Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

ジェレミーがディスレクシアだったと"Dancing in the Moonlight"に書かれている箇所を次に引用するつもりだと、前回書いたのですが、書き写して訳す余裕がちょっとないので、その記事でちょっとだけ触れようと思っていたことを先に書きます。

"Sherlock Holmes Society of St. Charles" というタイトルのブログの2012年5月2日の記事は、ジェレミーにBAFTA賞を、という請願が残念ながらしりぞけられたことを伝えるものでした。
http://sherlockholmesofstcharles.blogspot.jp/2012/05/bafta-denies-brett.html
(私のブログでは「ジェレミーにBAFTA賞を!」というカテゴリーで、この活動のことを書きました。)

そのコメント欄に、これは直接BAFTA賞とは関係ないのですが、このブログの著者が書いている文章があって、下はその訳です。


ジェレミーと一緒にSt. Louisに行ったときの懐かしい思い出がいろいろあります。
「221b」の詩を読んでくれるように頼んだら、ジェレミーは、自分はディスレクシアなので読めないと言いました。彼のような素晴らしい俳優が、読むことに困難をかかえているのを想像してみてください。すごいことです!



このブログの著者が言っている「St. Louisに行ったとき」というのは、以前「becomerであること(2)」で引用した文章の中にあるように、1991年10月だと思います。ジェレミーがPBSのためにアメリカをまわったツアーの中でのことです。

「221b」という詩のことは知りませんでしたが、調べたところ、多分ここにある詩だと思います。
http://always1895.net/post/11857862603/starrett1-birthday-week-2011

このコメントの最後に"Wow!"と書かれているように、私もこれを読んで驚きました。ジェレミーがディスレクシアだったということは、すでに前述の本で読んでいましたし、Radio TImesのインタビュー(19-25 March 1994)でもジェレミーが話していました(このインタビューと、記事が読める場所については「マンチェスターのMidland Hotelについて(3)」で触れました)。でも、ホームズを演じていた頃でさえ、詩を読むのを断るくらいだったとは思ってもいませんでした。

それではジェレミーのディスレクシアは、この時どのようだったのでしょう。想像してみました。「詩を読むように頼んだ」というところ、これは当然、声に出して朗読してほしいということでしょう。この詩はシャーロッキアンの間ではある程度有名な詩のようですし、2行目と最後の行は私もきいたことがあるくらいですから、ジェレミーもこの詩を知っていた可能性はとても高いと思いますが、それでもその場で文字を追いながら朗読するのが、プロの俳優としてはためらわれる、という状態だったのでしょう。普通に本などを読むことはできても、文字で書かれた言葉と、その言葉が持つ発音や意味との間のつながりが、一般の人よりも弱い、あるいはつながりをつけるのに時間がかかったのではないか、と想像します。だから、今わたされた詩をすぐに声に出して読むことはできない、ということだったのではないでしょうか。

ジェレミーのディスレクシアがどんなだったかについては、すべて想像なのですが、でも読むことに何らかの困難をかかえた状態で台本を読み台詞を覚えて、時にひたすら自分の推理を話している、あのホームズを演じていたということは、確かだと思います。あらためて敬愛の気持ちを持ちました。

RM
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