Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

ウェブサイト "Jeremy Brett Information" の内容でご紹介したい箇所はまだあるのですが、少し違うことを書いてみます。最近私は不思議な気持ちになることがあります。帰宅する道を歩きながら夜の空気を感じている時に、あるいは早朝目がさめてまだ暗い中で、時と場所を越えているような不思議な気持ちになります。

りえさんがイギリスにいらした頃、私はいつも半ば無意識のうちに夕方になると、ああ、イギリスは午前中の活動が始まった頃だなあ、と思っていました。朝、眼が覚めると、イギリスは夜の時間だなあ、と思っていました。あの頃から私の中には、二つの場所と二つの時間が共に住んでいました。

今、私はネットを通じて何カ国もの人たちのことを知っています。実際に言葉をかわした人以外にも、書いたものを共感を持って読んでいて、でもまだ話をしたことはない人たち、たとえば同じアジアの国の女性も知っています。国を越えた多くの人たちのことをこんなにも、時に身近に思ったことは、かつてありませんでした。私の中で、住む国の違い、という境界が薄れていっています。

中でも私が特に共感を覚え、あるいは目を開かれる思いがして尊敬している二人の人がイギリスのジェレミー・ファンであることもあって、私の中に今もイギリスの時間が住んでいます。ああ、こんな時間にもう書き込みがある、彼女はもう起きているのだろうか、など。私の中で日本の時間は絶対的なものではなくなりました。時間の境界も薄れつつあります。

そして私はジェレミーのことが知りたくて本やいろいろな記事を読み、インタビューを読み、ジェレミーはあの時何を感じていたかしらと思い、こころの中で私も何かを感じて話しかけてきました。生きていた頃のジェレミーに、そして今はこの世にはいないジェレミーに、私の何かが語りかける。

こうして境界がうすれて、時と場所と、生死の境を越えた不思議な気持ちが育っています。たとえば、この世にいない祖母のことを、私は今、以前よりもずっと身近に感じています。また、私はもともと孤独癖のあるたちで、ひとの中にいると疲れることが多かったのですが、私とひととの境界も以前よりもうすれてきて、明るくおしゃべりになりました。

そしてジェレミーを知って2年に満たない間に、私の中のジェレミーの姿はずいぶん多層的、多面的になりました。でも今ふりかえると、何もかわっていません。ひとがその本質を感じる時(本質とは、Rebeccaが「魂」といった、それかもしれません)、それぞれの面はまったく違うようにみえても、本質は何もかわらないのでしょう。ひとがその魂を感じるとき、魂と、表に出ている部分とは、何の境界もないのでしょう。いえ、表に出ている部分をみていながら、魂を感じることができるのでしょう。魂を感じる時、ひととひととの境界はうすれていくのでしょう。

私はこの境界がうすれた不思議な気持ちを、ジェレミーからの贈り物だと感じ、恩寵だと思っています。この世、この今の時間に生きながら、境界がうすれた世界も感じていきたい、でもそれにもしがみつかずに、静かに流れていきたいと思っています。

RM
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コメント

RMさんこんにちは。

プロフィール欄とっても素敵ですね。

RMさんがお休みのあいだに、ブログをはじめから読み始めています。
すっかり忘れていたことや、読み忘れ(ごめんなさい!!)などなど新しい発見があります。

「結界がうすれる」確かにある!ある!!(≧▽≦)です。
時間もそうですし、お天気とか季節とか。
ジェレミーは何を見て、感じていたのかな?とか。

「ジェレミーからの贈り物」大事にしたいですね。

トビィさん、こんにちは!また書いてくださって、すごく嬉しいです。トビィさんもご存知のとおり、ナツミさんのところのプロフィール欄が楽しいので、私もまねして始めました。ナツミさんのあの、くすくす笑っちゃう日常報告には及ばないのですが、私は小さい画像で楽しもうと思っています。今載せている画像、素敵でしょう!

ブログの記事の古いものを読んで下さって、本当にありがとうございます。私もすっかり忘れてました!

>「結界がうすれる」確かにある!ある!!(≧▽≦)です。
時間もそうですし、お天気とか季節とか。
ジェレミーは何を見て、感じていたのかな?とか。

それではトビィさんもお感じになるのですね!私はこのところ、この感じもすっかり忘れていました。しがみつく必要はないけど、「ジェレミーからの贈り物」ですもの、思い出すのは大切なことですね。

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 RM

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