Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

Anna Masseyが亡くなったことに、思いがけずこころをゆさぶられました。この5月にJeremy PaulとEdward Hardwickeが亡くなった時もそうでした。

ある人がすでにこの世にいないということを知る時、生者と死者の境がときとしてゆらぎます。それは「普通に」この世に生きることの向こう側が急に透けてみえるような感触です。私はちょっと今、「普通の顔で」暮らすことがむずかしく感じられています。

ではなぜ、イギリスのある女優の死によって、それが私のこころに引き起こされたのか。さらに言うなら、なぜイギリスのすでにこの世にいなくなって久しいある俳優のことが、2年前の夏以来私にとってこんなに大切なのか。

いや、それはジェレミーでなくてもよかったのかもしれない。今でなくてもよかったのかもしれない。ここでなくてもよかったのかもしれない。私でなくてもよかったのかもしれない。

でも、そうだったのです。それでは、「そうでなくてもよかったのに、そうである」、今ここに生きている私は何なのでしょう。「そうでなかったかもしれない」私の「本来の顔」はいったい何なのでしょう。

ダグラス・ハーディングというイギリス人が、思想によらず、哲学によらず、宗教によらず、実験によって本当の自分をみる方法をみつけました。2007年に亡くなりましたが、その古くからの友人であるリチャード・ラングが現在もワークショップを行っています。2週間ほどまえに、彼が主催したSkypeミーティングに参加しました。(ジェレミーに出会わなかったら、私はそんな無謀なことはしなかったでしょう。案の定、挨拶以外はしゃべれませんでしたが。)

私はその実験で、2年前の夏にジェレミーと「出会った」時と通じるような何かを感じています。それはあの時のような、それまでのすべてがひっくりかえるような体験ではないのですが、何かが共通している、それは生者と死者の境のゆらぎにも通じる何かかもしれないと感じています。本来の私から、私の中心から、私をみるとき、世界をみるとき、私は、世界は、今までと違ってみえる。そしてEdwardやAnnaの死が、一度は忘れたように思えたそれを、再びかいまみせてくれる... 。



ジェレミーに関する情報をご紹介したいと思ってここをはじめた頃とはずいぶん違った書き方になりました。いろいろなことが、はじめに想像していたのとは違ってきましたが、それもいいでしょう。

ダグラス・ハーディングの実験には、ダグラスやリチャードの友人である高木悠鼓さんのウェブサイトを通じて出会いました。実験に興味のあるかたはこちらにどうぞ。「頭のない方法」http://www.ne.jp/asahi/headless/joy/index.html ここから英語の公式ウェブサイトに行くことができます。

RM
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コメント

大変に興味深いサイトをご紹介下さり有難うございます。
この所なかなか時間が作れずにいますが、いずれじっくり見てみたいと思います。
私も何だか思考がぐるぐる回っていたので、この実験というのを是非見てみたいです。

「実験」である、というところがおもしろいと思いました。最初の一回で「あっ」と思わなくてもよいようです。私は「これは...?」という感じで、今も続けています。東京ではワークショップが時々開かれているようです。このブログにふさわしくない記事かしら、と思っていましたので、ほっと致しました。

遅ればせながら私も…このところ、ブログやツイッターなどのツールを通して人の言葉に触れるようになって、ひとりの人間のいろいろな存在のしかた、というようなことを考えていたので、「頭のない方法」はとても興味深かったです。長い時間をかけてすこしずつすこしずつ読ませていただきました。まだ、すっと腑に落ちるという所まではいっていないのですが、こういうことを考えている人たちがいるのだな、と知ることができたのがなんだか心強いです。ご紹介をありがとうございました。

興味を持っていただけてうれしいです。この記事はいつもと違う書き方になって、自分でもとまどいつつ、でも偽りのない気持ちを書いたのだから、とそのままアップロードしました。「頭のない方法」は、古来から一部の宗教家や思想家が言っていたことを、実験によって確かめようとする、というところに驚きました。私は思い出した時にのんびりぼんやりと試しています。

ナツミさんのブログの、神戸異人館の「英国館」のおはなし、楽しく読みました!ホームズにちなんでつくられたカクテル、そんなにいっぱいあるのですね!

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