Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

前回の記事の最後で、ジェレミーの2番目の奥様Joan Wilson(ジョーン・ウィルソン)には、ジェレミーと似たところを多く感じるとともに、違うところも感じる、と書きました。「ジョーンはいい意味でジェレミーよりももっと野心的で自負心が強く、ここぞというところでは、何があっても自分の意志を貫きとおす性格だったのではないか」と書いたのですが、後で、この書き方では私が感じているところとはずいぶん違う印象を与えたかもしれない、と思いました。

言葉はむずかしいですね。私がジョーンに関する記事や、彼女を語るジェレミーの言葉を読んで持つ印象は、私なりの、私だけの印象で、それを元に私が私なりの言葉で書いたものを読んだかたが持つ印象は、そのかたなりの、そのかただけの印象なのです。それは言葉が持つ宿命であり、一人一人が同じではないことが持つ宿命であり、そして面白さでもあります。

そのような限界をみとめつつ、もう少しジョーンのことを書いてみます。

なおJoanという英語の女性名のカタカナ表記として、ジョーン、ジョウン、ジョアンの3種類をみます。ジェレミーの二度目の奥様に関してはジョアンと表記されることが多いようです。外国語の名前をカタカナでどう書くか、絶対の基準はないわけですが、今のところの自分の基準に従って、ここではジョーンと記すことにします。

今までジェレミーがジョーンを語る言葉としてこのブログでご紹介したものを、まずいくつかあげましょう。


「あそこに鷹がいる。」ジェレミーは空を旋回する鳥をみつめた。(中略)「彼女の魂に祝福がありますように。あそこに飛んでいるあの鷹は彼女です。」
(「ジェレミーの悲しみと、あたたかさ(3); 1991年のダラスの新聞から(2)」)

ジョーンの魂を鷹のなかに感じたということから、ジェレミーは彼女の中に美しさと同時に強さを見ていたのでしょう。


「彼女はウィスコンシン生まれで(訳注:北米先住民の)チェロキー族の血をひいていて、直感がとても鋭く、そしてもちろんとても美しいのです。妻はWGBH(訳注:ボストンにある、公共放送サービスPBSに属する放送局の一つ)で働いて、『Mystery!』、『Classic Theatre』、『Piccadilly Circus』をプロデューサーとしてつくり、『Masterpiece Theatre』のプロデューサーを18年間つとめました。アメリカとイギリスの間に美しく繊細な橋をかけたのです。(中略)彼女のことをとても誇りに思っているので、いくらでも自慢ができます。」
(「ジェレミーの悲しみと、あたたかさ(5); 1991年のDesert Island Discsから(2)」)

ジェレミーはうれしそうに誇らしげに、ジョーンの仕事のことを話しています。


「妻のことをとても愛していました。とても美しくて生気にあふれていました。妻がいたからこそ自分を信じることができたのです。最後に妻が言った言葉は、『あなたは大丈夫?』でした。」
(「1986年の新聞記事"Goodbye to Baker St."より(1)」)

Jeanie(ジーニー)が亡くなった時、人生から光が消えました。彼女がいたから自分を信じられたのです。
(「最初の入院の時(または「必要とされること」);インタビュー記事 When the lights went out (1990) より」)

ジェレミーにとって、ジョーンは最大の理解者であり、支えであったことがうかがえます。

この項、次回も続けるつもりです。

RM

追記:最後の引用部分で、JoanのことをJeanieと呼んでいて、不思議に思って調べたら、JoanとJeanieはどちらもJohnの女性形だという共通項がありました(http://www.sheknows.com/baby-names/name/jeaniehttp://www.sheknows.com/baby-names/name/joan)。
追記2:Joanieと呼んでいることもよくあって、これはJoanの愛称形のようです。
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://upwardjb.blog112.fc2.com/tb.php/590-58fb3ba2

 RM

Author: RM
コメントは承認後に公開されます。古い記事へのコメントも大歓迎です。2010年8月7日に始めました。
私の記事へのリンクはどうぞご自由になさって下さい。
和訳には間違いがあるかもしれません。最近は必ず英語原文を併記・またはアドレスを書いて読めるようにしていますので、どうぞそちらも参考になさってください。

全ての記事を表示する

04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08 

QR