Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

ラジオ番組でのジェレミーの最後の声について書いていて、もう少し続けるつもりでしたが、急遽変更します。といっても大した話ではなくて失敗談です。ナツミさんのブログで、「ジョンの手、マイクロフトの手」の記事のコメント欄にナツミさんが書かれた、「Home Office」をどうイメージしたか、というくすくす笑える記述を読んで思い出したのです。(ナツミさんのブログ、興味深い記事とコメント満載です。)

このブログで和訳をご紹介する時におこる「ああ勘違い」は、はじから忘れていってます。当然こうだろうと思っていて何かの拍子に辞書で調べて、「ああ勘違い」というのは数えきれません。月の名前、曜日名、数字のようなごく簡単な単語の意味をなぜか間違えて訳していることも何度かありました。

でも今回お話するのは、英語が使われているフォーラムでの私の失敗談です。単語の間違い、文法の間違いは山のようにしていますから、それ以外です。

以前参加していたほうのフォーラムのジェレミーファンのスレッドで、この記事を紹介した事があります。久しぶりに読み返して調べたら、今年の1月のことでした。

"For Jeremy Brett, Holmes still bit of a mystery"
By Luaine Lee, Scripps Howard News Service
Reading Eagle, Jul 10 1990
http://news.google.com/newspapers?id=UZokAAAAIBAJ&sjid=J6MFAAAAIBAJ&pg=5074,4327197&

これはこのブログでも、「becomerであること(1)」ですでにご紹介しました。その時の和訳をもう一度のせると、

ついに彼はホームズを演じることに挑戦しようと決心して、24パウンドを主に水泳によって落とし、役作りに没頭した。「俳優として演じる時、私の場合はスポンジになるのです。」彼は言った。「まずスポンジを絞り出してから、学んで吸収します。ヴィクトリア時代についての本を読むのです。読んで、読んで、読みます。誰が政府のメンバーだったのか。 この国の社会情勢はどうだったのか。ホームズはなぜ因襲にとらわれない自由人だったのか。それからドイルを読んで、ドイルを通じてこの時代をいわば嗅ぎ取ります。」

そしてそこからすべてが始まる、とブレット氏は言う。「たとえば手。彼は手をどう使うだろう?彼はどのように動くだろう?そしてせりふをささやいてみます。声をさがすためにささやいて、ささやいて、ささやいてみます。イメージがしっかりと持続するものになるように、ささやき続けます。彼のことがわかったと思ったとき、彼が充分自分の中に入ってきたときに、彼の言葉を声に出して語りはじめるのです。これは本当にわくわくするようなプロセスです。」


「ジェレミーが、ホームズになるためのプロセスを具体的に話しているのが興味深いと思って」と書いた上でこれを引用しました。そしたら何人かがこの記事を喜んでくれて、いろいろとコメントしてくれました。

この時、これに加えて以下の部分まで引用しました。「女性はホームズを父親としてみている、とジェレミーが言っているのは、おもしろいですね」と書き添えて。

After six years and countless resolved mysteries, Brett's Holmes is seen in 85 countries. He receives about 5,000 letters a week, many from women who see the fictional genius as a father figure, he says.

6年間にわたってたくさんの謎を解き続けて、現在ブレットのホームズは85の国で放送されている。1週間に5000通もの手紙を受け取り、その多くは、架空の人物であるこの天才を理想化された父親としてみている女性たちからのものだ、と彼は言う。

ちなみにジェレミーが父親像としてのホームズ、と言っているのは、この記事以外では読んだことがありません。ちょっと口がすべったのかな、とも思います。ジェレミーは時によって違うこと、極端な場合には正反対のことを言う場合があって、これは非難しているのではなく逆にとてもおもしろいと思います。ジェレミーの中での気持ちの変化や、新たな発見、時にはその場だけのちょっとした思いつき、冗談、照れなどを反映しているのだと思います。

この部分に関してある人から「私は父親とは思わないし、身近な人のかわりとしては考えません。あなたはホームズのことをどう思いますか?」ときかれたのです。さあ大変。私は文章で自分の気持ちを書き表したり、議論に参加したりできないから、話題に応じて時に応じて記事やウェブサイトや写真を紹介することで会話に参加していたのに、自分の気持ちについて質問されたのです。それまでも「どうやってその記事をみつけたのですか?検索のやり方は?」と質問されたことがありましたが、そういう理詰めの説明の文章とはまた違います。また、「賛成です」とか「情報をありがとう」とか「この写真のジェレミーはなんて素敵なんでしょう!」といった短い会話を書き込むのとも違います。

でもそうやって個人的な気持ちを質問してくれたのがうれしくて、仲間としてみてくれているのがうれしくて、一生懸命書きました。(どう書いたかは、ヒミツです。)そしたら今度は別な人がその話題を広げてくれました。

「ドイルがホームズについて話している有名なビデオがあって、そこでは彼の家政婦になりたいという女性から(from women wanting to be his housekeeper)、たくさん手紙が届くと言っています!だから、ホームズを夫として、兄として、父としてみるかどうかはともかく、ホームズの近くにいたいという女性はたくさんいるみたいですね。」

さあ、これを読んだ私は、それまでの会話が「ホームズはあなたにとって、誰の理想型か」ということに関してだったので、 "wanting him as a housekeeper" と書いてあると勘違いして、「ホームズに家政婦になってもらうのですか?!それはちょっと大変だと思います。ホームズは退屈してコカインを使い始めるでしょうね。」と書いたのです。それから数時間して何となくこの会話を考えていて、「あっ」と気づきました!急いで「きゃー、間違えました!」と書き込みましたが。こんなすごい間違いをしたのは、多分その前に自分にとってのホームズは、というのを一生懸命英語で書いて気分が高揚していたからでしょう。思い出しては笑ってしまいます。ホームズを家政婦として使う!お料理してくれるかしら。

