Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

前回から、ビバリーヒルズ・ホテルでの一週間のことにふれた、Chicago Tribuneのインタビュー記事を読んで思ったことを書いています。

ちょっとややこしいですが、ビバリーヒルズ・ホテルに泊まった時に受けたインタビュー自体は、前回ご紹介したChicago Tribuneに載ったものではありません。たとえば以前「熊の抱擁」というタイトルで書いた時にアドレスを記した、Los Angeles Timesのこちらがその一つです。もう一度タイトルとアドレスを書きます。

Jeremy Brett has cracked the 'Mystery' of sleuthing
Los Angeles Times, November 03, 1991
http://articles.latimes.com/print/1991-11-03/news/tv-1342_1_jeremy-brett

「ビバリーヒルズ・ホテル」ときいて思いだす、もう一つのことがありますので、今日はそれを書きます。グラナダシリーズのプロデューサーであるMichael Coxの本、A Study in Celluloidの中の文章です。

素晴らしい演技に見合うだけの、当然受けるべき賞をジェレミーは何も与えられなかった。しかし時がたつにつれて、自分がどれだけのことをなしとげたか、小さな子供達から、年齢を重ねて誰よりも厳しい目を持つシャーロッキアンまで、多くの人にどれほどの喜びを与えたかをジェレミーは知るようになった。Booth Tarkington(アメリカの小説家)がWilliam Gillette(ホームズをはじめて演じた俳優)に捧げた途方もない賞賛とまったく同じことを、あるアメリカ人がジェレミーに言った。「子供にもどってクリスマスの朝を迎えることができるとしても、それよりもあなたがホームズを演じるのを観る方を選びますよ。」これ以上の賞賛はない。それをきいたジェレミーはビバリーヒルズ・ホテルから葉書を送ってくれた。字が踊っていた。「ああ、Michael! 僕たちは本当にやったんだね!!! ほっとしたよ!」

He never received the award he deserved for such a remarkable piece of acting, but over the years he came to realise how much he had achieved and what pleasure he had given to millions of people, from young children to the oldest and most critical Sherlockians. An American admirer paid him the same extravagant compliment that Booth Tarkington paid William Gillette, the first actor to play the part: 'I would rather see you play Sherlock Holmes than be a child again on Christmas morning!' Praise does not come much higher than that. It provoked a postcard from the Beverly Hills Hotel in Jeremy's dashing handwriting. 'Oh, Michael,' it said, 'we really have done it!!! What a relief!'

最後の、"Oh, Michael, we really have done it!!! What a relief!' を読んで、ジェレミーのあの元気のよい踊るような筆跡でこれが書かれているのを思い描いて、うれしい気持ちになりました。(感嘆符3つ連続も含めて、ジェレミーが書いた文章そのままなのだろうと想像しています。)「What a relief!」をうまく訳せなかったのですが、ジェレミーがこのシリーズが成功するように、重圧のもとでどれほどの責任感を持って臨んでいたかを感じていますので、たとえば「What a joy!」(何てうれしいんだろう!)ではなく、「What a relief!」であったことに感慨を持ちます。

何の賞も受けなかったジェレミー。でもアメリカでの旅で、プロデューサーをはじめグラナダスタジオのすべてのスタッフの努力がむくわわれたこと、自分が主演俳優として担っていた重い責任をはたしたことを、ジェレミーはあらためてはっきりと知ったのでしょう。グラナダシリーズがどれほどの喜びを私たちに与えてくれているかを、ジェレミーが知ったことを感じて、こころから喜びました。

RM

(追記)「ジェレミーにBAFTA賞を!」という活動について、こちらに書いています。署名がまだのかたで、賛同していただけるかたは、署名していただけるととてもうれしいです。
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