Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

An Ideal Husband 「理想の結婚」(1969) はOscar Wilde(オスカー・ワイルド)作の喜劇で、ジェレミーはLord Goring(ゴーリング卿)を演じています。ジェレミーを含めてすべての出演者が実に見事で、大好きな作品です。喜劇といってもドタバタではなく、ウィットに富んだ台詞満載、わははと笑うというよりも、時々にやっとしたり、くすくす笑うタイプの劇です。しかも話の筋立ては、この先どうなるのかしら、大丈夫かしら、という心配と興味を誘いますから、最後までまったく退屈するところがありません。

これはDVDになっていて、ジェレミーが画家Basil Hallwardを演じているバージョンのThe Picture of Dorian Gray(1976)も含まれています。
http://www.amazon.co.uk/dp/B0007LPLQA

ジェレミー扮するLord Goringは、週に3回オペラ鑑賞に行き、一日に5回は着替えをするダンディな独身貴族で、本当は頭がよくて機知に富んでいて、友情に厚く、思いをよせている女性がいるのですが、脳みその軽いのらくらものに見られたい、と思っているようです。それが彼にとっては「粋(いき)」なのでしょう。だからいつも、直球ではなくちょっとひねったようなことばかりを軽い口調で言っていて、父親にも半分あきれられているのですが、この世や人のこころの中にある大切なものが、彼にはちゃんと見えているということが、わかる人にはわかるのです。

私はいくつかの作品では、DVDの音声だけをとりだしてmp3プレーヤーに入れて、他のことをしながらイヤホーンできいたりするのですが、これもそうやって楽しんだ作品です。今回久しぶりにきいたのですが、ジェレミーの台詞に何度となくにこっとしました。

この作品の中の女性陣も実に素晴らしくて、たとえば、Lord Goringが思いをよせ、そしてほぼ彼だけが知らないけれども彼のことを大好きなMiss Mabel Chiltern(メイベル・チルターン)なんて、実にチャーミングです。

ところでジェレミーの声、特にインタビューの声をきいていつも印象深いのは、感情がそのまま素直に声に出るところです。そういう言わば生の感情とは違いますが、この作品も耳でききながら、Lord Goringの表情がありありと目に浮かびます。そしてMiss Mabelの声も気持ちをとてもよく反映していて、Lord Goringに可愛らしい軽口をたたいたり、ちょっと怒ってみせたりする中にも、彼を大好きな気持ちがあらわれていて、チャーミング、という言葉を何度でも使いたくなります。


何枚か、スクリーンキャプチャをおみせいたしましょう。
まずは、Miss Mabelの兄であり、Lord Goringの親友でもあるSir Robert Chilternの家で行われるパーティに行くために、Lord Goringが身支度をしています。鏡に自分の姿をうつして、ポケットにさした花の具合を確かめている、その鏡が私たちの側なのです。そしていよいよお出かけです。
IdealHusband1.jpgIdealHusband2.jpg
パーティで、Miss Mabelと。
IdealHusband3.jpgIdealHusband4.jpg
ついにプロポーズです。
IdealHusband6.jpgIdealHusband7.jpg
ね、素敵でしょう?本当にジェレミーは、喜劇も上手です。


さて、この記事をはじめた直接のきっかけは、Miss Mabelの義理の姉のLady Chiltern(チルターン卿夫人のガートルード)を演じたDinah Sheridan(ダイナ・シェリダン)のことを書こうと思ったからなのですが、それは次にまわしましょう。

RM
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コメント

RMさん、みなさん、こんにちは。

「理想の結婚」オリヴァー・パーカーの作品は観たことはありますが、
それ以前の作品にジェレミーが出演していたんですね。

日本のAmazonではDVDの発売がないのが残念です。
「sherlock」効果でジェレミーも再び注目されているので、
過去の作品もどんどんDVD化してほしいものです(できれば日本字幕で。(^^;)

それにしても、いつもながら立ち姿の美しいこと!!
他の役者さんでは見たことがないのですが、
立ち・歩きの時に右腕を後ろに回すのはホームズでも見ますが、
癖なのでしょうか?それとも、そういうスタイルなのでしょうか?

ジェレミーの声は本当に感情がこもっているので惹きつけられますね。
嘘偽りがないからみんなの心に響くのでしょうね。

トビィさん、私はこれしか観ていないのですが、今ネットで検索したら、トビィさんがご覧になった1999年制作のものも評判がいいですね。ルパート・エヴェレットがゴーリング卿を演じているようですが、彼は2004年にはホームズを演じているので、ちょっとおもしろいつながりですね。

>それにしても、いつもながら立ち姿の美しいこと!!

