Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

ジェレミーの親戚である俳優Martin Clunesの伝記から、ジェレミーについての記述をご紹介しています。今回で最後です。抄訳して引用します。

1992年にMartinは、紛争でめちゃめちゃになったユーゴスラビアを演劇公演のためにまわって、ベオグラードから次の目的地のプラハに映画の撮影のために飛ぼうとしていた。ベオグラードの空港についたとき、そこには迷彩服の子供がたくさんいて、フライトは何の説明もなく4時間遅れた。Martinは心細く妙な気持ちで、落ち着かなかった。それでバーをさがすと、テレビがおいてあってシャーロック・ホームズがうつっていた。そこにはもちろん、ジェレミー・ブレットがいた。気の滅入るそんな時に、ジェレミーのあの見慣れた顔がMartinの方を向いて輝いているのをみて、気持ちがなぐさめられた。ジェレミーはスラブ語を話していたけれども。

伝記の中の、ジェレミーに触れた最後のエピソード、大好きです。心細い異国で見慣れたジェレミーの顔をみた時の気持ち。私たちも異国ではなくても、そして実際にはジェレミーに会ったことがなくても、画面でみるジェレミーについて同じような気持ちを持つことがあると思います。そしてそのジェレミーは日本語を話しているかもしれないですね。また、今も世界中の画面にジェレミーがいて、いろいろな国でそれぞれ違う言葉を話しています。ネットをさまよっていて、外国のテレビ局のサイトに迷いこんで、ホームズが今も放映されているのを知ることがあります。画面のジェレミーを見て心なぐさめられる人が世界中にたくさんいるのだと思います。


3回にわたって、ジェレミーの親戚で、俳優のMartin Clunesの言葉をご紹介しました。もう一人、カナダ出身のLarry Lambという俳優が、2011年の自伝中でジェレミーのことをかなり長く書いているのを最近みつけました。彼もまたジェレミーが大好きで、とても感謝していることがはっきりとわかります。いつかこちらもご紹介したいと思います。

ジェレミーの後輩の俳優達が、ジェレミーのことを今も懐かしく思っていることの一端は、「ジェレミーにBAFTA賞を!」に寄せられたコメントでも読むことができました。それ以外にも、ジェレミーがワトスンを演じた"The Crucifer of Blood (血の十字架)"で共演した、その頃かけだしの俳優、その後脚本家などとして活躍しているCharles Edward Pogueのブログを読んだことがあります。その中で、もしも大きな賞を受けたらスピーチの中で感謝を述べたい人の一人として、ジェレミーの名をあげていました。"The Crucifer of Blood"のキャストが集まったパーティで、若い彼はジェレミーにあたたく励まされたそうです。そしてその公演の間中、ジェレミーはずっと親切で、ずっと彼を励ましてくれたと書いています。

Martin Clunesが伝記の中で、自分は思っていた以上にジェレミーの影響を受けていた、と言ったり、ラジオのインタビューで、ジェレミーのおかげで自分に自信がもてるようになった、と言ったことは、ジェレミーがいつも前向きで、たとえばグラナダテレビの重役にもお茶汲みの少年にも同じように向き合う人で(The Sherlock Holmes Gazette, issue 15のEdwardの言葉より)、特に若い人を明るくあたたかく励ましていたことを思うと、とてもよくわかる気がします。

ただ、ジェレミーが若い人のことを思いやっていたからといって、聖人君子みたいな人、いわゆる「行い澄ました人」だったかというと全然そうじゃなくて、明るくてあたたかくて、でもいい意味でちょっとかわっている。そういうところが好きです。

先ほどふれた"The Crucifer of Blood"の上演時のエピソードが、Jeremy Brett Informationに載っています。(同じページに、この公演の宣伝用スチルや、スタッフとキャストが参加しているパーティの写真もあります。)
http://www.jeremybrett.info/st_crucifer.html

このお芝居で共演した俳優、Ian Abercrombieがネット上の掲示板に書いたことだそうです。

"The Crucifer of Blood" でCharlton Heston(ホームズ役)と共演した時、おもしろい出来事に遭遇した。ジェレミー・ブレットが私に向かって歌いだしたのだ。私は呆然とした。言うまでもないが、Hestonはおもしろがってはくれなかった。

ワトスンが舞台上で歌いだすなんて、どんな歌だったのでしょう。

RM
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