Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

ごめんなさい、また予告した内容ではなくて覚え書きです。なにしろ記憶力に関して、さらにさらに自信がなくなっているので。

はじめの二つは最近のインタビューからの引用で、BBCの "Sherlock" の二人がジェレミーの名前を挙げているところ。どちらもインタビューアはジェレミーの名前を直接は出していないけれども、質問に答える時に二人が言ってくれています。短いですけど名前が出ているだけで嬉しいのです。

"Benedict Cumberbatch – 'The Hobbit: The Desolation of Smaug' Interview with Kam Williams"
The EUR/Electronic Urban Report, Dec 13, 2013
http://www.eurweb.com/2013/12/benedict-cumberbatch-the-hobbit-the-desolation-of-smaug-interview-with-kam-williams/

KW: ホームズ役者としてのBasil Rathbone(バジル・ラスボーン)の影を薄くする俳優が出てくるなんて、誰が想像したでしょう。

BC: ああ、ありがとう、でも私はそこまでは行っていないでしょう。それに関してバジルやジェレミー・ブレットの影を薄くする役者は出てこないと思います。私たちのは現代版ですから、そこは避けています。もし舞台をヴィクトリア朝に設定したら、もっと厳しい批評を受けるかもしれません。私たちの作品ですばらしいと思うのは、原作への愛情と敬意があふれているところです。だから、新しくて、でも同時に古い友人のようなのです。

KW: Who would have ever guessed that someone was going to come along and eclipse Basil Rathbone in the role?

BC: Oh, thanks, but I wouldn't go that far. I don't think anyone's going to eclipse Basil or Jeremy Brett, for that matter. I get away with it because it's a modern era version. I think the criticism might be harder, if we were set in the Victorian era. What I think is beautiful about ours is that it's done with such love and reverence for the original stories. So, it's new, but like an old friend at the same time.


"So, it's new, but like an old friend at the same time." (だから、新しくて、でも同時に古い友人のようなのです)という表現、いいですね。Benedictの発言からは、以前の映像作品に敬意を持っていて、その上で自分たちの作品に誇りと愛着がある様子がいつもうかがえます。ちょうどジェレミーがそうだったように。


次はジョン役のMartin Freemanの言葉です。

"Martin Freeman on Sherlock Season 3, John and Sherlock's reunion, the fall, & keeping secrets"
Den of Geek, Dec 10, 2013
http://www.denofgeek.us/tv/sherlock/231521/martin-freeman-on-sherlock-season-3-john-and-sherlocks-reunion-the-fall-keeping-secrets

ファンはこの作品に夢中で、このドラマは強烈な印象を与えています。シャーロックを映像化したこれまでの作品と違っているのはどこで、もっと人気があるのはなぜだと思いますか。

脚本が見事だと思います。80年代と90年代にITVが放送した、ジェレミー・ブレットがホームズを演じた作品はすばらしかった、とってもすばらしかったですね。テレビで放映されているのを観ることがあるのですが、よい作品を長くつくっていたことに今でも驚きます。本当によい仕事です。でも私たちのは同時代を舞台としたもので、こういう作品は長いこと作られてきませんでした。

The fans do love it, and it's made a tremendous impact. What is it about it that's made it different and more popular than previous incarnations of Sherlock?

I think it's brilliantly written. The ITV ones in the eighties and the nineties with Jeremy Brett were fantastic, they were really really fantastic and I occasionally watch them now when they're on and am amazed still by how well they hold up, they're really good pieces of work. But this is contemporary, that's not been done for ages.


"they were really really fantastic"というところ、"really really"の繰り返しにMartinの声が聞こえてきそうです。



それからこれはかなり前のインタビューで、元はSeason 1がPBSで放映された前後に、PBSのウェブサイトにアップロードされたものだと思いますが、YouTubeでのアドレスを最近知ったので、記しておきます(PBS公式のチャンネルではないので、ちょっと反則ですが)。ジェレミーとバジル・ラスボーンのホームズのことを話している部分です。そして始めの方で、ジェレミーのことをa family friendと言っていますね。

"Previous Sherlocks | Benedict Cumberbatch Interview 2/5"
https://www.youtube.com/watch?v=jd0Z5NHp79Y



そして最近、ホームズのTop 5とTop 10が二つのサイトで独立に記事になって、どちらもジェレミーが1位だったので、覚え書きとしてこれも記しておきます。
"Top 10 Sherlock Holmes Portrayals"
December 9, 2013
http://www.watchmojo.com/video/id/12021/

"Top 5 Sherlock Holmes portrayals"
December 10, 2013
http://www.cultbox.co.uk/features/count ... portrayals

最近ではほとんどの場合BBCの "Sherlock" とベネディクトが1位になっていて、"Sherlock" も二人の俳優も好きですが、やはり少し寂しい気持ちになっていました。ただ、両方の作品・俳優が好きな人は、両方ともすばらしいし、そもそもどちらがどちらを負かすというものでもない、とよく言います。ベネディクトが上のインタビューで言っていたのも、多分そういうことですね。

というわけで、今日も備忘録でした。

RM

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コメント

RMさん、こんにちは。

>短いですけど名前が出ているだけで嬉しいのです。
そうなんです!!
誰かがジェレミーの事を少しでも話してくれているのは自分の事のように嬉しいですよね。

ホームズは世界各国で舞台やドラマ化されていますが、
(私も興味本位で観たりしましたけど)演じている役者の方は素晴らしいのですがどうもしっくりこない・・・
何だかんだ言って、結局はジェレミーが1番好きなんですよね。

原作に忠実。というのも大きいですが(ホームズの服装にしても)ワトスンとの位置関係もグラナダ版が基本ではないでしょうか。

はじめは変人だと思っていたベネさんですが(ナツミさん本当にゴメンなさい!!)人柄の良さを知って今は大好きです。

BBC「SHERLOCK」繋がりでグラナダ版にも興味を持ってジェレミーの事をもっといろんな人に知ってもらいたいです。

ジェレミーとベネさんのツーショットも見たかったですね。

トビィさん、こんにちは。

>誰かがジェレミーの事を少しでも話してくれているのは自分の事のように嬉しいですよね。

まさにそうなんです!それが"Sherlock"の二人だったから、さらに嬉しくて!