本当にそうです!いつも見惚れてしまいます。

>立ち・歩きの時に右腕を後ろに回すのはホームズでも見ますが、

ああ私も最初そう思ったのですが、忘れていました。書いて下さって、ありがとうございました!私の想像ですが、普段の癖という訳ではない気がします。というのは、The Prodigal Daughter (1975) の神父役とか、The Picture of Dorian Gray (1976) の画家役の時は、(私の記憶が正しければ)このポーズはとらないからです。この二つでは、言わばうぶで純な人物を演じているので、トビィさんが二つ目にお書きになったように、演じる役に応じたスタイルだと思うのです。

それからこの「理想の結婚」には、ホームズを思い出させるようなポーズが他にもあったと思います。ホームズとゴーリング卿と、二つ画像を並べてみたら、楽しそうですね!

RMさんこんばんは。
連続投稿失礼します。
早速調べて頂きありがとうございます
あれはクセなのか、お芝居なのか、見る度に気になっていたのでスッキリしました( ´ ▽ ` )ノ
ジェレミーがあまりにも自然な感じなので、教えて頂かなかったら、ずっとクセだと信じてました(笑)
役になりきるジェレミーはやっぱり凄い

ルパートさんもホームズを演じていたとは、ホームズって色々な所で繋がっているのですね。
機会があればルパート版ホームズもぜひ見てみたいです。



トビィさん、こんばんは。連続投稿、大歓迎です!

>あれはクセなのか、お芝居なのか、見る度に気になっていたのでスッキリしました( ´ ▽ ` )ノ

あ、でもこれは私の推測なので、もしかして違っているかもしれません。他の作品を観る時に、注意しておきますね。こんなふうに、こころにとめておくことが増えるのは、すごくうれしいです。

そうそう、もう一つの可能性としては、普段もあのポーズをするけれども、役柄によっては抑えていた、というのもありますね。うーん、どっちでしょう。せっかくスッキリなさったのに、まだまだ謎は続くみたいです...。(ただ、今のところ私は前者の可能性に一票、なのですが。)

はじめまして!
私は(自称)シャーロッキアンですが、最近、またホームズ熱が燃え上がりました。はい、あのBBCの現代劇のせいで…(苦笑)
ジェレミー素敵ですね。
私は、ジェレミーがゴーリング卿を演じているDVDが欲しいのですが、日本で購入できるのでしょうか?
よろしければ、お教え下さい。

ZINYさん、こんにちは!
このブログを見つけて下さってうれしいです。シャーロッキアンでいらっしゃるのですね。私はホームズから入ったのではなく、ジェレミーから入ったので、いつもシャーロッキアンのかたの視点が興味深いのです。ホームズ熱が再燃して、楽しい日々をおくっていらっしゃるのでしょうね。

>私は、ジェレミーがゴーリング卿を演じているDVDが欲しいのですが、日本で購入できるのでしょうか?

これは日本語版ということでしょうか?そうでしたら、吹き替えでも字幕でも、残念ながら現在までつくられたことはないようです。

英国アマゾン(http://www.amazon.co.uk/dp/B0007LPLQA)から購入するのではなく、日本のお店から輸入版を購入する、ということでしょうか?どうも英国製のリージョン2は日本のアマゾンではあつかっていなくて、米国版のリージョン1の製品のみのようです。

http://www.amazon.co.jp/dp/B0019BI1FA

リージョン1でも、リージョンを変更すればコンピュータでみることができます。ただしご存知かもしれませんが、リージョンを変更する回数にご注意ください。日本はリージョン2ですので、変更する必要があります。あるいは私は持っていないのですが、リージョンフリーのDVDプレーヤーもあるようですね。

少しでもお役にたてていればよいのですが。それではまた良ければこのブログにもいらしてくださいね。

「理想の結婚」とジェレミー

「理想の結婚」このあたりの美しい優雅なジェレミーも好きだけれど年齢とともに重厚さがでてきて渋いジェレミーもすてきです。はりのあるささやきかけるような声とのびやかな肢体・容姿 素晴らしいものを神様にさずけられたのですね。

私も一緒で

年齢を重ねたジェレミーが好きです。でも時がたつにつれて、若い頃も好きになってきました。自分の人生を生きた、一人のひととしてのジェレミーを感じられるからでしょうか。この世に生を受けて、年を重ねて、やがてこの世界を去っていった一人のひと。まあ要するに、すべて好きってことですね!(うふふ)

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 RM

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