Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

The Secret of Sherlock Holmes上演中のインタビューで、昔はダンサーになりたいと思ったこともあった、と言っているところをご紹介しました。それで思い出したことがありますので、今日はダンスをめぐるいろいろを書いてみます。

先日また、The Secret of Sherlock Holmes上演中の1988年の記事で、ネット上で読めるものをみつけました。楽屋でのインタビューも含まれています。アメリカの新聞Chicago Tribuneに載ったもので、Chicago Tribuneのアーカイブで有料で読めるのは知っていたのですが、ひっそりとChicago Tribuneのウェブサイトのコレクションにはいっていて無料で読めるようになっていたことには気がつきませんでした。無料で公開されれば堂々とリンクを貼ることができます。

Right At Holmes
Brett Settles Quite Comfortably Into His Role
Chicago Tribune, November 27, 1988
By Hilary DeVries, Los Angeles Times Syndicate.
http://articles.chicagotribune.com/1988-11-27/entertainment/8802200249_1

この2ページ目の最初で、ダンス(バレエ)のことにふれています。2ページ目はこちらです

彼は小さい頃は歌手になりたかった。でも彼いわく「とてもすばらしいソプラノの声だったんですが、変声期にちょうどよい具合には声変わりしてくれなくてね」。それから騎手かダンサーになりたいと強く思うようになった。「でも背が大きくなりすぎて騎手にはなれませんでした。ダンスはどうかというと、はじめてバレエを踊った時、バレエでは男はいつも女性をもちあげていることに気づいて、それはちょっとイヤだなあと思ったのです。」

これはジェレミーの冗談ですね。ジェレミーのインタビューはいつもこんなふうに、にっこりさせてくれる箇所や、楽しい冗談がいくつもあります。でも小さい頃、踊りが好きでダンサーになりたかったのは本当のような気がします。バレエについては、1958年のVariation on a Themeでバレエダンサーの役を演じていますから、その時にバレエの練習をしたのかもしれない、その経験を思い出して話しているのかもしれない、と想像しました。

バレエからの連想ですが、「ノーウッドの建築士」で、まるでダンサーのような優雅なステップで二階の部屋をまわるシーンがありますが、ドラキュラを演じた時の歩き方が役に立った、つま先から地面につけるような、と別のインタビューで言っていたと思います。今すぐにはみつからないので、また後日ご紹介しましょう。

ああ、Merry Widowのダンスシーンも素敵ですね!踊っている足もとだけがうつるシーンもあるのですが、実にきれいです。Merry Widowでのジェレミーについては、男性が女性をきちんとリードする昔ながらのダンスを踊っているのがうれしい、アステアをちょっと思い出した、と言っているファンがいました。

そうそう、Michael Coxが、ホームズに出演する女優が踊りたいといった時には、ジェレミーは夜がふけるまで一緒に踊って楽しんだ、でも翌朝はやくのメーキャップの時間に、そのために遅れることは決してなかった、と A Study in Celluloidに書いていました。

といった具合に、「ダンス」からいろいろなことを連想して、とりとめもなく書いてみました。

RM

(追記)Chicago Tribuneでは他に、1991年のアメリカでのプロモーション・ツアーの時のインタビューを読むことができます。

Holmes Is Where His Heart Is
Jeremy Brett Has Settled Into The Sherlock Role For The Long Haul
Chicago Tribune, November 12, 1991
By John Blades
http://articles.chicagotribune.com/1991-11-12/features/9104110810_1

また、これはアメリカのPBSでのホームズ放映に先立って、プロデューサーのMichael Coxが電話インタビューを受けた時の記事で、同じくChicago Tribuneに載りました。

Authenticity Is Elementary In Holmes Series
Chicago Tribune, March 10, 1985
By Marilynn Preston, TV critic.
http://articles.chicagotribune.com/1985-03-10/entertainment/8501130752_1
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コメント

ジェレミーと歌声

ジェレミーはとても美しいボーイソプラノだったのでしよう。舞台に選ばれて歌うときほこらしかったでしょうね。ジェレミーって注目されるのが好きだったから。ボーイソプラノは変声期前の声で変声期を迎えると男性らしい声になります。女性が舞台に立つ前は男性が女性の声を出して(カストラート=去勢)いました。変声期前の声は知らないけれど「あの容姿と声」なら絶賛されたでしょう。
まさに「天使の歌声」。ジェレミーは「テノール」ってよく言われているけれど「ハイバリトン」の深みのある色っぽい声ですね。哀愁を帯び艶のある声もすてきです。

想像できますよね

>ジェレミーはとても美しいボーイソプラノだったのでしよう。

はい、選ばれてソロを歌っていたのですから、本当に美しい声だったのでしょうね。Google Booksで読める本の中で、上級生が"He had the most beautiful treble voice you could imagine.(想像しうる、いちばん美しいソプラノの声だった)"と後に書いています(Younger Brother, Younger Son: A Memoir by Colin Clark)。このリンクは働くでしょうか?
http://books.google.co.jp/books?ei=TiRWVIGNOInt8AXOwoI4&id=GbYcAQAAIAAJ&q=treble

>ジェレミーは「テノール」ってよく言われているけれど「ハイバリトン」の深みのある色っぽい声ですね。

私は声域にはくわしくないのですが、さくらさんはもう一つのコメントで書いてくださったとおり、歌を歌うかたなんですね。ジェレミーの声については、The Merry WidowのCDの解説で、"The part lies high for him, but he is excellent in his entrance song, transposed down.(ダニロのパートは彼の声域にとっては高くて登場シーンの歌では音をさげているが、とても素晴らしく歌っている。)"と書かれていました。たしかにYouTubeにあるPlacido Domingoのを聴いたら、いつも聴きなれているジェレミーのものよりも高いですね。

>哀愁を帯び艶のある声もすてきです。

そう思います!テノールの声も晴れやかでいいですが、ジェレミーの声域の声の方が陰影にとんだ表情があって好きです(うふふ、ジェレミーにまつわるすべてが好きということで)。

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