Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

(「追記」で写真一枚追加しました。)

暑い日々が続いていますし、昨日今日の大雨で被害が出た地区もありますね。ここに来て下さる方のところはいかがでしょうか。お見舞い申し上げます。

なんとなくまた、字をたくさん書く気にならなくて、「一枚の写真」シリーズの続きになりました。今日はMy Fair Ladyのポスターの画像です。この画像の投稿者の説明ではposterとなってますが、日本語ではあるいはチラシと言うべきなのでしょうか。でもある程度の大きさがありそうなので、「ポスター」としておきます。

クリックしても大きくなりませんが、この画像をいただいたFlickrのページに飛びます。

Source: http://www.flickr.com/photos/geghege/8405267983/
my fair lady - audrey hepburn - rex harrison - 1964 - poster

色使いがちょっとクラシックで、これはこれで時代を感じさせて懐かしいですね。映画にも、フレディが柵に登るようにして、柵ごしにイライザにキスしようとするシーンはありますが、このポスターのままのショットはありませんでしたね。宣伝写真用にあらためてポーズをとったのでしょう。この体勢で、よく倒れ込まずにいられるなあと思います。しかも左手には帽子も持っていますし。からだのバランスをとりつつキスをせまる、若いジェレミーの頑張りがちょっと微笑ましいと言いますか何と言いますか。

これの白黒写真は持っているのですが、ポスターは持っていなかったので、大喜びでいただいてきました。

RM

追記:こちらの方が画質はよいですから、白黒写真もつけますね。eBayからです。
MyFairLady2.jpg

7月はじめの「Mr Binksのこと(1)、でも脱線してTom Burkeのこと」の記事でご紹介したのが、イギリスの "Diana" という雑誌の1967年3月号に掲載されたインタビューでした。もっとも、このインタビューの中身については一行も触れないまま、「三銃士」の話題、Tom Brukeの話題になったのですが。

この雑誌はティーン向けということもあってか質問も答えもその多くが単純明快です。ジェレミーも楽しんでそういう顔をみせてくれたのかもしれません。そうであったとしても、33歳のジェレミーの一面がわかって面白いのです。とにかくいろいろな理由で、異色のインタビューだと思います。

たとえば、こんなです(抜粋しながら訳します)。


Source: http://www.brettish.com/JB_Meets_Diana.htm

"LUCKY PENNY TALKS TO JEREMY (D'ARTAGNAN) BRETT
by Lucky Penny
from Diana - The Paper for Girls Who Love Good Stories
25 March 1967, #214

( ウォリクシャーで生まれたのですね。学校ではどんな教科が好きでしたか。)
歴史と美術です。風景画と魚を描くのが好きでした。魚はよくみると、とても美しい色をしているんですよ。

(もしも他の人になれるとしたら、誰がいいですか。生きている人でも亡くなった人でもいいのですが。)
絶対クリストファー・コロンブスです。新世界アメリカを発見するなんて、すごくわくわくすることでしょうね!友達に言うんです、「新大陸を発見したんだけど、一緒に来ない?」って。

(もし俳優にならなかったら、どんな仕事をしているでしょう。)
イギリスで太陽が一番明るく長くさす場所に、厩舎をつくっているでしょう、そういう場所をみつけられたら、ですけど。それからほとんどありとあらゆる種類の犬を飼って、一緒に暮らしているでしょうね。犬は仲間として最高ですし、いろいろと役にたってくれます。

(どんな音楽が好きですか。)
音楽に関してはちょっとものぐさなんです。ちゃんと座って聴くというよりは、リラックスできるような音楽を流しておくのが好きです。



こんな感じです。他のインタビューではきいたことがないような内容がいっぱいです。でも、なるほどと納得することが多いです。

歴史が好きだったということも、なるほど!です。ホームズを演じる前に時代背景を知るために、ヴィクトリア朝に関する本をたくさん読んだ、と言っているインタビューを以前ご紹介したことがありました。(「becomerであること(1)」)ジェレミーは出演作品の背景についてもちゃんと調べてから、役になりきるタイプでしたね。

