Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

オーストラリアからeBayに出された雑誌の記事から、ジェレミーが自分の顔のことを話している部分を引用します。出品者が大き目の写真をつけてくれたので、中身を読むことができました。出品者の説明によれば、“Woman's Day” という雑誌の、1987年7月6日号だそうです。「四つの署名」の宣伝用写真と、撮影時の写真がついていました。


ブレットは一目で虜になりそうな美男子で、あっと言う間にロンドンとニューヨークの劇場で好評を得るようになった。(略)

このころブレットは、主に舞台で主役級を演じる俳優で、唯一の有名映画での役は、レックス・ハリスンと共演した「マイ・フェア・レディ」で、ハンサムだけどそれだけ、というフレディを演じたものだった。アメリカのテレビ・プロデューサーのジョーン・ウィルソンと再婚する少し前、今から8年くらい前になって、その輝きをカメラの前でも次第にみせるようになった。「それまでは、写真にきれいにはうつっていましたが、そんなことは全然意味がなかったんです。でも、年齢が私の顔に足跡をたくさん残していくので、どんどん興味深い顔になっています。」そして「興味深い」顔のおかげで、彼はホームズを演じるのに理想的になっている。

Dashingly handsome as a young man, he quickly made a reputation in both London and New York [....]

At this point, Brett was still primarily a leading stage actor. His only major film role had been as the foppish Freddie in My Fair Lady with Rex Harrison and it wasn't until about eight years ago, not long before he married his second wife, the American television producer Joan Wilson, that he began to look more striking in front of a camera. "Before that, I photographed rather prettily, which was not the point at all. But since age has smacked me full in the face, it has become more and more interesting." And this "interesting" face makes him ideal to play Holmes.

Woman's Day, July 6, 1987


"age has smacked me full in the face" のところ、意訳しましたが、年齢がぴしゃりと音をたてて、顔をたたいていく、という感じなのでしょうか。(追記:今気がつきましたが、スヌーピーがチュッとキスする、あれも"SMACK!" でした。ただ、その場合の前置詞は辞書では"on"になっています。)

ジェレミーがとても美しかったことは、特に若い頃はむしろ、ジェレミーの行く手を阻むものだったようですね。このハンサムな男の価値は顔だけで演技はできないだろうと思われたり、当時流行の社会派リアリズムのドラマにはお呼びがかからなかったり。そしてジェレミーにとっては、自分はハンサムなだけで、経験がもたらすものが顔にまだあらわれていない、という気持ちもあったのでしょう。だから、美しいということ自体はなんの意味もない、重要ではない、と思っていたのでしょう。

それに比べて今は自分の顔はだんだん"interesting"になっている、という言葉が、面白くて好きです。ジェレミーは美しく生まれた後で、年を重ねて生きることであの顔を育てたのですね。でも私たちからすれば、"interesting"よりも別の表現をしたくなります。だからこの記事の筆者もこの言葉をそのまま使うのはためらわれて、引用符でくくったのでしょう。

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