Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

The Secret of Sherlock Holmesの第一幕の音声が3つのパートにわかれてYouTubeにあることは、ご存知の方も多いでしょう。こちらが第一幕のパート1です。


第二幕の音声はずっと聴くことができなかったのですが、Jeremy Brett InformationのRebeccaがアップロードしてくれました。第一幕も第二幕もこのページで聴くことができますし、右クリックでダウンロードもできます。
http://www.jeremybrett.info/st_holmes.html

個人的な使用に限ってどうぞお楽しみください。第一幕が開くと、バイオリンの音に続いてWatson (Edward) の独白がはじまります。Jeremy Paulによるシナリオは米アマゾンで購入できます。
http://www.amazon.com/dp/0887347088



The Northern Musgraves Sherlock Holmes Societyが発行した機関誌、「The Ritual」の1995年秋号は、Jeremyの追悼号です。ここにEdwardが書いている文章の一部を引用します。The Secret of Sherlock Holmesに出演することになった時のEdwardの気持ちが書いてあります。

I remember that before we started to rehearse The Secret of Sherlock Holmes I went to the phone several times with the intention of telling Jeremy that I couldn't do it - I hadn't been on a stage for several years and found the idea of two-handed play somewhat daunting. In fact I never picked up the phone. I knew Jeremy wouldn't hear of it.

Jeremy was always positive, optimistic and so encouraging. It was much the same when I joined the series after David had left. It must have been a very difficult time for Jeremy, but you would never have guessed. His concern and care were overwhelming.

[...]

I owe him a great deal. I shall miss him.

「The Secret of Sherlock Holmesのリハーサルがはじまる前に、『僕にはできない』とJeremyに電話しようと何度も思った。もう何年も舞台にたっていないし、二人芝居ということに少しおじけづいていた。でも結局電話しなかった。Jeremyは聞き入れないことがわかっていたから。

Jeremyはいつも前向きで楽観的で、まわりの人を元気づけてくれた。グラナダ・シリーズでDavidが抜けた後に僕がはいった時もそうだった。Jeremyにとっても、ひどく困難な時だったはずなのに、彼がどれほどの心遣いを示してくれたことか。

僕はJeremyに感謝してもし尽くせない。Jeremyがいなくなって寂しくなる。」



Edwardはいつも率直で謙虚で、Jeremyへの友情と感謝を語ってくれました。Edwardに手紙を書いて返事をもらった人が、フォーラムで一部を見せてくれたことがありました。便箋にかなりぎっしりと書かれた返事のなかで、Jeremyとグラナダシリーズへの気持ちを書いてくれているのです。そうやって一人一人に返事を書いているEdwardを想像して、Edwardのことがさらに好きになりました。

RM
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コメント

「Edwardを偲んで」のカテゴリはまだまだ涙なしには読めなくて、上手にコメントできそうにないのですが、この記事で二人の声に触れながらEdwardのJeremyへの感謝の言葉を読んだら、もうボロボロ泣いてしまいました…RMさんへお礼を言わずにはいられません!ありがとうございました。

2010年の"The Secret of Sherlock Holmes"の再演は、現代版ホームズのドラマである"SHERLOCK"第1話の放送の数日前に始まったと記憶しています。
偶然なのか、故意にタイミングを合わせたのかはわからないのですが…

RMさんがワトスン役のMartin Freemanの言葉を紹介してくださっていましたが、よき脚本を後世に残し、若い世代に確かに灯が受け継がれているという温かさを感じます。

そして、同じ時代に生まれてそれを見ることができる喜びを感じずにはいられません。その喜びを共有してくださる方がいるという喜びも。



ナツミさん、私も久しぶりにこの録音をきいて、EdwardとJeremyの声がきこえてきた時に胸がいっぱいになりました。グラナダ・シリーズの時の声とまた微妙に違って、舞台特有の、生身の身体全体から直接発せられる声、と言ったらよいのでしょうか。そして、EdwardがJeremyを語る言葉はいつもあたたかいですね。

調べたら、"Sherlock"の最初の作品の放送が2010年7月25日、"The Secret of Sherlock Holmes" のDuchess Theatreでの再演の初日が7月20日でしたね!気がつきませんでした。

去年"Sherlock"のことをきいたときは、ちょっと寂しかったのです。グラナダ・シリーズが「過去の作品」になってしまうのかと思って。でも今はまったくそうは思いません。Jeremyは、これからもその時代その時代のホームズが演じられるだろう、それを楽しみに待とう、と言っていました。そしてそれは決してJeremyが忘れ去られることではないのですよね。

今度のホームズ("Sherlock")は、その制作過程を私たちが楽しみに追えるのもうれしいですが、SherlockとJohnが私たちと同じ現代に生きているという点が、なんといっても新しい魅力ですね。そして私も、グラナダ・シリーズもお好きなナツミさんのご紹介で"Sherlock"を楽しむことができて、とてもうれしいです。

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 RM

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