それから学校時代は美術が好きだった、と言っているのもここではじめて読みました。お兄様の一人が画家でしたし、息子さんのDavidも最初はイラストレーターでした。ジェレミーのおうちにも、たくさん絵が飾ってありましたね。そういえば、ジェレミーがいたずらがきみたいに、221Bの玄関を描き添えているサインがeBayに出ていました。

ジェレミーにとって、馬と犬が特別な仲間だったことが、あらためてわかりますね。ホームズを見て、ジェレミーは馬と犬が好きなんだろうなあ、とお思いになった方もあるでしょう。ずいぶん後の1991年のインタビューでも、引退したら田舎にもどって馬と犬と暮らしたいと言っていました(「Martin Clunesの伝記(2010);その1」)。それを実現させるだけの時間があったらよかっただろうなあ、と思います。こう書いて、読んでいる方を悲しくさせてしまったのでしたら申し訳ないです。私もずっと以前はジェレミーのことを思うと、しばしば悲しくなりました。でも今は悲しみよりも、もっと別の感情の方がとても強いのです。

音楽を流しておくということについてはMichael Coxが、ジェレミーのところに日曜日の朝電話をかけると、よく電話のうしろでヴェルディのレクイエムが流れていた、と "A Study in Celluloid" の中で言っていました。(But he loved the Verdi Requiem; it was often there in the background when he answered the phone on a Sunday morning.)


あはは、結局また今回も脱線してしまいました。前回よりは進歩してインタビューの中身に入りましたが、Mr Binksまで行き着きませんでした。でも、こういう気楽な感じで続けていきます。

RM
今回もまだ「写真一枚シリーズ」です。eBayからサンプル画像をいただきました。

Source: eBay
TheFinalProblemSigned.jpg

これ、写真としても印象的ですね。ホームズがワトスンをおいて「死んでしまう」ほんの少し前の写真と思うと、精悍な顔つきだけど何か一筋の不安が感じられるワトスンと、その後ろに寄り添って、心に秘めたものがある表情のホームズに、視線が吸い寄せられるような気がします。

でもここでこの写真をご紹介する理由がもう一つあります。David Burke(デイビッド・バーク)のサインが面白いのです。何が面白いって、はじめの2行で同じことを書いているように見えませんか?これを見たとき、3行目はDavid Burke、その前の行はBest wishesだろうなあ、相手の名前を書くなら1行目だろうけど、うーん、読めない、と思っていました。

そしてあらためてeBayの売り手の説明を読んで、にっこり。

デイビッドはボールペンでサインをしている。インクの出(で)が少しまだらになっている。そして、Best wishesと書こうとしてインクがなくなったので、もう一度同じことを書いた。

(DAVID HAS SIGNED HIS NAME USING A BIRO PEN - HIS SIGNATURE IS SLIGHTLY PATCHY, HE ALSO TRIED TO WRITE "BEST WISHES" BUT THE INK RUN OUT SO HE WROTE IT AGAIN)



あ、インクが切れて途中からかすれて消えてしまった、それじゃもう一度 "Best wishes" を...と書いているデイビッドを想像すると、何か微笑ましいと思いませんか?

RM
今日も「写真一枚シリーズ」です。今日の写真はTumblrからで、クリックで大きくなります。

Source: http://24.media.tumblr.com/tumblr_m33xh36s8g1rppixpo1_1280.png
TheFinalProblem_20130717213954.jpg

これは「最後の事件」の撮影風景ですね。もちろんどのシーンか、すぐにお分かりになるでしょう。こんなふうに普通の格好の(ジーンズとシャツの)スタッフとカメラに囲まれて撮られたシーンを私たちが画面上でみる時、物語世界にすっかり引き込まれていくのですから、演じること、撮影することというのは、どこか魔法のようなものだという気がします。

たしかMichael Coxが、ジェレミーはカメラのフレームの中で自分がどういうふうに写っているか、いつもきちんと感じることができた、と言っていたと思います。A Study in Celluloidをぱらぱらと見たのですがみつからないので、The Armchair Detectiveのインタビューだったでしょうか?ちゃんと確かめずに書いています。でも、ジェレミーのホームズをみると、さもありなん、と思います。

よくみると、向こうの陸橋の上に人がみえます。見物人でしょうか。それから右手前はライトだと思いますが、左の機材からは、黒い煙のようなものが出ているようにもみえます。煙製造機でしょうか??

