Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

前回の最後に、1991年のNPRのラジオインタビューでジェレミーがJean Conan Doyle(ジーン・コナン・ドイル)のことを、大切な友人の一人(a great personal friend of mine)と言っていたと書きました。ご存知の方も多いかもしれませんが、このインタビューについてあらためてご紹介します。

まずはこのインタビューの音声についてです。以前「National Public Radio (NPR) インタビューの音源(1991)」という記事を書いた時は、音を聴くことができるサイトとして二カ所をあげました。一つは元々のNPRのサイト、もう一つはYouTubeです。その後、Jeremy Brett Informationにもアップロードされましたので、そのアドレスも書いておきます。

http://jeremybrett.info/media.html

上記アドレスの"NPR Radio Interview.mp3"のところに音声ファイルがあり、ダウンロードもできます。以前も書きましたが、このページにある音声ファイルについては、「英米の法律で認められる公正な利用(フェアユース)によって、著作権を持たない著作物をこのウェブサイトで使用するが、読者はこれを営利目的では使用しないように」と書かれていますので、どうぞ守ってください。

音質はNPRのサイトが一番良いですが、ストリーミング配信です。次がJeremy Brett Informationのファイル、最後がYouTubeの音声です。

National Public Radio (NPR) インタビューの音源(1991)」に書きましたが、りえさんのブログで5回にわたって、このインタビューのトランスクリプトと和訳が掲載されています。5つのアドレスは上記記事をご覧ください。

さて本題にもどります。

ホームズを演じるタイプの俳優ではないので、演じるためには自分自身をかなり隠さなければならなかった、それで自分の演じるホームズは、しばしば無愛想だったり、時に少し失礼な人間にみえることがあるかもしれない、と言った後の部分です。トランスクリプトはりえさんの「『The Best of NPR』インタビュー内容 2 」から拝借して、和訳は少しだけ変えさせていただきながら、この後ジェレミーがデイム・ジーンの言葉を話しているところを引用します。


実際、大切な友人でもあるドイルのお嬢さん、デイム・ジーン・コナン・ドイルから一度こう言われたことがありました。「父はyou-know-who(ホームズ)をそんなに失礼な人物として描いたとは思わないのですけど。」それで「デイム・ジーン、それは申し訳ないです。僕は自分を隠そうとしているんですよ」と答えました。1988年の舞台の時、彼女は素晴らしいことを言って下さいました。(中略)舞台を見にきて、そして手紙で「ジェレミー、あなたは私が子供の時に考えていたホームズそのものですよ」って言ってくれたのです。それは私にとってこの上ない賞賛の言葉です。

In fact, Dame Jean Conan Doyle, Doyle's daughter, who's a great personal friend of mine, did once say to me, "I don't think my father meant you-know-who to be quite so rude", and I said, "I'm terribly sorry, Dame Jean. I'm just trying to hide me." She did say a lovely thing to me when I did the play in 1988. [...] She did come to the play. And she did write me a sweet letter in which she said, "You are the Holmes of my childhood." And that, for me, is the ultimate accolade.



このデイム・ジーンの言葉については、新聞のインタビューでも読んだことがあります。デイム・ジーンが子供の頃にお父さんからきいたホームズの話、その時に思い描いたホームズ、ジェレミーはそのホームズそのものだ、とサー・アーサーのお嬢さんに言われて、ジェレミーは本当に嬉しかったでしょうね!

