Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

今日はちょっと時間に余裕がないこともあって、前回ちらと触れた、Google Booksでみつけた文章からの引用を短くいたします。

場所はこちらです。
http://books.google.co.jp/books?id=KHsrAQAAIAAJ&q=john+huggins

The Baker Street Journal: an irregular quarterly of Sherlockiana, Volumes 45-46, 1995

部分的にしか読めないようになっているので、この項のタイトルも著者もわかりません。前回の記事で触れた追悼式でのことが書かれています。読めるのは32ページから33ページにかけてです。以下は33ページからの引用です。


(司式者である)ジェレミーの兄のJohn Huggins師が祝福と祈りの言葉を述べ、さらに、昔の思い出についても語った。ジェレミーはとても優秀な子供で、そして素晴らしい音楽の才能を持っていた。子供の頃のあだ名は「Little Bishop」 だった。後年、父が長わずらいの末に死をむかえるまでの間、ジェレミーが主に父の世話をした。

The blessing was given by Jeremy's elder brother, the Reverend John Huggins, who told us something of their family life together. As a youth, Jeremy was a brilliant scholar and musician - his childhood nickname was "the Little Bishop." In later years he had taken on the responsibility of nursing their father during his long final illness.



ジェレミーは識字障害(失読症、dyslexia)で、学業に関してはあまりふるわなかった、とどこかで言っていたと思います。 "Dancing in the Moonlight" にも書かれていました。でもお兄様は "a brilliant scholar"と言っていますね。学校の成績がどうだったかは別にして、元気で物怖じしない、利発な子供だったのだろうなあと思います。

"The Little Bishop" というあだ名については、以前に参加していたフォーラムでこの部分を引用した時に、これはどういう由来のあだ名だと思いますか?とメンバーに尋ねたことがあります。それへの答えは、

「まったくの想像に過ぎないですが、もしかしたらサープリス(聖職者や聖歌隊が着るそでの広い白い法衣)を家でも着たことがあったのかもしれないし、司祭任命式のまねごとをして、兄弟で遊んだことがあったのかもしれませんね。」

というものでした。"The Little Bishop"ときくと、英語話者なら誰にでもピンと来るイメージがあるのだろうか、と思って質問したのですが、そうではないようです。それで彼女の答えをきいて私もなんとなく、かわいらしい「ごっご遊び」で、聖歌隊の白い衣装を着た姿でBishop(主教)を演じたことから来るのかもしれない、と思っています。

そしてジェレミーが父親の世話をしたことが述べられています。亡くなったのは1965年4月22日ですから(The Berkswell Miscellany より)、ジェレミーが31歳の時でした。この頃のジェレミーの出演作品には、アメリカでの舞台The Deputy (1964) や映画 Act of Reprisal (1965) があります。仕事をしながら、父の闘病生活を支えたり、治療方針を決めたりしたのでしょうね。My Fair Ladyが 1964年公開の作品で、公開前から、そして公開後ももちろん、大きな話題になっていたようですから、演劇のこともいわゆる芸能界のこともまったく知らないお父様だったようですが、話題の作品にジェレミーが出演したことを喜ばれたのではないでしょうか。

ジェレミーのお母様が亡くなったのは1959年ですから、お父様が亡くなったのはその6年後ということになります。

RM
関連記事

コメント

お兄さんの追悼コメントを読んで、
幼いジェレミーが走り回る姿が想像できました。
きっと、毎日お兄さん達と家の中、外と走り回ってたのでしょうね(笑)
みんなで悲しむと言うよりは、楽しかった頃を分かち合う追悼式だったんですね。
ジェレミーも、みんなが悲しむよりは楽しく送ってもらうほうが嬉しいでしょうし。

お父様の介護、仕事との両立は大変だったでしょうね。
でも、大変な事を大変だと言わないジェレミーが素敵です(^_^)

