Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

ドラキュラの写真を見ていただきましたので、今度はドラキュラの頃のインタビューを少しお届けしましょう。Google News Archiveの記事からです。

Google News Archiveというサービスでは無料で古い新聞記事を見ることができて、しかもその検索機能はとても使いやすいものでした。たとえばある検索語でヒットする記事の、年ごと、あるいは月ごとの数を示すグラフを表示させることもできましたし、その年(あるいは月)の記事を一覧表示させることもできました。その他の絞り込み検索も非常にやりやすかったのです。

私は以前から、Google News Archiveで年代順にジェレミー関連の記事を調べて、重複するものや、テレビ欄のプログラム案内のみの記事はのぞいた後で、記事のページのアドレスを書いたリストを作ってフォーラムで少しずつ紹介していました。アメリカでドラキュラを演じていた頃については、短いものも長いインタビュー記事も含めて、15くらいありました。

ところが残念なことにGoogleはこのサービスを縮小させていき、去年以降おそろしく使いにくいものになってしまいました。新しい記事が加わらなくなっただけではなく、専用の検索ページがなくなりました。かわりにGoogle Newsの検索ページを使うしかないのですが、バグが多くて、たとえば検索結果が100を越えると101番目からはみることができないのです。

そのような訳で、検索が非常にやりにくくなりましたが、以前リストを作っていたなかから、ジェレミーがドラキュラについて話しているインタビューをご紹介しましょう。

Dracula Given New Portrayal
Audience Feels Pity For New Count

The Milwaukee Sentinel - Feb 14, 1979

http://news.google.com/newspapers?id=UY5QAAAAIBAJ&sjid=8xEEAAAAIBAJ&pg=6788,2839853(ごめんなさい、これは同じ記事の、続きのページのアドレスでした。正しくは以下のアドレスです。)
http://news.google.com/newspapers?id=UY5QAAAAIBAJ&pg=3351,2820970



すでにご紹介した、この写真が使われていますね。(初めての方へ。写真をクリックするとNew York Public Libraryのページに飛び、そこで写真をもう一度クリックすると最大の大きさになります。)
Dracula, 1978 Aug.-Nov. Digital ID: 2025113. New York Public Library
最後にTurn to Page 10とあるとおり、この記事は同じ日の別のページに続く、かなり長い記事です。

こちらが続きのページで、ここにもすでにご覧になった写真が使われています。
http://news.google.com/newspapers?id=UY5QAAAAIBAJ&sjid=8xEEAAAAIBAJ&pg=6788,2839853
Dracula, 1978 Aug.-Nov. Digital ID: 2025136. New York Public Library

最初の部分を引用します。訳は部分訳です。

現在ドラキュラを演じている英国出身の俳優ジェレミー・ブレットは、私たちの中にもドラキュラがいる、と言う。

私たちは誰もが、こっそりと誰かの血管にキスをして、ヘモグロビンを堪能したいと切望している、という意味ではなく、「私たちの中にもドラキュラが住んでいて、誰かのことをぞっとさせて驚かせたいんですよ。弟とか母親とか、そういう誰かをぞっとさせたいんです。」

「みんな、どんなふうにしたら、自分が人をこわがらせることができるか知っていて、たとえばベッドにいたずらをして寝ようとする人をぎょっとさせたり、扉の向こうに隠れていて急に驚かせたり、その扉の上にバケツをセットしておいたり。」

それではあなたの場合は、どういうところが一番怖いのかと尋ねると、ブレットは答えた。「怒ると、姿勢を正してみせて、この大きな鼻でひとを怖がらせます...」あごに指をあてて、少し持ち上げてみせた。「鼻の穴が大きいんです。」鼻の穴を広げて、危険な印象をかもし出した。「この大きな声でわめきます。ドラキュラの役のために声の高さを4音下げましたからね。」


いかがですか?自分のどこがこわいか、楽しくご機嫌で話している様子ですよね。それから、ひとを怖がらせるのが好きなドラキュラは誰の中にもいる、という感じ方も面白いと思います。決して、私たちとは何の関係もない怪物としては見ていないのですね。

いつもジェレミーは役の理解と解釈に情熱を傾けて、紙を切ってつくったようなぺらぺらの人物ではなく、奥行きを持った人間として演じようとしていました。そのドラマや劇の中に直接はあらわれない逸話をよく考えていました。そういうジェレミーが、怪物であるドラキュラについても思いをめぐらしていることが、このインタビューの後半にも出てきます。


ところで、このように当時の新聞を紙面そのままの形で読むことができるのは、うれしいですよね。新聞社のデータベースは今では多くが有料で、しかも紙面そのままよりも、テキスト化されている方が多いです。それにくらべて、このような形の方が臨場感があって、たやすく時間を越えていけるような気がして、私は好きです。1979年の2月のジェレミーがどんなだったかを感じることができるような気がします。

RM
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コメント

こんにちは。

貴重な写真・インタビューありがとうございます。

本当に、ほんとうに、素敵です。

写真だけでもジェレミーの躍動感が伝わってきます。
舞台で観るともっと凄かったのでしょうね。

わたしのドラキュラのイメージは「悪」ですが、
ジェレミー扮するドラキュラは「私たちの中にもドラキュラ」で
なんだか親近感がもてます(*^^)

人を驚かす例えがイタズラ好きのジェレミーらしいですね♪

トビィさん、こんにちは。

>わたしのドラキュラのイメージは「悪」ですが、
ジェレミー扮するドラキュラは「私たちの中にもドラキュラ」で
なんだか親近感がもてます(*^^)

そうなんですよね。単なる悪役ではないのですよね。

今回のインタビューでは、孤独で悲しいドラキュラとも言っていますし、
別のインタビューでは、今までのドラキュラの解釈とは違って、
恋に落ちたドラキュラを演じようと思った、といっています。

ジェレミーがそんなふうに演じてくれたら、もう舞台に釘付けですよね。

トビィさんもジェレミーのイタズラ好きなところがお好きなんですね!

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 RM

Author: RM
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