Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

先日の記事で、ジェレミーがホームズを描写する言い方の中で、具体的なイメージをともなうものをいくつかあげました。最後にあげたのは馬のイメージでしたが、その後ジェレミーはさらに言葉を足しています。そこも含めて、再度引用します。前回も書きましたが、記事は1995年に書かれましたが、ジェレミーの言葉は1985年のものです。

"It's elementary: Brett was our finest Holmes"
By Don Freeman
The San Diego Union-Tribune, Sep 15, 1995


「ホームズは私にとってはいつも、脚(あし)を時にかすかに震わせるサラブレッドです。 それはあの頭脳のすばやい動き、あの突然の直感からくるのです。ホームズは時に無礼で、ひとにいらいらして、急にぶっきらぼうになることもある。愚か者にがまんがならないのはよく知られています。決して緊張をとかない。いつも仕事に没頭している。

こういうところをすべて表そうとしました。この男の驚くべき素晴らしさを。」ジェレミー・ブレットは言った。

"Holmes, it has always seemed to me, was like a Thoroughbred horse whose legs are often slightly trembling. All of this was due to that quickness of brain, that quicksilver intuition. Holmes could be rude, impatient, suddenly abrupt, and his intolerance of fools was legendary. He was never relaxed. Holmes was always engaged in his work.

"I tried to show all of this, all of the man's incredible brilliance," Jeremy Brett said.




ジェレミーはホームズを、いろいろなふうにたとえていますが、ここではサラブレッドにたとえています。

これを読んでうれしかった理由の一つは、ホームズをジェレミーにとって特別な存在である馬にたとえている、ということです。ご存知のとおりジェレミーは小さい頃から馬と一緒に育って、競技会にも出たし、騎手になりたかったと言っています。馬は親しい友人であるとともに、その素晴らしさに驚嘆させられる存在でもあったのではないでしょうか。そしてこれは、身近に馬と接したひとならではの表現なのだと思います。

そしてもう一つは、馬のことを知らない私にも、ホームズの持つある性質を、生き生きと伝えてくれたことです。

私のイメージはこんなです。レースを前にして、走ることに集中して、強いられたからではなく自ら意図したわけでもなく、ただ自然にからだのすべてが走り出すことに向かっている。高ぶった気持ちは決して緊張からではないし、それが走ること自体を妨げることはない。それは喜びからというには、あまりに本能的に思える。走ることに関係ないものは、すでにもう目には入らない。誇り高い一頭のサラブレッド。

ひとによって、また違うイメージを持つのでしょう。でもこんなふうに、ジェレミーの言葉にはしばしば、心象風景をさそうようなところがあるように思います。いくつかの記事でそういう表現にふれました。(三番目は、ちょっと奇妙な表現のおはなしです。)
Jean Conan Doyleとジェレミー(5)
子供の感受性(「Mystery!: A Celebration」から)
ジェレミー語;1988年のインタビューから

今回もまた、ホームズの持つあの頭脳の動きと直感、あのある種の無作法さと誇り高さに対する私のイメージに、美しい色と動きを加えてくれました。

RM

追記:以下のページにこの新聞のアーカイブがあり、有料ですが記事を読むことができます。
http://www.newslibrary.com/sites/sdub/
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