Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

新年のお慶びを申し上げます。

私は三が日はひたすら家にいるのが常で、初詣にも初売りにも行ったことがないのですが、2日はあまりの良いお天気と、腰痛の心配から、五十分くらい歩き回ってきました。その途中でコーヒーショップに寄って、キンドルに無料のサンプルを入れていたホームズ関係の本を流し読みして、あらためて目の前に宝の山があることを感じて嬉しくなりました。

読んだのは
1. Sherlock Holmes Illustrated and Complete(挿絵付きホームズ全集)の Introduction
http://www.amazon.com/dp/B004XNLKI6
2. Sherlock Holmes of Baker Street by William S. Baring-Gould
http://www.amazon.com/dp/B00AKZ8U84
3. Holmes and Watson by June Thomson
http://www.amazon.com/dp/B008N8VRBM
4. My Dearest Holmes by Rohase Piercy
http://www.amazon.com/dp/B004C44ARO

1は、挿絵付き全集を買おうという時にこれともう一つとで迷って、結局これは選ばなかったのですが、Introductionでは当時のロンドンのこと、ドイルの簡単な伝記などが書かれていました。
2は「シャーロック・ホームズ―ガス燈に浮かぶその生涯 」です。読み始めてあまりに詳しくて、なるほど「架空の伝記」なんですね、と納得。
3は「ホームズとワトスン―友情の研究」。おお、これは良いですね。2に比べて冷静で一歩下がった感じで、でも愛情が感じられます。2はもう脇目もふらず突っ走ってますけど。
4は「わが愛しのホームズ」。驚いたのは読みやすいということ。はじめだけかもしれませんし、パスティーシュが文体模写も含むとすれば、「正典より読みやすい」と言ったらがっかりされるでしょうが。話の方向はまだ全然わかりませんが、この英語なら私にも気楽に読めそう。あ、これが二人の間に愛情があるという設定の物語だということだけは知っています。(追記:この本のことはナツミさんのブログの「ビリーは二人いる」で知りました。翻訳版の表紙が坂田靖子さんの絵ということで、コメント欄では坂田さんのお話でも、もりあがりました。)

3の序文には、自分は「わが愛しのホームズ」の解釈にはくみしないと書いてありました。3と4の両方を読んでみようかしら。でもまずは「正典」をちゃんと全部読むのが先ですね。

無料でこれだけ楽しんで、宝の山の端っこをちょっとかじったお正月でした。


このお正月、"Sherlock" に関して断片的な情報が、探そうとしなくても飛び込んできます。ベネディクトのご両親も出演されたのですって?ジェレミーのお友達というお母様はどんな方なのでしょう。

今日みつけた2010年の記事で、ベネディクトがジェレミーのことに触れていました。今までこのブログでいくつかの記事のアドレスを覚え書きとして記してきましたが、それらとはまた違った表現だったので、アドレスを書いておきます。
http://articles.philly.com/2010-10-21/news/24981590_1_sherlock-holmes-strand-magazine-holmes-adaptation

A 21st-century Sherlock Holmes, from the BBC
By Tirdad Derakhshani - Inquirer Staff Writer
Phliadelphia Inquirer
October 21, 2010


グラナダ版を母と一緒にみて育った、とカンバーバッチは言う。彼の母親の、女優Wanda Ventham(ワンダ・ベンサム)はブレットの友人だった。

「よく母と一緒にホームズをみて、釘付けになりました.... まだ小さすぎて、あの作品がどれほど洗練されたできばえだったかは理解できなかったと思いますが。」

Cumberbatch says he grew up watching the Granada adaptation with his mother, actress Wanda Ventham, who was friends with Brett.

"We would watch it together and I would be glued.... I was probably too young to understand the sophistication of what was going on."