このショットのために二人が待機して、撮影機材をこの場所にセットして、でもこうやって撮られて実際に使われたのは、この後、汽車の煙が二人にかかったのが晴れていくまでを含めて、ざっとみて20秒前後でしょう。俳優の集中と根気と、熟練したスタッフの技術が必要な世界ですね。

こういう舞台裏の写真、Behind the Scenes の写真をみるのもとても好きです。演技と演技の間の写真や、休憩中の写真は比較的多くみることができますが、今回のような演技中の写真は、あまり多くないと思います。こういう写真をみると、いろいろなことを想像して感じることができる気がします。

RM
またも、写真一枚シリーズです。前回の写真もそうでしたが、以前から知っている写真の、より画質の良いものが、eBayに見本としてアップロードされることがあります。

これもその一枚で、写真自体は以前から知っていましたが、1年くらい前にeBayに出品され、画質のよいサンプル画像がつけられていたので、いただいてきて少し修正したものです。今でも時々同じ写真がeBayに出ますが、この時以上のものはまだみていません。

クリックで大きくなります。

Source: eBay
TheSecondStain_20130714225904.jpg

何度か記事やプロフィール欄でふれましたが、「第二の血痕」の宣伝用スチルには、221Bの前でホームズとレディ・ヒルダとワトスンが並んで写っている写真が6枚くらいあります。なぜここで、3人がこんなに仲睦まじく互いに腕をくんでいるの?という写真、両端のホームズとワトスンが帽子をちょっと持ち上げて、いったい誰に挨拶しているの?という写真(ちょうど今プロフィール欄にホームズだけのせています)などなど。

上の写真では、ホームズはなぜかご機嫌でうれしそう、ワトスンはなぜか少し眠そう、レディ・ヒルダはちょっととまどっているようにも、マイペースのようにもみえるという、三者三様の表情の、不思議な写真です。

手でホームズをかくすと、特に不思議なところはない写真、今度はワトスンをかくすと、これはこれでいいのです。

ところが3人一緒だと、うーん、不思議だ。それともジェレミーは、目の前に何かおかしなものでもみつけて、思わず笑ってしまったのでしょうか?確かに、ホームズとワトスンの写真で、そういうものが他にあるのですが。

RM
eBayから「孤独な自転車乗り」の宣伝用写真です。色がちょっとおかしかったので修正して、少し小さくしました。これがグラナダシリーズの撮影第一作ですね。ジェレミーのこの時の気持ちを想像しています。
Source: http://www.ebay.com/itm/370786553088
SolitaryCyclist.jpg


ここ数日いろいろなことがあって、こころが動いたり乱れたりして、訳したり長く書いたりするエネルギーがなくて、それなら更新しないという選択肢もあるのに、やっぱり更新したくて。

この場所が、とても大切な場所の一つになったのですね。それはほとんど、来て下さる方のおかげです。あ、それからジェレミーのおかげです(うふふ)。

こうやって写真一枚だけあげて、とりとめもないことをちょっと書いて、それで気持ちがどこか落ち着くのですから、なんと有り難いことなのでしょう。ありがとうございます。

RM
(一番下に追記があります)

Mr Binksのことを少し書いてみましょう。(そう書きながら、そこまでほとんど行きつきませんでした!)

私が知っているうちで、ジェレミーがMr Binksのことを話している最初のインタビューは、イギリスの "Diana" という雑誌の1967年3月号に掲載されたものです。これは、ティーン向け、少女向けの雑誌のようです。ウェブサイト "Brettish Empire" で読みました。
http://www.brettish.com/JB_Meets_Diana.htm

1967年春というと、ジェレミーは33歳ですね。「The Three Musketeers(三銃士)」のダルタニャン役で注目されたのが、少女向けの雑誌がジェレミーにインタビューした理由のようで、ダルタニャンに扮した時の写真もついています。それにしても、ダルタニャン役のジェレミーはあいかわらず若くみえます。もともとはダルタニャンは、野心を持って都会に出て行く18歳の若者です。(http://www.online-literature.com/dumas/threemusketeers/

