Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

以前、以下の二つの記事で引用したインタビューからもう少しご紹介しましょう。
母からの贈り物:1988年頃の記事より
思い出の品:1988年頃の記事より

上の記事でも書きましたが、このインタビュー記事の切り抜きや雑誌そのものはeBayに時々出るのですが、確実な書誌情報を私はまだ知りません。以下に疑問符つきで記します。

On the Holmes Front
by Marilyn Murray Willison
Sunday Mirror magazine (?), November 13 1988 (?)

どのような経緯で、何に魅了されてClaphamに住むようになったかをジェレミーが話している部分です。

ジェレミーは最上階に住んでいて、この家にはかつて作曲家のEdvard Griegが滞在していたこともある。Clapham Commonを望む、元はヴィクトリア時代に建てられたこの集合住宅が、この4年間の彼の家だ。「1984年にここを買いました。ロサンジェルスを離れた後、住むところがイギリスに必要だったからです。妻のJoanと私は、俳優のAdolph Menjouが以前持っていた素敵なところに住んでいて、そこはあのハリウッドサインのHOLLYWOODの文字のWのすぐ下でした。Joanが病気になった時にガンの治療のためにボストンにずっといたのですが、カリフォルニアの香りとイギリスのよさをあわせもつような場所をロンドンのどこかにみつけたいと思ったのです。」

His penthouse flat, once occupied by the composer Edvard Grieg, is in a restored Victorian terrace overlooking Clapham Common and has been the actor's home for the past four years. "I bought it in 1984, when I needed a base here after leaving Los Angeles. My wife Joan and I lived in a charming place that had once belonged to Adolph Menjou and was right under the W in the HOLLYWOOD sign. When Joan got ill we spent a great deal of time in Boston for her cancer treatment and we wanted to find somewhere in London that combined certain aspects of California with the virtues of England."


Grieg(グリーグ)が一時滞在していたことに関しては、たとえば以下のウェブサイトにも書かれています。
A BRIEF HISTORY OF CLAPHAM, LONDON
http://www.localhistories.org/clapham.html

ノルウェーの作曲家、エドワード・グリーグはロンドン訪問中に、 Claphamの47 North Sideの家に滞在していた。2004年に記念の青い板(ブループラーク)がその建物につけれらた。

The Norwegian composer Edvard Grieg stayed at a house in Clapham, 47 North Side when was visiting London. In 2004 a blue plaque was unveiled on the house where he stayed.


ここにある住所は、ジェレミーが以下の手紙にも自分の住所として書いています。
私信(2)

グリーグを記念するブループラークについてはこちらもどうぞ。写真があります。Lambethの項の上から11番目です。
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_English_Heritage_blue_plaques_in_London#Lambeth

カリフォルニア州ロサンジェルスで住んでいた家が、ハリウッドサインのWの文字のすぐ下というのは、他でも読んだことがありました。イギリスでも、そこを思い出させるような場所をさがしていたのですね。

それではClaphamのどこにカリフォルニアの感じがしたか、ジェレミーが話しているところを多分次回ご紹介します。

RM
前々回の「僕はジミニー・クリケット:1984年の記事より」で引用した部分のすぐ後です。

撮影がない日には、ジェレミー・ブレットは撮影スタジオがあるマンチェスターで夜ふかしして羽目をはずしている。(ジェレミー曰く「熱狂的なアクロバットダンスを」)踊ったり、食事をしているレストランで、他の客にセレナーデを歌ってあげてびっくりさせたりしている。

When he has a day off from filming, Jeremy Brett lets fly by staying up all night in Manchester dancing ('wild gymnastic dances') or unexpectedly serenading customers with song in the restaurants where he eats.

