Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

前回の記事にたくさんの拍手を頂きました。「私も手紙を受け取っていますよ」と優しい目配せのような合図をしてくださったのですね。少しずつ増えていくのをみて、場の力のようなものも感じて、それもうれしいことでした。どうもありがとうございました。


前回、子供の頃からの二つの障害、言語障害とディスレクシア(難読症)について触れた文章を引用しました。別のインタビューから、言語障害について話しているところを引用しましょう。

これは"The Secret of Sherlock Holmes"の公演が行われていた時に、Edward Hardwicke(エドワード・ハードウィック)と共に受けたインタビューで、発行年は1990年ですが、インタビュー自体が行われたのは1989年です。

"Partners in Crime"
Stage struck, issue 1, 1990

エドワードがインタビューアから、俳優である両親からエドワードも俳優になると期待されていたか、それともほかの道を勧められたかと問われて、その頃は戦争の時代で、人々は次に何がおこるか注意しておくのが精一杯だった、自分は反対されたこともなかったし、勧められたこともなかった、いつも思うのだが、反対にあうのはいいことで、自分はこの職業でいいのかと、いつか疑念を抱くときがくる、だから前に親の反対などにあっていると、 それだけ確固たる信念を持つことができる、あまりに小さい頃から子供に、何かになるように勧めたり励ましたりするのはよくないと思う、何か抵抗や反対があった方がいいと思う、と話しています。このあたり、エドワードはいろいろと話していて興味深いのですが、ざっと要約しました。

エドワードが "I think you need some resistance."(何か抵抗や反対があった方がいいと思います)と言ったのを受けて、ジェレミーが話しはじめます。


ジェレミー:ちょっとおかしな話だけど、言語障害が私を少し後押ししてくれたように思います。言語障害があるおかげで、正しく言葉をださないといけないことに気づけたから。その頃もまだ発音練習していましたし、今でもそうです。毎朝すごくきちんと練習しています。だから少し抵抗や障害があるのは多分いいことなんでしょう。そして父のこともそうでした。父の反対にもおびやかされました。

JB: I think my speech impediment, funnily enough, in actual fact helped me a bit to push more, because I knew that I had to get my voice right. I was still working on it, and still do. I work very hard in the mornings on it. So maybe the little bit of resistance is good. And Dad, you know, he did scare me.



そしてここから、お父様からうけた反対について話していますが、そこは今回は省いて、その後インタビューアが、俳優としての長所と短所を尋ねた時のジェレミーの答えです。途中でエドワードが会話の中に入ります。


インタビューア:俳優としての自分の長所と短所は何ですか?お互いに相手のを答えてもいいですよ!

ジェレミー:そうですね、私の弱いところは声です。最初にあらわれた弱点ですからね。子供の頃からずっと戦ってきたものです。子供の頃に舌癒着症だったので、だから今まで続く弱さです。自分の中で、ね。

エドワード:弱点だって?

ジェレミー:ずっと弱かったものだ。

エドワード:そんな素晴らしい声をしていて、声が弱いだなんて言うのを聞きたくないよ!

ジェレミー:それで、弱点を埋め合わせようとして、やりすぎるくらいになっているんだよ。最初から声が大きな弱点だったからね。多分...自分の演技の中で一番誇りに思うのは、ちゃんとした演技ができているという確信を完全には持つことがないから、何に対しても固執することがない点だと思う。その部分は好きだね。好きじゃないのは汗をかきすぎることだ。俳優でなく、サウナの経営者にでもなるべきだったよ。

エドワード:君の声が弱点だなんて、口にするのも馬鹿らしいよ。今まできいた内で、一番力強い声の一つだね。でも変化についての君の話にはまったく賛成だ。(訳注:ここからはインタビューアに向かって)ジェレミーは見事に演技を変えていくんです。

PC: What do you think your strengths are, as an actor, and what are your weaknesses? And you may answer for each other if you wish!

JB: Well, mine is my voice, because that was my first weakness. I've had to fight that all my life. I was tongue-tied as a child, therefore that has always been weak, inside me.

EH: Weakness?

JB: It always has been weak.

EH: Well I don't want to hear it when it's strong!!

JB: That's why I've over compensated, because it was a great weakness when I started. I think that probably (pauses) the thing I'm proudest about in my acting is that I'm actually never totally convinced that I've got it right, which means I don't get stuck. I like that part of me. The part I don't like about me is that I sweat too much. I shouldn't have been an actor, I should have run a sauna bath.

EH: It's ridiculous to suggest your voice is a weakness. It's one of the most powerful voices I've ever heard. I absolutely agree about the change. Jeremy's marvellously adept at change.



ここから後、エドワードはインタビューアに向かってさらに話を続けます。ちょっと長くなりましたので、今回の引用はここまでにします。上の引用箇所についての私の感想は、次回書こうと思います。

RM
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://upwardjb.blog112.fc2.com/tb.php/541-21678115

 RM

Author: RM
コメントは承認後に公開されます。古い記事へのコメントも大歓迎です。2010年8月7日に始めました。
私の記事へのリンクはどうぞご自由になさって下さい。
和訳には間違いがあるかもしれません。最近は必ず英語原文を併記・またはアドレスを書いて読めるようにしていますので、どうぞそちらも参考になさってください。

全ての記事を表示する

11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08 

QR