ちょっと脱線して、「The Three Musketeers(三銃士)」についての情報を書きます。この作品はアメリカでDVDになっています。
http://www.amazon.com/dp/B000GDIBSY
日本のアマゾンでも購入できますが、日本のアマゾンでは、画像とASINはアメリカのものと同じですが、なぜかタイトルが書かれていません。他のDVDが送られてくることはないと思うのですが、購入をお考えの方はお気をつけ下さい。
http://www.amazon.co.jp/dp/B000GDIBSY

それからもう一つ脱線で、David Burkeの息子のTom Burke(トム・バーク)が、2014年にBBCで放映される「三銃士」でアトスを演じるそうです。私はトムのことを応援しているので、うれしいです。笑顔がとてもよくてあたたかい感じがして、でも「いい人」ばかりではなくさまざまな役を演じていて、経歴をみたりインタビューを読んだりすると、堅実に着実に役者としての階段をのぼっている感じがします。

このニュースを知ったLiveJornalのページ:
http://andoneforall.livejournal.com/102342.html
このドラマの製作を発表したBBCのニュースページ:
http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-21577251
製作中のドラマの初の公式写真の一枚で、一番左がトム:
http://www.bbc.co.uk/mediacentre/latestnews/2013/the-musketeers-image-release.html
そしてこれは、トムの2010年の写真です。クリックすると元のサイト(Flickr)に飛んで、もう一度クリックするともう少し大きい写真になります。
Third Star red carpet
(あるいはこちらをクリックしても、上のものよりも少し大きめの写真になります。)
http://farm5.static.flickr.com/4100/4735955305_02fe954615.jpg
http://www.edfilmfest.org.uk/gallery/photos/124/2837より)
もう一枚ご紹介します。2012年の写真です。
http://www2.pictures.zimbio.com/gi/24+Hour+Musicals+After+Party+4IizdmocZOhl.jpg
http://www.zimbio.com/photos/Tom+Burkeより)

今でも少し痕跡が残っていますが、トムは口唇口蓋裂(cleft lip)だったそうです。LEFT CLIPという雑誌の2006年の5月号に載ったインタビューが読めるサイトのアドレスを記します。口唇口蓋裂は自分の人生にとって、ポジティブな意味しか持っていない("For me, it's only been positive.")と言っています。
http://cleftaware2013.wordpress.com/bullying-and-self-image/interviews-and-case-studies/interview-tom-burke/
この雑誌のPDFファイルはこちらで、上記サイトとは違う写真をみることができます。
http://www.clapaedge.com/images/uploads/left_clip/leftclip_may2006.pdf

このインタビューでは、こんなことも言っています。


インタビューア:あなたはタンゴを踊るのが得意なんですよね!仕事で役にたったことがありますか?

トム:まだ踊る役を演じたことはありません。日本の劇で「タンゴ・冬の終わりに」というのがあって、もう少し年をとったらぜひ演じたいです。そのためにタンゴを習いはじめたという面もあります。タンゴは、胸破れた時にもこころをなぐさめてくれます。

I believe one of your special skills is tango! Does that ever come in handy?

I've never had to tango in a job yet. There's a Japanese play called Tango At The End Of Winter that I really want to do when I'm older. I partly started learning for that, it's also a great healer for a broken heart.



調べたら、この劇は1991年にエジンバラとロンドンで上演され、Alan Rickman(アラン・リックマン)が演じているのですね!アランはトムの名付け親・教父(godfather) です。多分トムはこの舞台をみたのでしょう。(2014年8月補足:godfatherを、たとえばウィズダム英和辞典でひくと最初に「名(付け)親」と出てくるのですが、実際には名前をつけるとは限らないようです。誤解を招く書き方になったかもしれません。)

なんだか、トムと日本との縁ができたようでうれしいです。

ジェレミーがインタビューでトムの名前を口にしてにっこりしたことを思い出します。ジェレミーが亡くなったとき、1981年6月生まれのトムは14歳ですね。デイビッドがワトスン役を降板する前には、ジェレミーはトムと会ったかもしれませんが、その後はどうだったのでしょうね。会っているといいなあ、と思います。

トムのことについては、以前この記事でもふれました。
いろいろな写真、その1(David Burkeの息子、Tomのことも少し)
今日はDavid Burkeのお誕生日です

上記記事でも少し書きましたが、トムはBBCのSherlockでモリアーティを演じたAndrew Scottと、舞台 "Design for Living" で一緒でした。また映画"Third Star"では、シャーロックのBenedict Cumberbatchと共演しています。

Mr Binksのことは次回からになります!

