Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

ジェレミーが直感(または直観)にすぐれているということは、いくつかの記事で触れました。最近また、それに関わるおもしろい記述にめぐりあったので、ご紹介します。音楽の道で身をたてようとしていたChristian McKay(クリスチャン・マッケイ)という少年に、ジェレミーが思いがけないことを言っているのです。


"Christian McKay's obsession with Orson Welles"
Express.co.uk Dec 6, 2009
http://www.express.co.uk/entertainment/films/144428/Christian-McKay-s-obsession-with-Orson-Welles

最初、Christian McKay(クリスチャン・マッケイ)は音楽を仕事にしたいと考えて、コンサートピアニストになるための教育を受け、21歳という若さでラフマニノフのピアノコンチェルト3番を演奏した。

マンチェスターの大聖堂の聖歌隊員だった時、ジェレミー・ブレットが主演したシャーロック・ホームズのテレビシリーズの、とあるエピソードにエキストラとして参加した。ブレットはピアノ奏者としてのクリスチャンの腕に感銘を受けていたが、君は将来必ず俳優になる、とこの若者に言った。

時がたち、ついにクリスチャンは音楽をやめてRADA (The Royal Academy of Dramatic Art; 王立演劇学校 ) に入った。

[...] originally he planned a musical career, training as a concert pianist and playing Rachmaninov's 3rd Concerto when he was only 21.

When he was a chorister at Manchester Cathedral he was an extra in an episode of the Sherlock Holmes TV series that starred Jeremy Brett. Brett was impressed by Christian's skill as a pianist but told the youngster that he was destined to become an actor.

Eventually he quit music and studied at RADA [...]



この俳優については、残念ながら私はよく知らないのですが、イギリス映画でオーソン・ウェルズを演じてとても好評で、賞も受けているようです。Wikipediaの彼のページはこちらです。

彼がエキストラとしてジェレミーと出会ったのは、どの作品なのでしょう。聖歌隊と言えばまず思い浮かぶのは "The Priory School" ですね。彼は1973年11月生まれですから、1986年のこの作品では12歳くらいです。ピアノは鳴っていなかったと思うので、もしもこの作品でしたら、ピアノは待ち時間にでも弾いていたのでしょうか。ジェレミーが弾くように頼んだのでしょうか。エキストラの12歳くらいの少年に、ジェレミーがどんなふうに話しかけているか想像すると、楽しいですね。ジェレミーは誰とでも楽しくおしゃべりする人だったのですよね。

上の引用に先立つ部分をざっと読んだのですが、彼が以前から俳優になりたかった、とは書いてありません。いったいジェレミーは、ピアノを上手に弾いた少年が、将来俳優になる運命だなんて、なぜ思ったのでしょうね ?! もしかして、「俳優って格好いいですね」くらいのことは彼も口にしたのかもしれませんが、でもコンサートピアニストを目指すような才能を持っていたのですから、音楽をやめようなんて思っていたはずがありません。

これは、ジェレミーの一種の直感なのでしょう。そして単に思うだけでなく、それを口にするところもおもしろいですね!

以前もこの記事でもご紹介しましたが、ジェレミーの息子さんのDavid Hugginsは両親のことをこう言っています。
 

"At Christmas I dreaded playing charades"
The Guardian, November 14, 2001
http://www.theguardian.com/books/2001/nov/14/shopping.familyandrelationships

母は理性的で慎重で几帳面、父は直感的で自分の気持ちにすぐに従う。(中略)今でも私の頭の中では、二人が違う意見を主張しあっている。父は「危険をこわがらずに冒険しなさい」と私を焚き付け、母は「よく考えてみたら」と言う。

My mother is cerebral, cautious and organised, while my father was intuitive and impulsive. [...] I can still hear them battling out their differences in my head: my father urging me to take risks; my mother advising me to think things through.



こうやって若い人を励まして、焚き付けて、時に本人も考えてもいなかったような未来の可能性を口にしたりするのですね。そしてクリスチャンが21歳でラフマニノフを弾いた後、多分二十代中頃か後半に、人より遅れて演技の道に進む決心をした時に、かつてきいた言葉が背中を押してくれたのでしょう。人生の中のある短い期間にジェレミーと出会った人が、生涯忘れらない思い出を持ち続ける。ジェレミーらしいですね。

RM
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コメント

RMさん、こんにちは。

>21歳という若さでラフマニノフのピアノコンチェルト3番を演奏<
ってもうプロのピアニストじゃないですか!!

ジェレミーの直感力は宇宙人並みですが、Christian McKay氏の20代を過ぎてから演劇学校に行った決断力も凄いですね。

>短い期間にジェレミーと出会った人が、生涯忘れらない思い出を持ち続ける<
そうですよね。直にお会いした事もなくて、亡くなって年月が経過してからのファンの私もジェレミーの生き方は生涯忘れられないと思います。

トビィさん、こんにちは。

そうなんです、コンサートもたくさんおこなっていたようですから、もうプロですよね。今日思い立ってウェブをさらに検索して、もっとくわしく彼が話しているインタビューをみつけました。次回の記事にしますね!

>ジェレミーの直感力は宇宙人並みですが、Christian McKay氏の20代を過ぎてから演劇学校に行った決断力も凄いですね。

25歳くらいと言っていました。音楽大学を出てからです。すごいですね。

>直にお会いした事もなくて、亡くなって年月が経過してからのファンの私もジェレミーの生き方は生涯忘れられないと思います。

最後の文を書きながら、私も自分のことも思っていました。ジェレミーにこころを動かされて、その後ずっと自分の中に何かが生き続ける、そういう人がトビィさんや私も含めて、たくさんいるのですね。

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