いえいえ気づいていないだけで、こんな間違いをたくさんしているかもしれません。こんな間違いをしても、私は平気でフォーラムに参加しています。以前だったら考えられないことです、石橋を叩いたあげく壊すタイプでしたから。ジェレミーのおかげでたくさん冒険をしているなあ、と思うのです。恥ずかしい、という気持ちよりも、こころを開いてたくさんの人と気持ちを通わせたい、という方がはるかに強くなりました。

まだまだ失敗談はあります。次回も続くかどうかは気分次第、ということで。でも「フォーラムでの失敗談(1)」と書いたとおり、(2)も(3)も書けるくらい体験はたくさんあるのです。

今回、以前のスレッドの自分の発言を久しぶりに読み返して、あの時の方が大胆に軽口を叩いたりしていたなあ、と思いました。「正しい軽口」になっていたか、意味がとおっていたかは別にして。以前のスレッドの方が書き込む常連メンバーが少なくて(常連が8人くらい、その他にある期間書き込んで、またいなくなる人がその時々で4人くらい)、さらにジェレミーに関することなら何でも一つのスレッドに延々と書き込む方式で、そのスレッド全体の閲覧がメンバー限定でしたから、閉じた場所での安心感があったのだと思います。気持ちのよい居間でお茶をしている感じでした。前の場所が懐かしくなりました。でも現在のフォーラムの方が参加人数が多く、国の数もとても多いので、ガーデンパーティのような雰囲気です。英語圏以外の人が何人もとても流暢な英語で書いているので、最近ちょっと萎縮していたかもしれません。むちゃくちゃな英語でも楽しく書こう、と今回の記事を書きながら思いました。

RM
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コメント

素敵です!

RMさんの様子、その時の情景を空想しながら、自分で『うん、うん!』と頷きながら拝読しました(*^_^*)
私だったら…ホームズに守られたいので、パートナーか駄目なら女ワトスン的に対等か、妹だわ~~~(*^_^*)
念を押しますが、≪ジェレミー≫のホームズに守られたいんですよ~~~。

やっぱりパートナーですか~。

うふふ、守られたいですよね!それで私は実は、ホームズにお兄さんになってほしい、と答えました。私は兄がいないので、小さい時からあこがれていたのです。

いざという時には、たよれるお兄ちゃんだけど、ちょっと私には理解できないところがある。でもそれだからなおさらお兄ちゃんのことが知りたい。そして時々お兄ちゃんと私の共通点も感じる。頑固なところとか、社交的でないところとか。

「そんなお兄ちゃんでいてほしいんです」と。

そうそう、≪ジェレミー≫のホームズですよね!それではみんみんさんも、元々熱烈なシャーロッキアンというわけではなく、ジェレミーで夢中になったのですね。私も同じです!

勇気の出るお話ありがとうございます

今日も元気に間違いを重ねている私としては、RMさんにも間違うことがあるんだ!と思うと救われる思いです!

それにしてもホームズが身近な人だったら、というお話、楽しそうですね~!

私もみんみんさんとRMさんの「妹」に一票入れさせていただいていいでしょうか!
私は原作→ドラマの順に好きになったんですが、ホームズが依頼人の女性に関して「自分の妹だったらそんな危険な場所には行かせない」みたいなことを言う場面があって、実際に妹がいたらすごく愛情深いお兄さんになるんじゃないかと思ったんです。

そして私も<<ジェレミーの>>お兄ちゃんがいいなあ!でもあんな素敵なお兄さんがいたら緊張してしまいそうなので、従兄のおにいさんくらいがいいかもしれません…

お兄ちゃん、いいですよね!

ナツミさんも「妹」に一票ですか!はい、私もそのシーン(もちろんジェレミーのホームズで)印象に残っています。「ぶなの木屋敷の怪」ですね。ハンター嬢を送り出してから、"Well, Holmes?" とワトスンが問いかけるのに対して視線を下に落として、しばらく無言で、それからワトスンの方をじっと見ながら少しささやくように言いますね。でも原作では今調べたら、「そのくせそのあとではかならず、自分の妹ならけっしてあんな家へやりはしないとつぶやくのがきまりだった。(延原謙訳)」となっていて、ハンター嬢からの連絡を待つ二週間の間に何度もつぶやいているのですね。うーん、どっちもいいですね。

でも、みんみんさんも私も、「ジェレミー・ホームズ」の「ジェレミー」に重点をおけば、だんぜんパートナーなんですよ(うふふ)。従兄のおにいさんのほうが、まだ現実味(?)がありますが。

どうでも良い事ですが・・・

これを拝見して、私がジェレミーが生きていた頃、ジェレミー家の無料家政婦になりたかったことを思い出しました(笑)
ジェレミーが生きていた頃、どう彼に近づけばいいのか、そればかり考えていました。
愛人ではそもそも相手にしてもらえないし、マネージャーでは英語が堪能でないといけないし。
そうだ、家政婦なら、私の英語力でもお側にいけるかも!と一筋の光を見いだし、本気で「ジェレミーの家政婦になりたい!」と考えていました。

覚えていますよ!

りえさんが、「家政婦に」と書いていらしたのを、覚えていますよ!りえさんはその頃、高校生から大学生でいらしたのですよね。一途な気持ちが伝わります。

でも、ジェレミー・ホームズを家政婦にしてはいけませんよねー。

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 RM

Author: RM
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和訳には間違いがあるかもしれません。最近は必ず英語原文を併記・またはアドレスを書いて読めるようにしていますので、どうぞそちらも参考になさってください。

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