RM

追記
http://mug7.com/2012/04/24/thursday-october-15th-2009/
この写真が素敵で、内容が面白いので、忘れないようにアドレスを書いておきます。"Third Star"のプロダクションノートで、1枚目の写真は一番右がベネディクト、その左がトムです。このプロダクションノートを読むと、どうもトムはいわゆる「天然」みたいで、おおらかでマイペースの性格のようです。撮影中トムが台詞を言う前にドラマチックな沈黙が続き、カメラはまわり続けて、でもトムは実は寝ていた、とか、撮影が終わってこの映画のプロデューサー兼ライターである筆者が、ベネディクトと共に車でもどる途中に電話が鳴り、トムがチケットを財布ごとなくして、家に帰れなくなったということで(ちなみにこれは、トムにとって珍しいことではないことが、その後の2年間でわかったそうです)、トムを拾って3人で車で帰る途中、筆者が「トム、この撮影は君にとってどうだった?」と尋ねると、ベネディクトが後部座席をみて、「寝ている...」と言った、とか。
もう一つだけ、二人にまつわることを書きたいと思います。

1995年2月にジェレミーがDavid Stuart Daviesに語った言葉を、"Bending the Willow"から引用します。

「ホームズを演じて来て、こころ奪われる素晴らしい時をすごしました。デイム・ジーンにこう言いました。『月の光のもとで、この10年の間、あなたのお父さんと共に踊っていました。』太陽のもとで、ではなく月の光をあびて。ホームズは暗い面をもった人間ですから。」

'[...] I've had a fascinating time playing him. I said to Dame Jean that I've danced in the moonlight with your father for ten years. The moonlight, not the sunlight—Holmes is a very dark character.'


この言葉、"I've danced in the moonlight with your father for ten years." はとても印象的な表現です。

ジェレミーの言葉の中には、このように、心象風景を呼び起こすような表現が折々にみられるように思います。印象的で詩的な言葉や、時には少し奇妙にもきこえるような表現です。「ジェレミー語;1988年のインタビューから」にもそのことを少し書いたことがありますし、ジェレミーがホームズの中に子供の感受性をみる時の描写も、とても好きなものでした(「子供の感受性(「Mystery!: A Celebration」から)」)。

"Dancing in the Moonlight"がそのまま、上記引用部分が含まれる章のタイトルとなり、また、David Stuart Daviesによるもう一冊の本のタイトルにもなっています。(この二冊目の本の多くは一冊目と重なっていて、引用部分はこの本にも書かれています。)

ジェレミーがデイム・ジーンに「月の光のもとで...」と言ったときの二人の様子を想像しています。


この引用部分の後、David Stuart Daviesはこう続けています。

彼は私たちのために、月の光をあびながら踊り続けたのだ。時に、光がささない暗い裂け目にすべりこんでしまうことがあっても、いつも、銀色の光の中へ美しく回りながら戻ってきて、みる人を魅了し、喜びを与えたのだ。

He had been dancing in the moonlight for us; occasionally slipping into those dark crevices where no light pervades but always pirouetting out again under the silver beams to enchant and delight his audience.

ジェレミーが演じ続けたのは、ドイルとホームズのため、グラナダチームと俳優としての自分のため、とも言えるでしょう。でも画面のこちら側の私たちにとっては、私たちのためにジェレミーはホームズを演じてくれた、いう表現が何よりも真実だと言えるのではないでしょうか。

RM

 RM

Author: RM
コメントは承認後に公開されます。古い記事へのコメントも大歓迎です。2010年8月7日に始めました。
私の記事へのリンクはどうぞご自由になさって下さい。
和訳には間違いがあるかもしれません。最近は必ず英語原文を併記・またはアドレスを書いて読めるようにしていますので、どうぞそちらも参考になさってください。

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