日ご紹介するのは、もちろんイラストの習作ではありません。ホームズのさまざまな表情を使ってこのシートを埋めてみた、というものです。2010年の投稿作品です。

頂いて来た画像は、2回クリックで最大になります。Source: http://fav.me/d2l9ys2
JB_Expressions.jpg

オリジナルの画像はもっと大きくて、こちらにあります。こちらもクリックで最大になります。
http://fc05.deviantart.net/fs71/i/2010/067/2/a/Sherlock_Holmes_Expressions_by_Silvre.jpg

よくできているでしょう。どれがお好きですか?選ぶのはむずかしいのですが、triumph(得意げな表情), silly(馬鹿みたいに・おどけて), drunk(酔っぱらって)なんて楽しいですね。この表情すごいなあ、と思うのは、fear(恐れ), incredulous(不信感を示して)などなど。どの作品からか、おわかりになりますか?

このサイトではコメントが現時点で125もついています。作者からの返事も含むので、感想を寄せた人は五十数人といったところでしょうか。「好きな作品」とした人が187人です。グラナダホームズが、ジェレミーが愛されているのがわかりますね!

こういうお遊びは他にもされていて、たとえばスター・トレックのミスター・スポックや、
http://treeofknowledge.deviantart.com/art/Spock-25-Expressions-137936395
それからハリー・ポッターのスネイプ先生もあります。
http://harry-potter-addict.deviantart.com/art/25-essential-expressions-S-S-180018830

RM
ジェレミーが出演しているオーディオブック「リチャード二世」のご紹介をしている2回目です。1回目の記事はこちらです。
Richard II (1961) のオーディオブック再発売;その1

私は以下のサイトで、この劇のあらすじを知りました。
http://www.geocities.jp/todok_tosen/shake/r2.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/リチャード二世_(シェイクスピア)

ジェレミーはThomas Mowbray, Duke of Norfolk(ノーフォーク公トマス・モーブリー)の役で、第一幕に出てきます。ヘリフォード公ヘンリー・ボリングブルックと論争し、リチャード二世に裁定を依頼して、ついには決闘を許可してほしいと迫ります。

5分間のサンプルオーディオには第一幕がおさめられていて、多分その半分くらいでジェレミーがセリフを言っていますので、若いジェレミーの声を堪能できます。左上にある画像の下の「Sample」と書かれた三角を押すと、すぐにジェレミーの声が流れます。1分20秒くらいから再度、そして2分くらいのところから1分30秒程の長いせりふがあり、その後4分10秒くらいから最後まで続きます。
http://www.audible.com/pd?asin=B004GMNM2Q

最後は怒りをあらわにしているのですが、その声をきいて「空き家の怪事件」でのモラン大佐との対決シーンを思い浮かべました。

第一幕のテキストはネット上にたくさんありますが、たとえばこれです。
http://www.william-shakespeare.info/act1-script-text-richard-ii.htm

このオーディオブックには実は、Edward Hardwickeも出演しているのです。リチャード二世の家来のグリーンで、第一幕でも戯曲上では舞台にいるのですがセリフはありません。第二幕、第三幕でセリフがあるのですが、ジェレミーが演じるモーブリーは第一幕のみなので、二人が同時にセリフを言っている場面はみつかりません。ただオーディオブックでは出演俳優が役をいくつか兼ねていることがあるので、たとえば家来の役で二人が同じ場面に出演していたりするかもしれません。今度耳をすましてきいてみましょう。ジェレミーとエドワードは同じThe Old Vicにいたけれども共演の機会はなかったと言われていますので、少なくとも同じオーディオブックに出ていたのは、ちょっとおもしろいと思いました。

ちなみに、グリーンを演じているエドワードの声が、私ははじめはわかりませんでした。古典劇を演じる若きエドワードの声をきいたことがなかったからでしょう。私が持っていた印象よりも声が低めで、品格のあるよい演技に感じられました。

Audibleに詳しい方は、"Edward Hardwicke" で検索すると、別の"Richard II" がヒットするのに気がつかれているかもしれません。
http://www.audible.com/pd?asin=B004HG9UH2

これは実は上でご紹介したものと同じ1961年の録音を元に、別の会社がAudibleで販売をはじめたオーディオブックで、権利関係がどうなっているかよくわからないのですが、サンプルを聴くとまったく同じもので、ただ音質が少し劣る気がします。こちらにはエドワードがキャストの中に名をつらねていますが、ジェレミーの名前はないので"Jeremy Brett" で検索してもみつからず、この販売にも最近まで気がつきませんでした。

音楽雑誌 "Gramophone" での、このオーディオブックの紹介記事です。
http://www.gramophone.net/Issue/Page/July%201962/1/733366/King+Richard+II+John+Glelgud

オーディオブックはちょっと特殊すぎるかもしれないと思いながら、今回も書いてしまいました。

RM

 RM

Author: RM
コメントは承認後に公開されます。古い記事へのコメントも大歓迎です。2010年8月7日に始めました。
私の記事へのリンクはどうぞご自由になさって下さい。
和訳には間違いがあるかもしれません。最近は必ず英語原文を併記・またはアドレスを書いて読めるようにしていますので、どうぞそちらも参考になさってください。

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