>はじめは変人だと思っていたベネさんですが(ナツミさん本当にゴメンなさい!!)人柄の良さを知って今は大好きです。

あらら、その「変人」ってベネディクトのことですか?(シャーロックならわかるけど。)人柄が良いっていう感じ、わかります。それからちゃんと自分の言葉を持っているし。インタビューをそんなに読んだわけじゃないけれども、読んだ限りでは全部おもしろかったです。ナツミさんは大丈夫だと思いますよ!ワトスンをけなしたら、こわいかもしれないけど。

グラナダ版もたくさんのひとに知ってほしいですね。

>ジェレミーとベネさんのツーショットも見たかったですね。

二人とも喜んだでしょうね。想像の中で二人のシーンを思い浮かべています。

それぞれの時

RMさん、トビィさん、お邪魔します。

>はじめは変人だと思っていたベネさんですが(ナツミさん本当にゴメンなさい!!)人柄の良さを知って今は大好きです。

>ナツミさんは大丈夫だと思いますよ!ワトスンをけなしたら、こわいかもしれないけど。

わはは!お二人にご心配かけてしまいました!

ここ数週間は、『SHERLOCK』と『THE HOBBIT』関連のインタビューが多く、ネット上で彼らのニュースを見ない日はないんじゃないか、という程でしたが、二人共それぞれに「愛すべき変人ぶり」を発揮していると思います。ベネディクトは人が良すぎて心配になるほどだし、マーティンはやんちゃだし。
仮にそれが「表向きに作ったキャラ」だったとしても、人を惹き付けることに成功していると思います。

彼らの活躍を楽しむ一方で、ジェレミーの時代にネットがあったらどうだったろう、と思ってしまうんですが、うまく想像できません。
やはり、ジェレミーはスターが本当に手の届かない星だった時代のスターで、ベネディクトはインターネットで何万人もの人に友達のように語られる時代のスターなんじゃないかしら。
たとえ時代を取り替えたとしても、二人共すばらしい演技者であることは変わりませんが、それぞれの時代でこそ輝ける、という面もあるかもしれませんね。

天体観測のように、ジェレミーの足跡を追い求める方、友達のようにベネディクトやマーティンを語る方、どちらの思いにもネットで触れられて、嬉しいです。私も、私の時代に生まれたことを楽しみたいと思います!

今の時代の大変さ

ナツミさん、こんにちは。

ナツミさんがワトソニアンだということは、しっかりと私の中に刻み込まれていますから!ワトソニアンがホームズを語るとき、ワトスンがホームズを語るのと共通のものを感じます。すごく大切に思っているとともに、弱さもわかっている冷静な目もあるのですよね。

>ネット上で彼らのニュースを見ない日はないんじゃないか、という程でしたが

私が"Jeremy Brett"で検索してもたくさんひっかかってくるのですから、すごい数なんでしょうね。トビィさんの「変人」発言にくすくす笑いましたが、ナツミさんまで、ベネディクトのことを「愛すべき変人」とおっしゃるのですね!確かに、人並みはずれて人が良くても「変人」と言えますね!

>彼らの活躍を楽しむ一方で、ジェレミーの時代にネットがあったらどうだったろう、と思ってしまうんですが、うまく想像できません。

私も想像できないんです。ジェレミーにSNSの時代が間に合っていればよかったのに、という会話を読んだことがありますが、どうにも想像できません。

最近、情報が瞬時に世界中に伝わること、その爆発的なネットでの増幅と時としての変形、そしてネット上でのひとと情報の持つ集団的なエネルギーが、身体的な感覚とあまりに離れている感じがして、不自然に思えるようになってきました。ここまでは一般的なこととしてお話したのですが、自分のことで言えば、日本語という枠に守られたこのブログを細々と続けて、来て下さる方とお話するのが、一番自然なように思えてきました。どんどん参加者が少なくなっている今のフォーラムがなくなっても、SNSに参加する気持ちはありません。でも自分の家にこもってしまうのも、また寂しい。ナツミさんのような「お隣さん」がいらっしゃるのがとてもうれしいのです。

話がそれましたが、元にもどすと(でも戻っていないかもしれませんが)集団としてのファンが持つエネルギー、俳優に関しての情報という名の一種のエネルギーは、ジェレミーの時代と今の時代とでずいぶん変わったのだろうという感じがします。ただ、一人一人のファンが持つ気持ちは、そんなに変わっていないのかもしれません。私はジェレミーが生きていた頃のファングループのことは、実際には知らないのですが。

現代は、一人一人のファンが持つ気持ち、ということだけではすまなくなっていて、それはすでにこの世にいないジェレミーに関しても、少しはあてはまる気がします。変わるネットの世界において、ネットとどのように付き合うかということは、ファンにとっても対象となるスターにとっても、手探りという面があるのではないでしょうか。今の時代の方がはるかに大変なのかもしれません。

ナツミさんが前向きに語ってくださったのに、私はこの時代に関して少し後ろ向きに書いてしまったかもしれませんね。私はよくは知りませんが、ベネディクトは賢く、地に足をつけて、今の時代特有の大変さとも付き合っているように見受けられます。

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