トビィさん、こんばんは。

>みんなで悲しむと言うよりは、楽しかった頃を分かち合う追悼式だったんですね。

そのようですね。ジェレミーとの楽しいエピソードが、何人もの友人から披露されたようですね。

>お父様の介護、仕事との両立は大変だったでしょうね。

アメリカで舞台をつとめたり、ギリシャで映画撮影にのぞんだりして、世界をとびまわっていたジェレミーが主に、お父様のお世話をしていたというのは驚きでした。

寄り添うひと

寄り添うひと

RMさん、トビィさん、皆さん、こんばんは。

ジェレミーはいつも、つらい状況にある人、苦しんでいる人のすぐ側にいようとしてくれる人ですね。
RMさんが『The Sherlock Holmes Society of Londonのグラナダスタジオ訪問(1987);Sherlock Holmes Gazetteの記事から』で書かれていたことを思い出しました。
ジェレミーはつらい気持ちになったJean Uptonにすぐに気付いて、気持ちを落ち着けることができるようにと心を配っています。
そのときのジェレミーの行動とそのあたたかさは、その出来事の後も、つらい時にはきっと彼女を力づけたと思います。
お父さまがご病気の時にも、少しでもたくさんの時間を側にいようとしたのですね。

本当にそうですね!

たまごさん、こんばんは。

>ジェレミーはいつも、つらい状況にある人、苦しんでいる人のすぐ側にいようとしてくれる人ですね。

たまごさんが書いてくださったことで、以前にご紹介した「空き家の怪事件」の撮影現場での、大好きなエピソードを思い出しました。そばにいる、というのは、いかにもジェレミーらしいあたたかさですね。

http://upwardjb.blog112.fc2.com/blog-entry-29.html

お父様についても、忙しい中で大変だったでしょうけれども、最期のお世話をしたことで、それまでにもましてかよいあうものがあったのではないかと想像します。だからいくつものインタビューで、笑いをまじえていろいろと話してくれるのだと思います。

ありゃ(@_@;)

すみません〜下書きのタイトル文字がそのまま残ってましたね(^^;)
うっかりものの本領発揮、ごめんなさい。m(_ _)m

『「空き家の怪事件」の撮影現場で』そうそう、そうでしたね!
よくよく思ってみればみるほど、このエピソードはすごいと思うのです。
寒い2月の夜の撮影現場で、急なアクシデントで待ち時間ができてしまった時の主演俳優の行動として、普通に自然に想像できることではないですもの。
本当に、ジェレミーの愛情は桁外れだなあと思わされます。

こちらこそ、ごめんなさい

コメントは私が承認してから表示されるようにしていて、投稿してもすぐには確認できないので、ご迷惑をおかけしてしまいましたね。「編集」をクリックすれば編集できるはずですが、そうすると私たちのこの会話もなんのことか、読んだかたにわからなくなるので、このままになさってもいいですし、もちろん修正してくださってもかまいません。

>本当に、ジェレミーの愛情は桁外れだなあと思わされます。

そうですね、そしてそれが無理をした結果ではなく、とても自然であるところに、いつもひかれます。

いえいえ、こちらこそ(^_^)

私がぽけぽけしているだけですから(^^;)
すみません、お気になさらないでくださいね。

>それが無理をした結果ではなく、とても自然であるところに、いつもひかれます。

ジェレミー本人は「当たり前」という感じでやっていますものねぇ。
ほんとにつくづく、すごいひとです。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://upwardjb.blog112.fc2.com/tb.php/360-83067067

 RM

Author: RM
コメントは承認後に公開されます。古い記事へのコメントも大歓迎です。2010年8月7日に始めました。
私の記事へのリンクはどうぞご自由になさって下さい。
和訳には間違いがあるかもしれません。最近は必ず英語原文を併記・またはアドレスを書いて読めるようにしていますので、どうぞそちらも参考になさってください。

全ての記事を表示する

05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08 

QR