Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

ジェレミーが若い頃の自分の顔のことにふれている記事を、もう一つご紹介します。これはカナダの新聞の1976年の記事で、カナダのストラトフォード・フェスティバルに出演していた時のものです。この時ジェレミーは43歳ですね。"Brett back to movies"という題名で、経歴の初期の頃をのぞいて舞台で演じてきたが、これからは映画にももどりたい、と言う趣旨の記事です。


1965年以来、彼はイギリスの舞台で知られていて、15の重要な役を演じている。映画については1964年に8番目の、そして最後の映画に出演した。「マイ・フェア・レディ」のフレディである。映画に対する情熱をその後失っていた、写真の自分はチョコレートの兵士のように見えて、「中身がつまった役」が来なかったから、と話した。

カナダの太平洋岸を見た後、「ハリウッドへ行って、ドアをいくつか叩いてみます。ロバート・レッドフォードがインフルエンザにかかっていることを期待しながら。」

Since 1965, he has distinguished himself in 15 important roles on the British stage. He performed in eighth and last movie in 1964 when he played Freddy in My Fair Lady. He said he had lost his enthusiasm for films because when photographed he looked like a chocolate soldier and he never had "a role with any meat in it."

He said that after he sees Canada's Pacific coast he will be "off to Hollywood to knock on doors hoping that Robert Redford has the flu."

Ottawa Citizen, Oct 28, 1976



最後のところは、いかにもジェレミーらしいですね。こういうちょっとクスッとするようなことを言うんですよね。そして自分を冗談の種にもできるんです。

最初の方で、「マイ・フェア・レディ」が8番目で最後となっていますが、これは謎です。「マイ・フェア・レディ」は多分5番目で、その後あまり年をおかずに "Act of Reprisal" を撮っていると思います。「8番目」と書いてあることについては、若い頃の未発見の映画があったりするなら、とても面白いのですが。ちなみにジェレミーが言っている数字が違っていることは何回か経験していて、多分勢いで話しているのだろう、と微笑ましいのが半分、困るのが半分です。もちろん、ジェレミーが間違えた訳ではなく、記者が間違えて書いている場合もあると思いますので、全部ジェレミーのせいにしては可哀想ですが。でもたとえば、自分は137人目のホームズだ、というジェレミーのこの具体的すぎる数字に根拠があるかについては、Michael Coxも疑っているようです(「Jean Conan Doyleとジェレミー(4)」)。

ちなみに2012年にギネスに認定された時は、ホームズの映画とテレビが254本、そこでホームズを演じた俳優は75人以上となっています。ジェレミーがあげた137人という数は舞台も入れているのだと思いますが、さて実際に調べたのでしょうか。これはジェレミーが何かの資料で、今まで言われているだいたいの数字を知って(たとえば100人以上はいるだろう、ということを読んで)、137という数字を何故か思い浮かべたのではないかと私は推測しているのです。なにしろ直感の人ですから(うふふ)。もしも私の推測が間違っていて、本当に人数を調べたのでしたら、「ジェレミー、ごめんなさい!」

下はギネスの認定を伝えるウェブサイトです。
http://www.guinnessworldrecords.com/news/2012/5/sherlock-holmes-awarded-title-for-most-portrayed-literary-human-character-in-film-tv-41743/

本題にもどりましょう。「チョコレートの兵士」というのは、みかけはきれいだけど兵士としては役に立たない、ということで、バーナード・ショーの戯曲に由来する言葉だそうです。みかけだけの役ではない、中身がつまった、血と肉を備えた人物を演じたいと思った若い頃のジェレミーにとって、クローズアップでハンサムさを隠せない映像作品ではなかなかそういう役がつかず、舞台の方がそのような人物を演じる機会を得られたのでしょうね。

私も年を重ねてからのジェレミーの方が好きです。特に最初の頃はそうでした。でも今は、生をうけてから去るまでの月日をこの世界で過ごした、ひとりの人を感じているので、若い頃の顔もしみじみとみつめることが多いです。

RM
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