Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

BBC版SHERLOCKでシャーロックを演じるBenedict Cumberbatch(ベネディクト・カンバーバッチ)は、いろいろな時にジェレミーのこと、グラナダ版のことをたずねられるようですが、彼がジェレミーのことをどう言っているか、ネットで読めるもので私が知っているものを備忘録を兼ねてここに集めておきます。


Sherlock's Benedict Cumberbatch on Jeremy Brett – “He was magisterial and tragic”
Radio Times, 10 October 2012
http://www.radiotimes.com/news/2012-10-10/sherlocks-benedict-cumberbatch-on-jeremy-brett--he-was-magisterial-and-tragic
ベネディクトはグラナダシリーズがとても好きなのですね。それがとてもよく伝わってきて、うれしいインタビューでした。子供の頃おばあさまのおうちでよく観ていて、そしてSherlockを初めて演じた後でもグラナダ版を観たということでした。
(追記:上記の記事を元にBBC Americaのウェブサイトに書かれた文章です。
Benedict Cumberbatch Honors Former ‘Sherlock’ Jeremy Brett
October 10th, 2012
http://www.bbcamerica.com/anglophenia/2012/10/benedict-cumberbatch-pays-homage-to-former-sherlock-jeremy-brett/


こちらは2010年の記事。
Benedict Cumberbatch modernizes 'Sherlock Holmes'
USA today, 10/17/2010
http://usatoday30.usatoday.com/life/people/2010-10-17-benedict-cumberbatch_N.htm
ここでは、母がジェレミーの友人だった、と言っていますし、ジェレミーのホームズについても話しています。


そしてTumblrに引用があったもの。引用元はSherlock: The Casebookという本で、2012年発行です。
Benedict Cumberbatch, interviewed for Sherlock: The Casebook
http://thenorwoodbuilder.tumblr.com/post/39948232802

ここで引用されている部分以外にも、アマゾンでこの本の一部を読むことができます。http://www.amazon.co.uk/dp/1849904251
この本は先日翻訳されましたので、今度本屋さんでみてみようと思っています。

ところでインタビューアが、Robert Stephensがジェレミーにホームズを演じるなと1980年代に警告した、とベネディクトに言っていますが、私はこれはTerry Mannersの本 "The Man Who Became Sherlock Holmes: The Tortured Mind of Jeremy Brett" でしか読んだことがないです。Terry Mannersの本は伝記というよりも、資料のつぎはぎと想像力でできあがった小説と言った方がいい本です。(この本が小説であることを示すよい例は、ジェレミーがこの世を去る時に何を見て何を思ったかが、推測や想像としての書き方ではなく、事実として書かれていることです。また参考文献のリストは全くありません。)

ホームズは空っぽなので、俳優はホームズの中身を埋めなければならないとRobert Stephensが言ったことや、ホームズを演じる過程でRobert Stephensが精神的な危機的状態におちいったことは、何度かジェレミーが話しています。(たとえば1991年のLA Timesのインタビューでは、最近ロバートとこういう話をした、と言っています。)しかし、ロバートが1980年代に、ジェレミーがホームズを演じようとするのをとめたというのを、Terry Mannersが資料にもとづいて記述しているのか、私は知りません。

また、Amazonで読める部分にある、ジェレミーに双極性障害の症状が出ている時のある出来事も、私はTerry Mannersの本でしか読んだことがない内容です。

「Sherlock: The Casebook」はとてもよい本だということを翻訳された方のブログ、アマゾンでのコメントや、この本を読んだ方のブログで知りました。しかしジェレミーに関する記述は少し心配です。プレビューで読めるところ以外に何が書かれているか(あるいは上記の二カ所以外は書かれていないか)を知りませんが、Terry Mannersが本に記したような、一般の人が好むセンセーショナルな「逸話」が "SHERLOCK" のファンに印象づけられるのは、ジェレミーのファンとしては少し残念に思いました。

でもある作品が言わば「永遠のいのち」を得る過程では、それに付随する特定の「伝説」が語りつたえられるものなのかもしれません。そしてそれを発端としてもっと知りたいと思った人だけが、その「伝説」の向こう側を調べはじめるのかもしれません。それはそれでよいのでしょう。

読まずにいろいろと言うのはいけないですね。くりかえしますが、この「Sherlock: The Casebook」という本は、BBC版のSHERLOCKがお好きな方にはおすすめの、素晴らしい本だということです。


さて、主題にもどって、今回の覚え書きの最後です。アメリカでおこなわれたトークショーで、ベネディクトが客席からの質問に答えている中で、ジェレミーのホームズに触れている部分は、以前にこちらの記事でご紹介しました。ベネディクトはジェレミーのホームズをとおして、ホームズに最初に出会った、ということでした。この記事でリンクを書いた、元の発言とその日本語訳を載せてくださった方が、前述の「Sherlock: The Casebook」を訳していらっしゃる方です。


フォーラムのジェレミーのファンの中にもSHERLOCKのファンはたくさんいて、ベネディクトがジェレミーのホームズを高く評価していることをとても喜んでいました。また、SHERLOCKのファンの若い人で、グラナダシリーズをはじめて観て、びっくりしてグラナダ版にも夢中になる人の投稿が時々Tumblrに載っていて、とてもうれしくなります。

RM
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コメント

RMさん、みなさんこんにちは。

21世紀探偵SHERLOCK
私は見る前はあり得ないと思ってました。
それはやっぱりジェレミー演じるシャーロックホームズが一番だと思っていたからです。
それがハマってしまいました(笑)
その理由は色々なところで、カンバーバッチの話しを聞くうちに彼がジェレミーを尊敬しているということでした。
コメンタリーでもジェレミーのことを語っているのは、凄く嬉しいです。やはり役者さんなので細かな演技も研究されたみたいですね。
きっとそのことがなければSHERLOCKにはハマりませんでしたσ(^_^;)
改めてグラナダ盤に夢中になる方が増えるのは喜ばしいです!
ジェレミーも子供の頃から知っているカンバーバッチが演じるのを喜んでますよね。

トビィさんもなんですね

>21世紀探偵SHERLOCK
私は見る前はあり得ないと思ってました。

私も、なんかうさんくさいなあ(ごめんなさい!)と思っていたのです。

>コメンタリーでもジェレミーのことを語っているのは、凄く嬉しいです。やはり役者さんなので細かな演技も研究されたみたいですね。

そうだったんですね!教えてくださってありがとうございます。DVDは持っているのですが、コメンタリーはまだなんです。今度聴いてみます。ジェレミーのホームズとベネディクトのホームズは、そんなにもつながっているんですね!

>ジェレミーも子供の頃から知っているカンバーバッチが演じるのを喜んでますよね。

本当にそう思います。ジェレミーのことを知っていて、グラナダ版のこともよく知っていて、ジェレミーの演技を尊敬している俳優がホームズを演じているなんて、私たちにとってもジェレミーにとっても、すごくうれしいことですね。

RMさんこんにちは。
コメの追記で連続投稿になってしまいますが。ベネディクトがジェレミーについて話しているのはS1第三話大いなるゲームです。
ジョンと食堂?(カフェ?)で話している場面です。
マーク・ゲイティスさんに演じるうえで参考にした役者はいるのか?でジェレミーについて語っています。
コメンタリー一度に見るには時間が長いですよねσ(^_^;)


トビィさん、情報ありがとうございます!わーい!

>マーク・ゲイティスさんに演じるうえで参考にした役者はいるのか?でジェレミーについて語っています。

楽しみです!

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 RM

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