" I would be glued." (よく釘付けになったものです)という表現に、うんうんとうなずきました。うふふ、こんな一言も嬉しいのです。

Wikipediaをみたら、お母様のワンダ・ベンサムはジェレミーと同じCentral School of Speech and Dramaを出ているのですね。卒業が1956年となっています。ジェレミーはおそらく1954年卒業なので(「Central School of Speech and Dramaの頃」)、多分ジェレミーが最上級生の時に1年生だったのですね。

最上級生のジェレミーのことを "Too gorgeous to look at directly" (美しすぎて、しっかりと見ることができないくらい)と言った1年生の言葉が示すように、学校では学年が違っても接点があったのでしょうね。

ベネディクトのお母様がいつか、ジェレミーのことを話して下さったらうれしいのですが。

RM

追記:"Too gorgeous to look at directly" と言ったのはワンダ・ベンサムではなく、別の1年生です。この言葉の出典については「Central School of Speech and Dramaの頃」を参照なさってください。誤解を招く書き方をしてしまったかもしれないと思いまして念のために。
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コメント

RMさん、皆様
あけましておめでとうございます。
三が日は去年途中で諦めた部屋の掃除とゴミを片付けていました。おかげで玄関はゴミ袋が占領しています。
あと残りの休みはホームズを観て今までの復習しようかと思っています。
『わが愛しのホームズ』男性同士の恋愛が違法な時代のワトスンの切ない恋心。
正典と上手くかみ合っていて、なかなか面白いお話ですよね。もう一度読み返してみたくなりました。
『SHERLOCK』ベネさんのお母様が出るのですか⁈
ますます早く観たくなります‼
何度も言ってしまいますが、ジェレミーホームズは本当に素晴らしいですよね。
何かの形で『SHERLOCK』に出演して欲しいです。
ベネさんやお母様からもジェレミーとのお話聞きたいですね。

トビィさん、あけましておめでとうございます。

おお、それは有意義な三が日で、新春からお部屋はすっきりですね!後はゴミ出しだけですね。

>正典と上手くかみ合っていて、なかなか面白いお話ですよね。

無料で読めるのは最初の少しだけなので、そこまで行っていないのですが、そうなのですか、続けて読んでみようかしら。

>『SHERLOCK』ベネさんのお母様が出るのですか⁈

あ、"Nice to see mum and dad making an appearance"と言っていた人がいて、この"mum and dad"はベネディクトの御両親だと思ったのですが、間違っていたら、そしてこういうこともあらかじめ知りたくないと思っていらしたら、ごめんなさい。(全然別の人のご両親だったりして、あはは。)

>何かの形で『SHERLOCK』に出演して欲しいです。

出演して欲しかった、と思っていたのですが、トビィさんが「出演して欲しいです」と現在形でおっしゃったので、可能性はあるんだ!と想像をめぐらせました。あの世界では残念ながらドイルのホームズもグラナダ版のホームズも存在していないことになるので、シャーロックとジョンの二人でグラナダ版を話題にすることもできないし、観るわけにもいかないし。タイトルなし、写真だけのポスターくらいはいいかも。そう、どちらかが「マイ・フェア・レディ」を観るっていうのはどうでしょう!駄目かなあ?

>ベネさんやお母様からもジェレミーとのお話聞きたいですね。

本当にそうです。私、お母様はジェレミーより10歳か15歳くらい年下だと勝手に思っていたので、「友人」といっても、先輩俳優としてのジェレミーとどこかの時点で知り合ったのだろうと想像していました。もしも学校時代からならば、途中でブランクがあったとしても、ずいぶん長い友人ということになりますよね。いつかお話して下さると嬉しいですね。

先輩素敵……!

RMさん、トビィさん、皆様、あけましておめでとうございます!

