Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

前々回の記事に引き続き、1973年のインタビューから両親のことが書かれている部分の引用です。


ブレットの父は、ブレットの母とバーミンガムのクエーカーの集会所で出会った。この時父は胸板の厚い、いかにも意志の強そうな顔をした28歳の男で、母はヴィクトリア朝風の育ち方をした19歳の若い女性だった。二人は寝室のドアの下から短い手紙をすべりこませて、交際を深めた。

「結婚式が終わって両親が車で出発する時、父が『どこへ行こうか?』とたずねると、母が『ずっとパリにあこがれていたの』と答えたそうです。それで二人はパリに行って、父は水ぼうそうにかかりました。」

Brett's father was a large-chested, strong-chinned man of 28 when he met Brett's mother in a Quaker meeting-house in Birmingham. She was a young girl of 19 with a Victorian upbringing. They courted with notes under bedroom doors. "I'm told that when they drove away from the wedding, my father said: 'Where shall we go now?' And my mother said: 'I've always dreamed of Paris.' So off they went to Paris and he got chicken pox."



お父様の写真はこちらです。少し前の「子供の頃の写真(馬とともに)」でご紹介した、LiveJournalのフォーラムへの投稿記事中の写真です。「胸板の厚い、意志の強そうな顔をしている」という感じがわかりますね。こうしてあらためてみると、ジェレミーは父親にも似ているようにも思われてきます。

両親はクエーカーの集会所で出会ったということですが、クエーカー教徒は教会や聖職者を持たず、またミサを行わず、集会所につどって祈りと瞑想の時を持つようです。

ジェレミーはお母様については、私の知っている限り、いつも「アイルランドのクエーカー」という紹介をします。ただ興味深いことには、系譜学が専門の人が言うには、母親の両親からさらにわかる範囲でさかのぼっていっても、アイルランドの出身者はみつからないそうです。(もちろん、みつかっていないだけという可能性もあります。)ただジェレミーが、母がアイルランドとつながっていると思っていたことは確かですし、必ずそう言ったということは、ジェレミーにとって、そのことが何か特別な意味があったのかもしれません。

もう一つは、クエーカー教徒ということです。両親のお墓は教会にありますし、息子の一人は後に聖職者になりました。ジェレミーも含めて、一家は村の教会に行っていたのだろうと想像します。それでもジェレミーが母の紹介として必ず「アイルランドのクエーカー」と言うことが、私には印象的に思えます。母が宗派にとらわれない、柔軟な考え方を持つクエーカー教徒であったということが、ジェレミーにとって重要だったのではないでしょうか。ジェレミーもまた、瞑想を行い、小さな仏像を身近に置いていたように、一つの宗教の教義にとらわれない考え方を持つ人でした。

両親の結婚と新婚旅行にまつわる話は、ハギンズ家で時々語られていたのでしょう。どこの家にも、そういう話がいくつかありますよね。何かの時には話題にのぼって、皆が笑い合うような話が。「二人はパリに行って、そこで父は水ぼうそうにかかりました。」と言った後、ジェレミーはいたずらっぽい目でにこっと笑ったように想像します。水ぼうそうにかかった後、新婚旅行中の二人はパリでどうしたのでしょうね。それも多分ジェレミーは両親からよくきいていたのでしょう。

RM
関連記事

コメント

ジェレミーのお話はいつ何を聞いても楽しいです。

結婚式が終わってから『どこへ行こうか?』お父様の質問が、
「この後、何も予定してなかったの?!」
私が奥さんだったなら驚きです(笑)

予定も立てずに気ままに旅(冒険?)に出るのは
しっかりとジェレミーに受け継がれていますね♪

大人になってからの水疱瘡・・・さぞ大変だったでしょう(^^;

>「この後、何も予定してなかったの?!」

あ、本当ですね!考えていませんでした。

>予定も立てずに気ままに旅(冒険?)に出るのは
しっかりとジェレミーに受け継がれていますね♪

わあ、これも気がついていませんでした。親子の類似点発見!

しかもお母様が(多分動じずに、うれしそうに)『ずっとパリにあこがれていたの』と言うところも、考えてみればジェレミーのお母様らしいというか。この二人だからこそ、水疱瘡騒ぎもちゃんと切り抜けたのでしょうね!

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://upwardjb.blog112.fc2.com/tb.php/357-50b62db8

 RM

Author: RM
コメントは承認後に公開されます。古い記事へのコメントも大歓迎です。2010年8月7日に始めました。
私の記事へのリンクはどうぞご自由になさって下さい。
和訳には間違いがあるかもしれません。最近は必ず英語原文を併記・またはアドレスを書いて読めるようにしていますので、どうぞそちらも参考になさってください。

全ての記事を表示する

08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08 

QR