Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

1991年10月にアメリカの新聞に載ったインタビューから抜粋してご紹介する2回目です。前回の部分の後で、ホームズがコカインのボトルと注射器を捨てるシーンについて話しています。その次が、ジェレミーの最愛の奥様、Joanのことにふれている部分です。

ダラスに来た理由ははっきりしている、とブレット氏は言う。「ここにいるのは、PBS(公共放送サービス)のためです。私の妻はPBSのために生涯をささげました。私は妻の思い出のために、ここにいるのです。妻がPBSの番組、『Mystery!』をつくったプロデューサーだったのはご存知でしょう。」その時ジェレミーの目は、窓の外を飛翔するものをとらえた。「あそこに鷹がいる。」ジェレミーは空を旋回する鳥をみつめた。「妻と私は誕生日が同じ日でした。妻は『Masterpiece Theater』(イギリスのテレビ番組をアメリカで紹介する番組)のエグゼクティブ・プロデューサーも15年間つとめました。彼女は私たちの2つの国の間に、繊細な橋をかけたのです。彼女の魂に祝福がありますように。あそこに飛んでいるあの鳥は彼女です。」

ジェレミーはJoanの魂が近くにいることを、自然の中にいることを感じていたのですね。こういう感覚はキリスト教的というよりも東洋的に思えて、私たち東洋人はジェレミーの気持ちをとても身近に感じられるような気がします。ジェレミーは瞑想の時に仏像を近くに置いていたそうなので、東洋の感じ方にもひかれていたのかもしれません。

特にこの時はアメリカにいたこともあって、Joanが懐かしくて、彼女を失ったことを思って悲しかったのではないかと思います。この同じアメリカツアーの時に収録されたラジオ番組 Desert Island Discsでは、Joanのことを本当に誇らしげに愛しげに話しています。その後彼女の死にふれ、母と彼女にフォーレのレクイエムを捧げる、と言うときのジェレミーの声が忘れられません。

Joanの魂を鷹のなかに感じた、ということに少し驚く方もいらっしゃるかもしれません。鷹は女性的ではないようなイメージがありますから。でもJoanは美しいと同時に、つよい意志を持った有能な女性で、ジェレミーは彼女のことをbeautiful and gutsy (美しくて精気にあふれている)と言っています。ですから美しく堂々と空を舞う鷹に彼女をかさねるのも、自然だと感じます。

次回は上でふれたラジオ番組 Desert Island Discs の、Joanのことを話している部分について書こうと思います。

最後にジェレミーがサインして、メッセージを添えている写真をご紹介します。写真はクリックで大きくなります。
JBSpring.jpg

Spring is in the air! Joy to us all. J.B.
空気に春が感じられますね!僕たちみんなを幸せな気持ちにしてくれますように。J.B.


ジェレミーらしい言葉だと思います。今まだ、とても春の訪れを感じるどころではなく生活していらっしゃる方々の元にも、遠くない時期に春が静かにやってきますように。

RM
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