Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

私自信は参加していないけれども時々読みに行く、SNS上のファン・グループがあります。そこで、「第四の壁を破る」という言葉をはじめて知りました。第四の壁とは、三つの壁で囲われた舞台の四番目の壁、つまり観客との間の見えない壁のことを言うようです。そして今では映像作品においても使われています。

日本語のWikipediaの「第四の壁」を解説したページはこちらです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E5%9B%9B%E3%81%AE%E5%A3%81

「第四の壁を破る」行為とは、劇中の人物が観客に見られていることを自覚しておこなう動きのことで、典型的なものは登場人物が観客に呼びかけることだそうです。

この説明をきいて、皆様は何を思い浮かべますか?グラナダ版でいえば、「最後の事件」でホームズを失ったワトスンが、私たちの方を向いて話す、あの最後のシーンではないでしょうか。いつもあそこでワトスンと目があってどきっとして、そして胸が一杯になります。221Bのあの部屋で自分の机につき、ホームズの銀の紙巻いれをなでて、ペンをとりインク壷のインクにつけ、そして話し始めながらこちらに顔をむける。

このシーンは、David Burkeの私たちへの別れの挨拶でもあるように感じます。

もう一つ、今度はホームズが第四の壁を破った時として話題になっていたのは「ぶなの木屋敷の怪」の最後のシーンです。ホームズはこちら側を向いて座っていて、背中からのワトスンの問いに答えて振り返り、ワトスンがホームズの答えに喜ぶ。ホームズは元の姿勢にもどって、伏し目でパイプを一服二服するうちに顔がほころび、視線をあげ目を次第に大きく開きながら、ちょっといたずらっぽく笑う。

私はこれを、ホームズがこちら(私たち)を見た、とはとっていませんでした。ワトスンに背中を向けてこっそり笑った視線が、こちらの方をたまたま向いていた、と感じていました。皆様はどうですか?

でも、ホームズがこの瞬間だけ第四の壁を破って、私たちとにっこり笑い合った、と考えるのもまた楽しいですね!

RM
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コメント

RMさん、みなさん、こんにちは。

毎日寒いですね!!
こんな寒い日はホームズのように暖炉の前の肘掛け椅子の上でとぐろを巻いてたいです。

「第四の壁」
サスペンスのタイトルかと思いました。

「最後の事件」
初めて見た時、いきなり自分に(じゃないけど)話しかけられたので驚きました。

ライブやお芝居などでは観客も一緒になって歌ったりはありますが、テレビの向う側、しかも19世紀から話し掛けられたのは衝撃と感動しました。

>David Burkeの私たちへの別れの挨拶でもあるように感じます。
言われるまでは考えた事なかったのですが、確かにそうかもしれません。
語り掛けることによって19世紀というフィクション製がなくなってしまいますから。

「ぶなの木屋敷の怪」
はじまってすぐの、あの機嫌の悪さからは想像できませんよね!
こちらを向いてニヤリと笑うのは私の(またまた妄想ですが)
「やれやれ、これだからワトスン君は単純なのだから(笑)」と観ている人に言っているような気がします。

来週は「第二の血痕」ですね。
ホームズがカーペットをヒラリ♪と取り去って床をガリガリするのが猫みたいで好きです。

トビィさん、こんにちは。

>こんな寒い日はホームズのように暖炉の前の肘掛け椅子の上でとぐろを巻いてたいです。

ああ、ホームズの世界に飛び込んだような気持ちです!

>しかも19世紀から話し掛けられたのは衝撃と感動しました。

やっぱりトビィさんもそうだったのですね。心臓がどきっとして、夢の中にいるような気持ちでワトスンの顔を凝視しました。

デイビッドが降板することは、どの時点で決まったのだろう、といつも思います。いろいろと読んでもいま一つ、私にははっきりとはわかりません。でも振り返ってみると、あれがデイビッドの最後のシーンなのだと思うと、二重の意味でのお別れという気持ちになります。ホームズを失う前の世界を生きたワトスンとの別れ、そしてデイビッドとの別れ。

>こちらを向いてニヤリと笑うのは私の(またまた妄想ですが)
「やれやれ、これだからワトスン君は単純なのだから(笑)」と観ている人に言っているような気がします。

ああ、それではトビィさんは、あのホームズは一瞬、第四の壁を破った、とご覧になったのですね!私はそうではなかったのですが、そう見るのも素敵ですね。今度からそういう気持ちになれそうです。

>ホームズがカーペットをヒラリ♪と取り去って床をガリガリするのが猫みたいで好きです。

あのヒラリは奇麗ですよね。そしてガリガリ、そして、うなる、というか鼻を鳴らす!あれって、ジェレミーのホームズ以外で、私はきいたことがないです。多分ちょっと無作法なんでしょうけど、あれも好きです。

あけまして…には遅いですけど(^^;)

皆さま、新年おめでとうございます。m(_ _)m
今年もよろしくお願いいたします。
年頭の挨拶には遅いですが、「松の内は15日まで」ということにしておいてください(私、毎年これ言ってます・笑)

さて、「第4の壁」ですか〜初めて知りました(@_@;)
なるほど、そんなふうに言うんですねぇ。
「ぶなの木屋敷の怪」のラスト、あれはどちらなんでしょうね?
でも、あのラスト、ついホームズと一緒にあの表情をしてしまうのです(笑)

> 来週は「第二の血痕」ですね。
ホームズがカーペットをヒラリ♪と取り去って床をガリガリするのが猫みたいで好きです。

あのシーン、大好きです!
アングルといい、ジェレミーの身のこなし、音楽、すべてがめちゃくちゃかっこいいですね(*^^*)

たまごさん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

遅くないですよ!来て下さってすごくうれしいです。

>さて、「第4の壁」ですか〜初めて知りました(@_@;)

私も初めてでした。言われてみれば、なるほど4つ目の壁!ですよね。ちょっと違うけど、テレビドラマの食事風景で、四角い食卓の四つの辺のうちの一辺だけに誰も座っていないというのを連想しました。

>「ぶなの木屋敷の怪」のラスト、あれはどちらなんでしょうね?
でも、あのラスト、ついホームズと一緒にあの表情をしてしまうのです(笑)

ああ、わかる気がします!ジェレミーのホームズを見ていると、表情豊かになったりして。第四の壁を破ったかどうかは、ちょうど中間のあいまいさを監督もジェレミーもねらっていたかもしれませんね。

>アングルといい、ジェレミーの身のこなし、音楽、すべてがめちゃくちゃかっこいいですね(*^^*)

そうそう、音楽もかっこよかったですね。「第二の血痕」って、考えてみたら、最後のシーンも含めて名場面満載ですね。

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 RM

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