RMさんはお散歩中に新たな発見が、トビィさんはお掃除でお部屋ぴかぴかの年末年始だったのですね!
私は、例年通りたくさん料理してたくさん食べた数日間でした。体重計に乗る勇気はまだ出ません。

私は1以外はすべて日本語訳で読んだのですが(1は別のバージョンを紙媒体で持っています)、どれも好きな本です!
特にトムスンの「友情の研究」は、登場人物に対する著者の温かい眼が感じられて大好きなのですが、ホームズが好きな友人に言わせると、若干ワトスンびいきで、ホームズを身勝手な人物として描いているような気がするそうです。(もちろん『SHERLOCK』ほどではないですが!)
私は、フランス語の引用が多いなあと思いました。

『わが愛しのホームズ』は、トビィさんがおっしゃるように、原作との整合性がしっかりした、すごく納得感のあるパスティーシュです!
ホームズとワトスンの間に恋愛感情がある、という設定が衝撃的すぎて、見逃していたのがもったいなかったなあ、と今では思っています。
原作は「最後の事件」あたりまで読んでいれば大丈夫なので、RMさんもぜひごらんくださいね!

すでに放映されている英国発の記事などを読むと、ベネディクト・カンバーバッチのご両親、『SHERLOCK』のS3ep1に出演していますね。お父さんは顔立ちが、お母さんは目が息子さんそっくりです!お母さんがあまりにも若々しいので、わたしもジェレミーよりかなり年下だと勝手に思ってました。でも、デイビッドの息子のトム・バークがベネディクトと『Third Star』で共演していることを思えば、ジェレミーもやはり彼らの親世代なのですよね。
今ジェレミーがイギリスにいたら、ベネディクトのシャーロックをお父さんのように見守っていたかもしれませんね。
それにしても、ジェレミーが学校の先輩なんて……羨ましすぎて想像すらできません!

>何かの形で『SHERLOCK』に出演して欲しいです。

シリーズ2で、シャーロックが劇場から鹿撃帽を盗んでくる(?)場面があるのですが、私の頭の中ではあれをかぶってお芝居していたのはジェレミーです!(可能性どころかただの妄想ですみません)

ジェレミーがもう(ナツミさんの頭の中では)出演していたんですね!

ナツミさん、あけましておめでとうございます。私も体重が気になる今日この頃です。

>特にトムスンの「友情の研究」は、登場人物に対する著者の温かい眼が感じられて大好きなのですが、ホームズが好きな友人に言わせると、若干ワトスンびいきで、ホームズを身勝手な人物として描いているような気がするそうです。(もちろん『SHERLOCK』ほどではないですが!)

私も、ホームズが寂しい育ち方をしたこととホームズの性格との関係を書いたところで、そう思いました。でも書き方は好きです。この本を知ったのは、いまは更新がとまっているワトソニアンの葉月さんのブログなのですが、葉月さんも、ワトソニアンに優しい本だとおっしゃっていました。

「わが愛しのホームズ」、納得感があるのですね!読んでみます。

やはりベネディクトの両親が、新しいエピソードに出演されたのですね。ジェレミーの息子のDavid Hugginsが54歳なので、ベネディクトの両親はジェレミーよりかなり年下だと勝手に思っていました。

>デイビッドの息子のトム・バークがベネディクトと『Third Star』で共演していることを思えば、ジェレミーもやはり彼らの親世代なのですよね。
今ジェレミーがイギリスにいたら、ベネディクトのシャーロックをお父さんのように見守っていたかもしれませんね。

本当にそうですね!ジェレミー・ポールが、ジェレミーは友人達の子供のことを気にかけて、いつも手をさしのべていた、とThe Ritualの1995年夏のジェレミー追悼号に書いていました(http://upwardjb.blog112.fc2.com/blog-entry-418.html)。「ベネディクトのシャーロックをお父さんのように見守って」いると想像すると、こころがあたたかくなりました。

>私の頭の中ではあれをかぶってお芝居していたのはジェレミーです!

わあ!

明けましておめでとうございます!

ベネディクトのお母さんって、女優さんだったんですね!
知りませんでした。しかもジェレミーと同じ演劇学校だなんて。出来すぎた話ですね。

"Too gorgeous to look at directly"とは、まさにジェレミーの本質を言い当ててますね。
同じ演劇界の方がそう表現するんですから、よほどオーラがあったんでしょうね。
楽しいエピソードのご紹介、有り難うございます♪

また、今年も一年よろしくお願いします(^^)
今年は、マーカス、来日して欲しいですね、円安だし(笑)

りえさん、明けましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。またいろいろお話できて、うれしいです!

