Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

ミュージカル「Johnny the Priest」のCDが発売されましたので、このミュージカルについて、知っていることを書きます。

「British Musicals In Depth」というウェブサイトに、このミュージカルについてとても詳しく書かれています。(Part 1からPart 5まで。以下はPart 1のアドレスです。)
http://www.musical-theatre.net/html/johnnythepriest/johnnythepriest.html

「Jeremy Brett Information」にも紹介のページがありますが、上記サイトからの引用です。
http://www.jeremybrett.info/st_johnny.html

また、上記サイトの著者が2010年にまとめた本「A tanner's worth of tune: rediscovering the post-war British musical」の中の「Johnny the Priest」に関するページへのリンクです。
http://books.google.com/books?id=CPcLk8SWOgIC&pg=PA161&#v=onepage&

今回CDを発売する会社のウェブサイトでのページはこちらです。
http://www.must-close-saturday-records.co.uk/html/JohnnythePriest.htm
ここにも上記サイトの著者が解説を書いています。

ここでは「British Musicals In Depth」のページに沿って、簡単に紹介します。

Part 1より話の筋をご紹介します。ロンドンの波止場地帯にあるMayburyで、若い司祭であるRichard Highfield(ジェレミーが演じる役名)はこの地域の若ものをまじめな生活に導こうと努力しています。教会の評議会は懸念していますが、妻は彼を支えてくれています。非行少年のJohnnyは司祭のおかげで更生して海軍に入ったのですが、そこで望遠鏡を盗んでしまいます。少年は司祭に、警察に嘘のアリバイを話してくれと頼むのですが、司祭は良心にてらして、嘘の証言をすることは結局はできません。その結果少年は、希望をもてない未来へともどってしまいます。

これが話のあらすじです。その後のページに引用されているレビューなどを読むと、これは元はミュージカルではなく、音楽なしのストレートプレイ「Telescope」として演じられた作品だったそうです。ミュージカルにするにあたっても、舞台セットで港湾地帯をリアルに再現するなど、社会派の「ミュージック・ドラマ」と称していて、「Britain's answer to West Side Story」(「ウェスト・サイド・ストーリー」へのイギリスからの返答)と書いているレビューもありました(Part 3より)。しかし残念ながら興行的には失敗で、上演は14回のみでした。現代的な社会問題についての「真面目なミュージカル」としては、脚本や演出、題材に無理があったようです(Part 6より)。

ミュージカルで使われた音楽はオリジナルキャスト録音版として間もなく発売される、とプログラムにはすでに書かれていました(Part 4より)。しかし興行的に失敗だったためか、長く発売されませんでした。うれしいことに20年以上が経過した1983年になって、限定版としてLPが発売されました(Part 6より)。おそらくこれが今回のCD発売以前の、唯一の発売だったのだと思います。eBayやLP販売サイトなどでも「Marigold」は見たことがありますが、このLPは見た事がありません。

作曲家はミュージカルの作曲はこれのみでした。音楽は評価がとても高いようです。ドラマチックな曲が多く、ロマンチックな歌がきけた「Marigold」とはまた違っていて、私はこちらも大好きです。ジェレミーが歌っているのは以下の6曲です(Part 5より)。[ ] 内には歌っている人の名前が記されています。

Vicarage Tea [Jeremy Brett, Stephanie Voss, Phillada Sewell]
Be Not Afraid [Jeremy Brett, Stephanie Voss]
Beyond These Narrow Streets [Stephanie Voss, Jeremy Brett]
A Boy Called Johnny [Jeremy Brett]
Stormy Evening [Jeremy Brett, Stephanie Voss, Phillada Sewell, Bunny May]
Finale [Jeremy Brett, Boys and Girls]

今回のCD発売にあたっては、先日「『Marigold』と『Johnny the Priest』のCD発売」の追記に書いたように、今まで発表されたことがない上演時の写真が、ブックレットに含まれているそうで、それもとても楽しみです。

今回あらすじを調べて、ようやくどんなことを歌っているか、少しは推測できるようになりました。歌となると、英語を聞き取るのは私には至難の技です。フォーラムでの失敗談(2)「でもそれ英語なんです。」にも書きましたが、下手するとそれが英語かどうかもわからないのですから。

このタイトルの「Johnny the Priest」のPriestは聖職者、司祭という意味で、ジェレミーが司祭の服を着ている写真があったので、最初はジェレミーがJohnnyの役だと思っていました。でもジェレミーが「A Boy Called Johnny」という歌を歌っているのでどうも違うらしいと思っていたのですが、Johnnyは不良少年の名前だったのですから、もうめちゃくちゃです。まあそんなことは知らなくても、歌はとてもよくて、ジェレミーの声はとても素敵で、もうそれだけでも良いと言えるのですが。なお、この「司祭」は結婚していますから、カトリックではなく英国国教会の司祭なのでしょう。

今回の発売サイトではこの作品の視聴はできないのですが、YouTubeにジェレミーの歌声をあつめた映像があります。この中で聴くことができますので、興味があるかたはどうぞ。こちらははじめの2曲がMarigoldから、残りがJohnny the Priestからです。
Jeremy Brett - Highlights from his songs - Part One

こちらは今回の記事には関係ありませんが、Merry Widow とTwiggy TV showからです。
Jeremy Brett - Highlights from his songs - Part Two

RM
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コメント

RMさん、こんにちは。
今日はこちらから失礼します。

ミュージカル「Johnny the Priest」CDがある。
RMさんに教えて頂いてから注文して(カルフォルニアからの発送だったので日数は掛かりましたが)
やっと、やっと!!手元に届きました♪

>歌はとてもよくて、ジェレミーの声はとても素敵で、もうそれだけでも良いと言えるのですが。
A Boy Called Johnnyのジェレミーの歌声が特に悶絶です!!(*ノωノ)
移動中、ウォークマンで聞くと独りでニヤけて危険人物化しそう(笑)

それにしても、司祭の時は華奢な身体に見えますが、どうしたらあんなに素敵な声がでるのでしょうね。
疲れた時にはジェレミーの声(歌声)ですね!

トビィさん、届きましたか!

>A Boy Called Johnnyのジェレミーの歌声が特に悶絶です!!(*ノωノ)
>移動中、ウォークマンで聞くと独りでニヤけて危険人物化しそう(笑)

そうでしょう!私も最近久しぶりに聴いているのですが、トビィさんとまったく同じ状態です。
ジェレミーの情感のこもった素敵な声に、一瞬ほほがゆるむのです。ああ、いかにもジェレミーだなあ、この声をこんなに近くで聴けて幸せだなあ、とにっこり。それからうっとり。

>それにしても、司祭の時は華奢な身体に見えますが、どうしたらあんなに素敵な声がでるのでしょうね。

あの写真をみると、ショットによってはまだ少年の面影を残しているという26歳ですね。でも見事な深みのある声です。「Johnny the Priest」は、低音の美しさが際立って感じられます。1959年の「Marigold」では、ロマンチックで伸びのある高音が印象的だったので、ジェレミーはミュージカル俳優としてもスターになれた人だと思います。

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 RM

Author: RM
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和訳には間違いがあるかもしれません。最近は必ず英語原文を併記・またはアドレスを書いて読めるようにしていますので、どうぞそちらも参考になさってください。

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