Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

10月になりました。いろいろな点で一つの区切りのように感じています。何かが終われば何かがはじまる。外の出来事も内の感情も、来ては去るものだということを、そして「私」とは、来ては去るもののうつわであり、場であることを、どこかで感じていようと思っています。

ずっと文字ばかりの記事でしたが、今日はDVDをご紹介して、写真をのせようと思います。

「The Good Soldier」は、ホームズ以外でジェレミーが出演した作品を私がみた最初でした。厳密には「My Fair Lady」でジェレミーをみていたのですが、まったく気づきませんでした。この作品とDVDのことも、りえさんのブログの記事で知りました。

この作品には思い出があります。ああ、こんな役もするのか、こんな演技もするのか、こんな表情もするのか。そう思って、何度も何度もくりかえしみました。音声をとりだしてiPodに入れて、何度もききました。旅先のホテルでこれをききながら、泣きながら眠ったこともありました。

先日「The Merchant of Venice: ヴェニスの商人 (1973) とThe Good Soldier: 良き兵士 (1981) のDVD発売」のところで書いたとおり、以前はアメリカでRegion 1で出ていた「The Good Soldier」が、イギリスでも発売されました。違う会社から出るので、画質が向上しているのではないかと期待していたのですが、残念がらそれはありませんでした。ただ、少し画面が大きいです。(もともとの画面の画素数が多い、という言い方であっているのでしょうか?私はDVDプレーヤーを持たず、パソコンでみるのですが、フルスクリーンでみて、画質に違いが出るほどではありません。)また、今日ご紹介するシーンでは、色合いがかなり違います。Region 1では青みをおびた画面ですが、Region 2のDVDでは、このようなあたたかい色になっています。色合いの違いは、ここ以外では気づきませんでしたが、見比べればもっとあるかもしれません。そして新しいDVDではフォト・ギャラリーがついていて、これはとてもうれしいものでした。宣伝用写真が15枚、そのうち11枚にジェレミーがうつっています。

(以下、話の筋に触れます)

この作品はフォード・マドックス・フォードの小説を原作としています。原作に興味があるかたはこちらをご覧ください。
翻訳者が選ぶ洋書この一冊:スペースアルク
また、著作権がきれていますので、プロジェクト・グーテンベルクで無料で読むことができます。ジェレミーはアッシュバーナム大尉を演じ、この大尉は、上記のサイトでは「希代の女たらし」として紹介されている人物です。この紹介で、どのような人物を思い浮かべるでしょうか。話はもう一人の登場人物の視点で語られ、彼は大尉が亡くなった後で、いろいろな事実を知るのです。彼の妻もまた、大尉と不倫関係にあったことも含めて。それでも彼は大尉のことを、大尉の死のことを、感慨と悲しみをこめて語ります。そして大尉がどんなにすばらしい紳士で、自分がどんなに大尉のことを好きだったかを。それほどアッシュバーナム大尉は魅力的で、真摯で、複雑な人間でした。グラナダ・シリーズのプロデューサー、Michael Coxも、この作品での大尉役と、「Rebecca」でのMaxim de Winter役の二つの演技によって、ジェレミーがホームズを演じることができると感じた、と書いています。

Here are two 'iceberg' characters, men with one-eighth of their personality showing above the surface and the other―and dangerous―seven eighths concealed below.

二つの「氷山」のような役だ。その性質の8分の1だけが表に出ていて、残りの8分の7は---そしてそれは危険な8分の7なのだが---彼の内に隠されている、そんな二人の男だ。


さて、それでは写真です。これはやさしい目をした写真です。この作品の紹介の写真としては、適当ではないかもしれません。でも今はそういう気持ちなので。クリックで大きくなります。

TheGoodSoldier3-1.jpg
TheGoodSoldier4-1.jpg

RM
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