>しかもジェレミーと同じ演劇学校だなんて。出来すぎた話ですね。

そうなんです、私も今回はじめて知って、びっくりしました。しかも、同時期に学校にいたみたいだなんて。ぜひジェレミーのことを話してほしいですよね。そういうお母様を持って、小さい頃からジェレミーのホームズを観てきたベネディクトがシャーロックを演じるというのは、とても不思議で、そしてジェレミーも喜んでいるでしょうね。

>同じ演劇界の方がそう表現するんですから、よほどオーラがあったんでしょうね。

しかも、まだ若い頃から!あ、誤解なさってないと思うのですが、これを言ったのは、ベネディクトのお母様ではなく別の女優です。私の書き方があいまいだったかもしれないので、ちょっと書き添えます。

>今年は、マーカス、来日して欲しいですね、円安だし(笑)

本当ですね!マーカス、元気そうですね!

ジェレミーとベネディクトと戦火の馬と

ジェレミーの馬を見るやさしいまなざしからふと思い出した映画「戦火の馬」を書きます。
『SHERLOCK』は「ジョンとシャーロックの友
情の描き方がすきです。
ジェレミーは「緋色の研究」を演じていませんが、もし『SHERLOCK』を演じたらどんなふうなのかと思います。

ベネディクトのおかあさんとジェレミーが同じ学校だなんてすてきです。
ジェレミーのことを語ってくれないかなあ。

ベネディクトを初めて見たのは「戦火の馬」の少尉役でした。「国のために・・」と鼓舞する役でした。

サラブレッドと貧しい農家の若者が主人公です。
父親は貧しい小作農ですが馬を見る目はすごくて、本当は安くてよく働く馬を買いにいったのに、高価な農耕なんてできない、気性の激しいサラブレッドを買ってくるのでした。
小作農だから農耕馬でなければいけないのに。
馬を「ジョーイ」と名つけ、若者アルバートは一生懸命に調教します。

戦争が激化するに従い馬はすべて使役に使われ、大砲を運べなくなったサラブレッドが戦場で倒れていきます。農耕馬と違いサラブレットの美しい脚は速く走れても力仕事にはむきません。

多くの美しい馬が脚を折って銃殺されます。

ジョーイだけは、戦場に張り巡らされている有刺鉄線を突破して体中傷だらけになりながらアルバートの元に戻っていきます。

馬を見つめる若者の姿と美しいサラブレッドジョーイ(額に星があり銀星号を思い出しました)が主人公です。
馬を愛情いっぱいで見つめる若者の姿がジェレミーと重なりました。
きっとやさしいジェレミーだったら、涙ぐんだと思いました。

ごめんなさい つい思いつくまま書きました。

タイトルしか知りませんでした

さくらさん、こんばんは。

>ジェレミーの馬を見るやさしいまなざしからふと思い出した映画「戦火の馬」を書きます。

この映画についてはタイトルはきいていましたが、内容は知りませんでした。さくらさんはこれではじめてベネディクトを知ったのですね。

>ベネディクトのおかあさんとジェレミーが同じ学校だなんてすてきです。
ジェレミーのことを語ってくれないかなあ。

本当ですね。

>馬を見つめる若者の姿と美しいサラブレッドジョーイ(額に星があり銀星号を思い出しました)が主人公です。
馬を愛情いっぱいで見つめる若者の姿がジェレミーと重なりました。
きっとやさしいジェレミーだったら、涙ぐんだと思いました。

さくらさんは、この映画をご覧になった時に、ジェレミーのことも思い出したのですね。私もいろいろな時にジェレミーのことを思います。

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 RM

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和訳には間違いがあるかもしれません。最近は必ず英語原文を併記・またはアドレスを書いて読めるようにしていますので、どうぞそちらも参考になさってください。

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