Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

前回は、アメリカPBSで放送された番組 "Piccadilly Circus" の説明と、そのプロデューサーのJoan Wilson(ジョーン・ウィルソン)のことを書きました。今日は、ジェレミーがこの番組について話している記事の一部を引用します。この記事は7月ですから、すでに番組がはじまって半年が経過したところです。

'Junk' on British TV?
The Morning Record - Jul 3, 1976
http://news.google.com/newspapers?id=XPtHAAAAIBAJ&pg=2216,503227


ジェレミー・ブレットは月に一回、輝く満月のように公共放送の画面にあらわれて、"Piccadilly Circus" にチャンネルをあわせた幸運な視聴者を魅了し感嘆させている。宣伝では、このシリーズで放送されるのは英国のテレビ番組の最良のものだとなっていて、誰よりもまずブレットがこれらの番組のすばらしさを口にする。しかし、そしてこれはまさに重要な「しかし」なのだが、同時に彼は、"Masterpiece Theatre" や "Classic Theatre"も、この "Piccadilly Circus"も、イギリスのテレビ番組の典型と言えるものを提供しているわけではない、と強調する。

「アメリカの視聴者はとても不思議なイメージを持つようになっています。皆さんが想像するよりはるかに、イギリスのテレビには、がらくたがうつっているんですよ。」ブレットは繊細かつ優雅にコーヒーを飲みながら言った。「"Classic Theatre"の12の番組を選ぶために、 プロデューサーのJoan Sullivan(ジョーン・サリバン)が100以上の番組をみたことを知らないでしょう。同じやりかたで私たちのこのシリーズも作られました。イギリスの最高の番組をあつめたものです。残りをみることはありません。」

Jeremy Brett has been popping up on public television once a month like a luminous full moon to charm and dazzle those viewers lucky enough to tune in Piccadilly Circus. The series promotes itself as being the best in British television, and Brett will be the first to comment on how amazingly wonderful the offerings have been. But, and this is the all important but, he is as eager to emphasize the fact that Piccadilly Circus, as well as Masterpiece Theatre and Classic Theatre are in no way typical Britain's TV fare.

"It is a very strange image that American viewers have been presented. We have much more junk on our screens than you could imagine," confesses Brett, between polite and meticulous sips of coffee. "No one realizes the fact that the producer of Classic Theatre, Joan Sullivan, screened over 100 productions before she came up with 12. The same system was used for our series - these shows are the absolute best we have to offer. You never get to see the rest."



ジェレミーが誇らしげにジョーンの名前をあげている様子を想像できます。プロデューサーは普通は影の人で、視聴者はその存在も名前も意識しないことが多いでしょう。ジェレミーはジョーンのことを誇りに思っていて、その名前を口にして功績を話したかったのではないでしょうか。

ここでJoan Sullivan(ジョーン・サリバン)と言っていますが、「サリバン」はジョーンの以前の結婚相手の名字です。

この時のジェレミーがジョーンをどう思っていたか、はっきりとはわかりません。でもこの前の記事で書いたように、この頃には二人ともお互いに強くひかれて、お互いを人生のパートナーにと考えるようになっていたと私は想像しています。

ジェレミーがジョーンと最初に長く親しく話したのは、"Classic Theatre" の枠で "The Rivals" を放送するのに先立ってつくられた番組の中で、 "The Rivals"の出演者の一人としてのジェレミーがプロデューサーのジョーンと語る場面でした。4分の収録のために話し始めて、2時間半カメラの前で話し続けたと言っています。(ジェレミーの悲しみと、あたたかさ(4); 1991年のDesert Island Discsから(1)

二人は最初から気があって、最初からお互いに魅了されたのですね。その二人が一緒に仕事をして、ジョーンが選んだイギリスの番組についてたくさん話し合って議論して、ジェレミーがどんな言葉で視聴者にそれぞれの番組を紹介するかを考えたのでしょう。幸せな時間だっただろうと想像します。

RM

追記:二人が一緒の写真は、今のところ1枚しか見たことがありません。こちらで紹介しました。
「四つの署名」撮影時の写真と、Joanとの写真
これは、ジェレミーが亡くなった時にアメリカのPBSで放送された追悼番組のスクリーンショットからとられたもののはずで、ジェレミーの髪型と後ろの様子から、"Piccadilly Circus"のオープニングで使われたセットでの写真ではないかと想像します。

追記2:やはりそうでした。同じ場所でのジェレミーの写真で、"Piccadilly Circus"の宣伝用写真があります。この写真、巷では評判良くなかったりするんですけど。特に髪がクルクルすぎて。でもかわいいでしょ!
http://www.worthpoint.com/worthopedia/1970s-original-photo-jeremy-brett-443310640
http://images.cloud.worthpoint.com/wpimages/images/images1/1/0513/30/1_f1df9eb4b0558974ebe2cd9606968b0d.jpg
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