"Wild gymnastic dances"を「熱狂的なアクロバットダンス」と訳しましたが、どうだったでしょうか。

ダンスについては、以前に下の記事でご紹介したこんな言葉もありました。
The Secret of Sherlock Holmes上演中のインタビュー

踊るのが大好きです。僕の世代が「ディスコ」と呼ぶところに行って、熱狂的に踊るんです!踊りをきちんと習ったことはありませんが、若い頃はダンサーになりたいと思ったことがありました。今でも突然、デルヴィッシュ(イスラム教の托鉢僧)の旋回舞踊のように踊り回りますよ。

やっぱり型破りなダンスであることは間違いなさそうです。

「踊りをきちんと習ったことはない」と言っていますが、バレエを習ったことに触れているインタビューもありました。短い間だったので、「きちんと習った」中には入れなかったということでしょうか。こちらに書きました。
バレエ;1988年のインタビューから

そして上の記事にもあるように、オペレッタ Merry Widow (1968) では美しいダンスを踊っています。ダンスシーンはいくつもあるのですが、このシーンなんていかがでしょう。ステップが奇麗でしょう。DVDになっていませんので、Youtubeからです。
https://youtu.be/ljhxE4oDam8?t=1h5m25s

型破りで熱狂的なダンスの映像は残念ながらみつからないので、かわりに伝統的で美しいダンスの映像をご紹介しました。

RM
しばらくここを離れていました。このお休みの間に戻ってこようと思っていたのに、あっと言う間に休日ももう終わりです。少し離れてみると、どうやって書いていたのかしらという不思議な感じがします。


下のリンク先は、9月12日のロンドンでの集まりで企画の中心となったかたの一人がFacebookに投稿していた記事です。Ronald Pickupがこの集まりに寄せて送った文章を紹介しています。
https://www.facebook.com/groups/609650632418766/permalink/987866421263850/

Ronald Pickup(ロナルド・ピカップ)は「バスカヴィル家の犬」でBarrymoreを演じましたね。それ以前、National Theatreによる、すべての役を男性が演じた"As You Like It" (1967-9)では、ジェレミー演じるOrlandoが恋するRosalindを演じました。(「ジェレミーの80回目のお誕生日、そしてNational Theatreの50年」の記事で少しこの演目についてふれています。)

ロナルドによると、Rosalind役が決まってしばらくしてもOrlando役は決まらず、誰が演じるか知りませんでしたが、ある午後、地下鉄の駅で下りの混んだエスカレーターで降りていたロナルドの前方には、のぼりのエスカレーターで上がってくるジェレミーがいました。ジェレミーは突然ロナルドに “Oh, my beautiful Rosalind!”(「僕の美しいロザリンド!」)と叫びました。ジェレミーはOrlando役に決まったばかりだったのです。これが二人の初対面でした。

これもいかにもジェレミーですね。俳優としてお互いに存在は知っていたでしょうが、はじめて会う、しかも動いていくエスカレーターで偶然すれ違った人に向かって、あの情熱的な口調で叫ぶのですもの。

その後、ロナルドはこう書いています。ジェレミーにとってThe Nationalでの日々は“Festival”(祝祭)であり、これはジェレミーが好きな言葉で、そしてこの言葉「祝祭」はジェレミーが私達の人生にもたらしたものをあらわしている。

生きているというのは祝うものであるということ、いろいろなことがあるけれども、でも生きることの本質は祝祭であること、それがジェレミーと共にいて感じられたということだと思います。

そして「祝祭」「祝う」と言えば、「英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝ぐ」ということ、これがこのブログの副題であり一番書きたいことでした。



ここからはメッセージです。
少し前に鍵付きのメッセージを下さったかた、やさしいお心遣いをありがとうございます。お返事をさしあげるべき場所への入りかたをすでに忘れてしまったので、ここに書くことをお許しください。グループのサイトにアップロードされていたのが、おそらくそれのPDFファイルだと思いますので、送りましょうかというお気持ちだけいただきます。ご親切にどうもありがとうございました。素晴らしい時間をお過ごしになったことと想像いたします。

RM

 RM

Author: RM
コメントは承認後に公開されます。古い記事へのコメントも大歓迎です。2010年8月7日に始めました。
私の記事へのリンクはどうぞご自由になさって下さい。
和訳には間違いがあるかもしれません。最近は必ず英語原文を併記・またはアドレスを書いて読めるようにしていますので、どうぞそちらも参考になさってください。

全ての記事を表示する

09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08 

QR