ところで私は前回の記事を書いた時、デイム・ジーンが舞台をみたのは、前回の記事で引用した中に書かれていたWyndham's Theatreでの初日のことだったのか、と納得していたのですが、その後"Bending the Willow" を眺めていて、この舞台が劇場にかけられる前に、招待客の前で日曜の夜の楽しみとして行われたMayfair Theatreでの一夜限りの舞台にもデイム・ジーンが来ていたことを知りました。覚え書きとして記しておきます。

覚え書きと言えばもう一つ。「『悪魔の足』のリハーサル初日:The Black Box Clubのウェブサイトより」でご紹介したジェレミーとデイム・ジーンの写真は、いつどこで撮られたのだろう、グラナダ・シリーズの撮影の時というよりも、"The Secret of Sherlock Holmes"の上演の時ではないかしら、と思っていました。そうしましたら、前回の記事中の文章の筆者であるJean Uptonが、Sherlock Holmes Gazetteのジェレミー追悼号に書いた中に、前回もふれられていた Wyndham's Theatreでの初日にジェレミーの楽屋に迷い込んでしまった時のことが書かれていて、その時にジェレミーとデイム・ジーンの素敵な写真を撮ることができた、とありました。さらに同じ記事には、明らかに同じ時に撮られた写真が、小さいですが掲載されていました。二人の位置は前の写真と同じで、でも今度はジェレミーがこちらをみて、デイム・ジーンがジェレミーをみています。

ですからあの写真は、Wyndham's Theatreでの初日にジェレミーの楽屋で撮られたものなのですね。だからどうした、とお思いになる方がいらっしゃるかもしれませんが、写真がいつどこで撮られたものかわかると、写真をみて思いを馳せることができて嬉しいのです。

RM
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コメント

RMさん、みなさん、こんにちは。

>デイム・ジーンが子供の頃にお父さんからきいたホームズの話<
とは一体どんな話だったのかな?
ワトスンが銀行に預けたブリキ缶の中にある語られない事件の事でしょうか?!

色々なホームズを観ましたが、(それぞれ演じた役者さんはとても素晴らしいですが、)
ジェレミー・ホームズを観たときは「この人だ!!」と興奮しました。(この間から興奮してばかり(^^;)
ひいき目ではなく、ジェレミーを超えるホームズはもういないと思います。

あの写真は舞台の楽屋で撮ったものなのですね。
細かい事ですが、そういう事がわかると、色々と想像が膨らみますよね!

ナツミさんのブログでお話を聞くまでは、RMさんのプロフィール写真、
あまりにも綺麗なシルエットなので銅像かと思ってました。

>>デイム・ジーンが子供の頃にお父さんからきいたホームズの話<
とは一体どんな話だったのかな?
ワトスンが銀行に預けたブリキ缶の中にある語られない事件の事でしょうか?!

うふふ、そうだったら、シャーロッキアンに質問攻めにあっていたでしょうね!

子供の頃にきいた話、なんだったのでしょうね。実はデイム・ジーンとジェレミーというテーマで、もう一つ取り上げたかったインタビューがあって、でもそれがみつからないのですが、そのなかで、子供たちが(あるいはデイム・ジーンと特定していたかもしれませんが)お父さんからホームズの話をきいているのをジェレミーが想像しているのです。そんなに詳細にではなく、インタビューの流れの中でちらっとふれていたのですが、でもこうしてジェレミーは、ホームズを書いていた頃のドイルとその家族にも想像の翼を広げているのだなあ、と思ったことがありました。具体的にどの話のことをジェレミーが想像していたか、言っていたような気もするし、そうでなかったような気もして、みつからないのが残念なのですが。

>ひいき目ではなく、ジェレミーを超えるホームズはもういないと思います。

トビィさんはもともとのシャーロッキアンでいらしたので、いろいろなホームズの映像化をご存知なのですね。私はジェレミーが最初だったのですが、トビィさんと一緒で、ジェレミーを超えるホームズはもういないだろうと私も思っています。

写真がいつどこで撮られたか、わかった時の嬉しさってありますよね!

プロフィール欄に今あげている「バスカヴィル家の犬」の写真も、撮った時のことを想像しています。ナツミさんのブログで、月を背景にした人影、というこのショットの大切さを知ったので、写真家とどんなふうに打ち合わせてこの写真を撮ったのかしら、これは実際には早朝かしら、などと思っています。

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 RM

Author: RM
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