Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

先日、ジェレミーの声やその表現の豊かさのことを書いた時に、オーディオブックも好きだということをお話しました。そこで今日は異色のオーディオブックをご紹介しましょう。

ジェレミーのオーディオブックとしては、シェークスピアの作品が一番多いのですが、その他にバーナード・ショーの作品や、詩を朗読したものなどもあります。でも一番かわっていて、一番愛らしいのは、これでしょう。"Puss in Boots" (長靴をはいた猫)です。

ジェレミーは役柄を演じているのではなく、語り手(Storyteller)です。だから子供達に、そして私たちに語りかけてくれるのです。LPとして1972年に発売され、残念ながらCDにはなっていませんし、デジタル化された音源を販売するAudibleなどのサイトで検索しても、今のところみつかりません。

Jeremy Brett Informationで一部を聴くことができます。このサイトの前身のJeremy Brett Archiveでは、ジェレミーが語る部分のみをつなぎあわせたファイルがアップロードされていましたが、現在はLPのA面全体をおさめたファイルに差し替えられています。

以前のファイルよりも今のファイルの方が音がいいです。そして、つぎはぎではありませんから、話の筋を追うことができます。ただ、以前のファイルでは聴けたB面でのジェレミーの語りを、聴くことができなくなってしまいましたが。

場所は以前から何度かご紹介したことがある、"Sound Files"というセクションで、下にそのリンクを記しています。リンク先のページの上から五つ目の "Puss in Boots.mp3" と書かれたところをクリックすると音声が流れ、右クリックでダウンロードができるはずです。以前もお願いしましたが、「英米の法律で認められる公正な利用(フェアユース)によって、著作権を持たない著作物をこのウェブサイトで使用しますが、読者はこれを営利目的では使用しないようにお願いします」と書かれていますので、どうぞ守ってください。

これがそのページです。
http://jeremybrett.info/media.html

猫の役は Judi Dench(ジュディ・デンチ)です。この女優をご存知の方もいらっしゃるでしょう。今はDame Judi Denchですね。最近では "Philomena" (2013)(あなたを抱きしめる日まで)に主演しました。

この録音の中でのジェレミーの声をちょっとだけここでお聴かせしましょう。33秒間です。途中で長靴をはいた猫と、猫のご主人である、粉引きの三男坊の声も入ります。









この"beautiful"という言葉の言い方、なんて素敵なんでしょう!そして後半、愛らしくてやさしい、上下にゆれる節(ふし)がついているようなしゃべり方も好きです。

私はこれを聴いて以来、"beautiful"という単語に出会うと、このジェレミーの声と調子がこころの中によみがえります。

RM

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コメント

ジェレミーのささやきかける声

"beautiful"って言葉 本当にやさしく響きますね。ジェレミーの波打つような声 すてきです。子供たちにささやきかけるような夢みる声
いいなあ。ホームズの声もすきだけれど、ここでは子供たちにささやきかける声・それもこの物語をやさしく語りかけてくれます。

やさしい声ですよね

"beautiful"っていうところ、すごく印象に残りますよね。

>ホームズの声もすきだけれど、ここでは子供たちにささやきかける声・それもこの物語をやさしく語りかけてくれます。

本当にそうです。ホームズの声とはずいぶん違ってますよね。もちろんホームズの声も大好きですけれども、こちらにはジェレミーのやさしいこころがあらわれていますよね。

神の肉体とフルオーケストラボイスと称された名優

ジェレミーの俳優としての様子を紹介するとき
「神の肉体とフルオーケストラボイス」って言われたみたいですね。
俳優として素晴らしい天性の物を与えられたジェレミー。

ローレンスオリビエに演技をまなび真摯に役柄に向き合ったのでしょう。
オリビエも妥協を許さない人だったのでしょう。

ダスティンホフマン(自閉症の役などすごい演技)がうまく演じるためにはどうすればいいかを尋ねたら、オリビエは自分を指し示したということです。(自分を見ろ)不遜なまでの自信。

きっと、ジェレミーもオリビエの完璧なまでに演技に入り込めるところを学んだのでしょう。

オリビエの言葉ですね

>ジェレミーの俳優としての様子を紹介するとき
「神の肉体とフルオーケストラボイス」って言われたみたいですね。

これはもともとは、ジェレミーの様子を形容する言葉というよりは、オリビエが、俳優はこうあるべき、ということで他の俳優たちによく言っていた言葉のようです。
http://www.vam.ac.uk/content/articles/s/sir-laurence-olivier/
ジェレミーは、オリビエはこの二つを兼ね備えていた、と言っていますが、でもおっしゃるように、ジェレミーにもあてはまりますね。
Brett was directed by Olivier in some of the great Shakespearean roles at the National Theatre. "He said this amazing thing once, 'I expect every young actor who works with me to have the body of a god and the vocal range of a full orchestra.' And he had both."
The Christian Science Monitor, Nov 14, 1991

>ダスティンホフマン(自閉症の役などすごい演技)がうまく演じるためにはどうすればいいかを尋ねたら、オリビエは自分を指し示したということです。(自分を見ろ)不遜なまでの自信。

うーん、それはすごいですね!

>きっと、ジェレミーもオリビエの完璧なまでに演技に入り込めるところを学んだのでしょう

はい、そう思います!

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 RM

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