Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

前回の記事でDavid Burke(デイビッド・バーク)とTom Burke(トム・バーク)のインタビューに触れました。有料登録者でなくても読めるのはトムのインタビューの途中までで、「その後、dyslexia(ディスレクシア)だと診断されました」というトムの言葉で終わっています。
http://www.thesundaytimes.co.uk/sto/Magazine/article1379636.ece

ディスレクシアは、難読症、識字障害などと訳されるようで、こちらが日本語のWikipediaのページです。身近にディスレクシアの人がいなので、具体的にどのように識字障害があらわれるのか、私にはまだわかっていません。また上記Wikipediaによれば、「ディスレクシアは言語によっても現れ方が異なることが示唆されて」いるそうで、英語圏におけるそれについて、今は具体的に想像することが難しいです。今後気をつけておきたいと思います。

今回トムは、学校に行き始めて黒板を書き写す時に、何か書かれているようにはみえるけれども自分は単語ごとにわけることができず、文字と数字をただむちゃくちゃに並べてノートのページをうめたのを覚えている、と言っています。

その前の部分では自分は"numerically dyslexic"と書いているので、数字の認識が特に難しいようです。「数字認識障害」と訳したらよいのでしょうか。

今回これを書くためにネットを検索して少し驚いたのですが、私ももしかしたらごくごく弱いけれども「数字認識障害」かもしれません。"Numbers seem abstract to me, I cannot relate them to anything, I feel as though I cannot see them"(数字は抽象的なものにみえて、何かと関連させることなんてできないし、数字というもの自体がまるで目に入ってこないとも感じられます)と相談している人がいますが、私がまさに同じ気持ちを数字に対して持っています。自分の年齢もしばしばあやふやですし(だって、毎年変わるのに、なぜほかの人は覚えられるのでしょう?)、年号も(西暦と和暦があるなんて!)、今日の日にちも同様(認知症を調べるテストに落ちてしまいます)。だって数字は無機質で、なんのイメージもともなわないのに、どうやって覚えられるというのでしょう。それで、数字を覚えねばならないとき、私は0から9までの数字を頭の中で左から右に順に並べて、どの位置か、二つ以上ならどういうパターンで指差すかで覚えます。パターンなら覚えられるからです。

今回、自分がごくごく軽い数字認識障害かもしれないと思ったことで、数字や文字や言葉の認識障害の人がいることを、少しだけ想像できるようになった気がします。

脱線しました。さて、有料登録者が読める部分には、デイビッドのインタビューが書かれていて、自分もおそらくディスレクシアだったのだろう、その頃はその名前では呼ばれていなかったけれども、と言っています。

ジェレミーの2度目の奥様のJoan Wilson(ジョーン・ウィルソン)も、ディスレクシアだったとジェレミーはラジオインタビューで話しています。そしてジェレミー自身もディスレクシアだったと"Dancing in the Moonlight"に書かれています。具体的な記述なので、ジェレミーが著者のDavid Stuart Daviesにそう語ったのではないかと思います。いつか(できれば次回)引用しましょう。

RM
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コメント

驚きました

すこしタイミングが遅い上に、ジェレミーに直接関係のないコメントですみません。

世界の見え方は、本当にみんな違うのだなあ、という(ひょっとしたら当たり前の)ことに、時々すごく驚くことがあります。私は私の目というフィルターを通してしか、世界が見えていないのだなあ、ということにも。

自覚はありませんでしたが、私は数字に過剰なイメージを抱いてしまっているのかもしれません。4や13が縁起が悪い、というような文化に絡んだイメージではなく、1はすごく目立ちたがり屋で優秀、2はざっくばらんですこし鈍い、3は優しいけど秘密主義なところもある、というように、数字自体に人格があるような気がずっとしているんです。
私にとって、1と2が違うのはちょうどホームズとワトスンが違うようなものです。

この感覚は、色や文字に対しては不思議と起こりません。(でも、小さい頃は「黄色く痛い」というように痛みや感情を色で表現していて、大人を困惑させたようです)また、数を処理する場合(ものを数えたりとか、買い物とか数学の時間など)に、この感覚は全くいい影響も悪い影響も与えません。数字を覚えるのが得意ということもありません。
数字を覚える時に自分の脳がどう処理しているか、というのも考えたことがありませんでした。多分、ちょっと頑固な25日、ほんわかと優しい26日、というように、組み合わせのイメージで覚えてるのでしょう(ちなみに、すごくよく間違えます)。

この感覚が人と比べておかしいのか普通なのか、考えたこともなかったのですが、『まったくイメージを伴わない』というお話を聞いて、むしろそれが正しいという気もしてきました。数字は見えない数量や順番を表すものですから、人間のように性格があると考える方がおかしいですよね。でも、「数字の2はあひるさん」というような数え歌もありますから、形から受けるイメージはあるのかもしれません。まったく、世間の人々はどうやって数字を覚えているのでしょう!

