Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

ジェレミーが役に「なる」人であることについてお話している3回目です。今回はジェレミー自身の言葉と、ホームズの映像作品について書いたThe Television Sherlock Holmesの著者であるPeter Hainingの言葉を紹介します。

最初はジェレミーの言葉から。1991年2月の記事です。これもFor fans of Jeremy Brettでみることができます。http://community.livejournal.com/jeremybrett/117315.html

「奇妙なことに、ホームズを演じる時には体つきがかわったのです。背が高く細くなって、頭蓋骨が小さくなったようなのです。カメラの前では体型がかわる、とマリリン・モンローがいつも言っていましたが、私もそのようでした。」出典: TV Times, 16-22 Feb 1991

"It's strange, but when I played Holmes my whole body changed shape. I became long and lean. My skull seemed to shrink. Marilyn Monroe always said she changed shape in front of the camera. I think I did, too."


過去形で話しているのは、もうホームズは演じないと言っていた時だからです。33の作品を演じた、と言っていますから、CasebookとThe Master Blackmailerを撮り終わったところなのでしょう。(追記:1991年2月ならThe Master Blackmailerの撮影はまだですね。訂正します。)休暇を楽しみにしている、と言っている最後のところも紹介します。

「自由な時間をどう使うかをもう一度学びたいのです。学校を終えた時のような気持ちです。それか釣り上げられて、あえぎながら空気を吸っている魚みたいなものかもしれませんね!

ホームズを演じることで時間をとられて、1人でいることが多く友人とも離れてしまっていましたが、電話をかけて、ブリッジをしない?と誘える素晴らしい時がついにやってきたのです。

足を折ることを心配しないでスキーにも行ける。首の骨を折ることを心配しないで乗馬ができる。朝起きてスコットランドにドライブに行きたいと思ったら行ける。料理もできるんです。ストックを作っても、フリーザーに残ったままになることはもうなくて、すぐに使えるとわかっているのです。


秋にはアメリカに行っていて、アメリカでのインタビューではホームズを演じ続けると言っていますので、この休暇中に気持ちがかわったということでしょうか。今までインタビュー記事を読む時に、この休暇がどんなだったかを意識して読んだことがなかったので、今度は気にかけておこうと思います。楽しみにしていたとおりの楽しい休暇をおくることができたことをいのりたい気持ちです。

次にご紹介するPeter Hainingは、グラナダシリーズを中心にホームズの映像作品について書いたThe Television Sherlock Holmesの著者であり、The Final Adventures of Sherlock Holmesの編者でもあります。The Television Sherlock Holmesではジェレミーにインタビューを行っています。以下はPeter Hainingへのインタビューがウェブ上に掲載されている中から、ジェレミーのことを語った部分を抜粋したものです。インタビューが読めるのはこのページです。http://www.crimetime.co.uk/interviews/peterhaining.php

(ジェレミー・ブレットに会った感想を教えてください。)
あのグラナダシリーズは文字通り彼の肩にかかっていて、彼が演技しているのを見るのはすばらしい経験でした。でも確かに大変な代償をはらったといえるでしょう、あの作品が彼の命を縮めた、というのは言い過ぎかもしれませんが。彼は疑いようもなく最高のホームズです。そして彼以上のことをするのは、誰にとってもとてもむずかしいでしょう。グラナダシリーズは原典に忠実であろうとしていて、彼のホームズの演技は本を読んで感じるニュアンスそのままです。

でもすばらしいことには、夜、仕事が終わってリラックスすると、彼は本当に社交的で一緒にいるのが楽しい人なのです。私は2時間半のインタビューをマンチェスターのホテルで行いましたが、本当に陽気で愉快で、ウェイターとおしゃべりしてものすごく楽しそうでした。彼は人と話すのが本当に好きなのですが、いったんセットにはいって仕事がはじまると、集中力がものすごいのです。役に入り込むとまったく人が変わってしまいます。あれほどの変わり様をみせる人には、それまでまったく会ったことがありませんでした。


この部分の後で、いろいろな俳優にインタビューしたということを話していますので、ジェレミーが役に「なる」こと、まったく人が変わってしまうことは、他の俳優と比べて本当に驚くべきことだったのでしょう。

「あの作品が彼の命を縮めた」という言葉を読んで、まだグラナダ・シリーズがはじまってさほどたっていない頃のインタビューでの、ホームズは自分の命を縮めるか長くしてくれるかどちらかだろう、というジェレミーの言葉に胸をつかれて急いで読むのをやめたことがあるのを思い出しました。どのインタビューだったかを今は思い出すことができませんし、さっと読んだだけだったので、ジェレミーがどんな文脈の中でそう言ったかも、はっきりとはわかりません。多分俳優生命という意味で言ったのでしょう。でも読んだ時にはこの世での命を思って、胸をつかれました。

でも今思うのはこういうことです。ホームズを演じたことは確かにジェレミーの身体と精神に大きな負担をかけた、命を縮めたとも言えるだろう、でもホームズを演じたことで、ジェレミーは世代を越えて私たちのこころに長く長く生き続けるだろう。そしてジェレミーはそのことを喜んでいるだろう。

そのインタビューがみつかったらご紹介したいと思います。また、becomerであることについてのお話は、ひとまずこの3回でいったんお休みにしようと思います。

RM

追記:ジェレミーのホームズが、ジェレミーの演技が、今もなお私たちのこころに生き続けていることの証として、そしてジェレミーを愛するファンどうし、またジェレミーの仕事仲間や友人知人とのゆるやかなつながりの証として、「ジェレミーにBAFTA賞を!」の活動がなくならずに続く事をこころから願っています。署名がまだのかたで賛同してくださるかたは、どうぞこちらをご覧ください。署名方法その他を記しています。英語が得意でなくても大丈夫ですし、ネット上には名前が表示されない形での署名も可能です。
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