世界というものは本当に途方もなくて、そのことを日頃忘れている自分にひやっとしたりします。
でも救いだと思えるのは、どんな風に世界を見ていたとしても、そしてそれが障害と呼ばれるものだとしても、立派な仕事をやり遂げた先達がいてくれるということです。

もうひとつ、「David BurkeとTom Burkeの共演と、二人のインタビュー記事」http://upwardjb.blog112.fc2.com/blog-entry-534.html
のコメント欄でご指摘いただいて、「踊る人形」観てみました。そうそう、まさにこの表情!RMさん、さすがです!

そんなふうなイメージなのですね

ナツミさん、おはようございます。すごく興味深く、ナツミさんの数字に対するイメージを読みました。そして、もしかしたら私もそういうふうになら、数字とイメージを結びつけられるかもしれない、と感じました。このあたり、またゆっくりとお話したいです。

これからちょっと留守にします。携帯もスマートフォンも持たない化石のような私は、音信不通という現代の社会人にあるまじき状況に突入します。ではいってまいります!

ただいま!

ナツミさん、こんにちは。興味深いコメントをありがとうございました。ちょっとした遠出をしていましたが、その間も時々ぼーっと考えていました。

>世界の見え方は、本当にみんな違うのだなあ、という(ひょっとしたら当たり前の)ことに、時々すごく驚くことがあります。

本当にそうですね。たとえば色だって、同じものをさして「緑」と言いあっても、その緑は私のとは多分一緒ではないということに、時々驚きます。そして最近、小学校と中学校の一時期に同じクラスだったひとと、数十年ぶりにメールのやりとりをして、いろいろなことを話しているのですが、彼女の語るその頃のこと、彼女のこと、そして何より彼女の中の「私」のことを読むと、不思議な気持ちになります。私はこの数ヶ月で、私の知らない「私」に会っています。

>数字自体に人格があるような気がずっとしているんです

これはとても面白いです。考えたこともありませんでした。私にとって無機質なものが、ナツミさんにとっては人格をともなって感じられる。そういうことがあるのですね。

>(でも、小さい頃は「黄色く痛い」というように痛みや感情を色で表現していて、大人を困惑させたようです)

先ほど、色の見え方も人によって違うのだろう、と書きましたが、子供のナツミさんにとって、色と感情がむすびついていたのですね。

>多分、ちょっと頑固な25日、ほんわかと優しい26日、というように、組み合わせのイメージで覚えてるのでしょう(ちなみに、すごくよく間違えます)。

こんなふうに数字にイメージが結びつくなんて、考えてもいませんでした!でもすごく豊かな感じがしますね。私が見ているのとは違うから憧れるのかもしれませんが、私にもそんなふうに見えたらいいなあと思います。

そして前回、

>もしかしたら私もそういうふうになら、数字とイメージを結びつけられるかもしれない、と感じました。

と書いたのはこういうことです。私には「数字は抽象的で無機質」という前提があって、その上で、ひとはなぜそんなものを覚えたり何かと関連づけたりできるのだろう、という戸惑いがあったのです。でもその前提が、必ずしも誰にでも共通するものではない、ということがわかったので、それなら勝手に(つまりナツミさんのように自然に、ではなく、少し意図的に)数字とイメージを結びつけたらどうだろう、と思ったのです。

ゆっくりためしてみようと思います。

>でも救いだと思えるのは、どんな風に世界を見ていたとしても、そしてそれが障害と呼ばれるものだとしても、立派な仕事をやり遂げた先達がいてくれるということです。

本当ですね。今までもこれからも、自分の見ている世界もひとの見ている世界も、すべてを含んだところで生きていくのですね。

>「踊る人形」観てみました。そうそう、まさにこの表情!

あ、同じでしたか!違っていても面白いけど、同じだったのも素敵ですね!

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 RM

Author: RM
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