Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

思いがけず間があいて、すでに週末ですね。今日は写真のある場所をご紹介しましょう。

eBayに出品されていた写真2枚です。いつもと同じお断りですが、数ヶ月後には削除されると思います。以下のアドレスのページを下にスクロールすると、写真のおもてと裏を見ることができます。Pipesomoker of the Yearに選ばれた時の写真ですね。写真の裏には"DATE ISSUED: 26th January 1989" とあって、おそらくこの1989年1月26日がこの写真が使われた記事の発行日なのでしょう。

http://www.ebay.co.uk/itm/390926886322
http://www.ebay.co.uk/itm/161416501744


同じ時の写真と思われるものは、今までにも何枚も見たことがあります。いずれも、ホームズの衣装だけどジェレミーの顔、という写真でした。 たとえばAssociated Press (AP) のページではこちら。
http://www.apimages.com/metadata/Index/AP-VM-FILE-GBR-XEN-LON4-BRETT-DEAD/800d4c2687e0da11af9f0014c2589dfb
笑顔がとても好きな写真です。これはジェレミーが亡くなったことを知らせる記事につけられました。撮影は1989年1月17日と書かれています。

Alamyのページではこちら。
http://www.alamy.com/stock-photo-Jeremy_Brett_Pipesmoker_of_the_Year_1989_He_arrived_at_the_Savoy_to-20135880.html
ここでも撮影の日にちは1989年1月17日となっていますので、二つの会社が別個に記述しているこの日付はこれで間違いないでしょう(書かれている日付が間違っている場合も時々あるのです。)

この写真のキャプションには「ハンサムキャブでサボイホテルに到着して賞を授与され、パイプを吸っているところ」(He arrived at the Savoy to collect the award by Hansom Cab and smoking a pipe) と書かれています。なるほど、よくみる一連の写真は授賞式が行われたホテルの外で撮られたものだったのですね。


そして先に紹介したeBayの2枚の写真の裏の説明も興味深いのです。ちなみにこれらの写真は今ではネット上の複数箇所でみられますが、私の知る限りでは写真だけが再投稿され、裏の文章について言及しているのをみたことがありません。写真の由来、いつどこでどんな状況で撮影されたものか、どんなメディアに載ってどんな説明文が書かれたかということに興味がある人は少ないようですが、私は些細なことを知るのも大好きです!

写真の裏の記述は2枚とも同じです。私が興味深く思ったのは、次のところです。

パイプを気持ちよくふかしている功績が認められ、最近ジェレミーは"Pipesmoker of the Year"(パイプ吸い年間大賞)に選ばれ、ロンドンのサボイホテルで、記念として特別につくられたホームズ・スタイルのパイプを贈られた。

In recognition of his pipe-puffing habits, Jeremy was recently chosen as Pipesmoker of the Year at the Savoy Hotel in London where he was presented with a special "Holmes"-style pipe made in his honour.


それでは写真にうつっているパイプが、おそらくこの時に記念に贈られたものなのですね!サボイホテルでの授賞式はどんなだったでしょう。左胸のバラと左耳のイヤリングは、受賞式の時からつけていたのでしょうか。ジェレミーはどんな笑顔でパイプを受け取ったでしょう。

こんなふうに小さなことを知るのも嬉しいし、そこからさらに想像をめぐらせるのもまた楽しいのです。

RM

追記:この賞の名称はWikipediaによれば"Pipe Smoker of the Year"(http://en.wikipedia.org/wiki/Pipe_Smoker_of_the_Year)ですが、上では写真のキャプションのとおりに"Pipesmoker"と表記しました。
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コメント

こんばんは!

素敵な写真をありがとうございます!
さりげなく、馬と一緒の写真を持ってこられるところが、この間のOhioつながりかしらと思ったのですが。
ジェレミーの字、のびのびしていて、いいですね!
全記事のリンクで、最後の撮影の様子などもわかって、人柄がしのばれるようでした。
そう、ジェレミーの仕事ぶりからは、すごく細かい完璧主義という感じが伝わってくるのですが、字はのびのびしているし、子供のような感覚を大事にしている。子供の頃の豊かな原体験というのは大きいのかもしれないですね。

それに、ジェレミーのカウボーイというのも驚きですが、納得の面も。西部劇って、娯楽作として本当に良くできていますしね。あのサーカス馬たちは、特別に訓練されていて、日本にはあの手の馬はいないそうですよ。。ジェレミーが西部劇にひかれたのも無理ありません。少し後の時代になりますが、ユル・ブリンナーとか、スティーブ・マックイーンとか、スターの魅力もすごいですよね。立ち回りから何から何まで、「男の中の男」みたいな。かっこいい!黒澤だって、晩年の映画より、「用心棒」みたいなのが好きでした。黒澤は西部劇にも大きな影響を与えましたから、ジェレミーも何か黒澤を見たかもしれない?とか思うと楽しいですね。

ちょっと最近思ったのですが、ジェレミーの声は、ビブラートがかかった様な波動があるんですね。
少し前にお話した、英語の勉強法、MP3の音声にして、今は海軍条約とボヘミアの醜聞をイヤホンでひたすら聴いてシャドウウィングをしているのですが、ジェレミーの発声には、Rの音とか、心地の良い揺れがあるのがよくわかるのです。。ジェレミーが一番いいですよやはり(笑)。

無人島の音楽、私は変遷を遂げているのですよね。昔は、モーツアルトのジュピターだったのですが(あの最終楽章のソナタと古典形式の融合が素晴らしい)、今は、ベートーベンのバガテルとかかなあ。よろしければ、グリュミオーのフランクのバイオリンソナタ、録音年度とか教えて頂いていいですか?調べたら、複数の録音があるようなのですよね。なんか、昔好きだった音楽など、いろいろ思い出していましたよ今週。大学の頃、クラシック音楽鑑賞のサークルに入っていたのですが、男子学生の思想や政治の議論が飛び交い、音響マニアの人とかいたりして、面白かった。懐かしく思い出したりしてました。私はライトでしたが、限りなくマニアックな世界でしたね(笑)。何か思い出すと、脳が活性化しますね。

落語、教えていただいた動画を引いたら、落語がたくさんユーチューブにあるんですね!私が聴いていたのは5年くらい前だったのですが。今は、わざわざCDかけることないんですね。。久しぶりに志ん朝の崇徳院なんて聞いちゃって笑っちゃって。。。
私も、美津子さんのお話好きです!それにお母さんのりんさん、すごい賢婦人ですよね。智慧があって、たくましくて。志ん生も、りんさんあっての志ん生ですよね。私が尊敬する写真家、土門拳さんが志ん生の撮影にいったとき、何かがぼんと爆発して、志ん生が「お母ちゃん」といってりんさんに飛びついたというエピソードがあります。あんな貧乏生活をやり抜くんですから。。そういう、何が何でも生き抜く強さ。子供を抱えて。すごいですよね。

RMさん、4年もブログを続けてこられて、本当に、何かを続けるということは素晴らしいことだと思います。創作して、育ててこられたわけで、素敵なことだなあと、改めて思っています。そういう、軌跡があるのって、いいなあ!

はまぐりさん、こんばんは!

>さりげなく、馬と一緒の写真を持ってこられるところが、この間のOhioつながりかしらと思ったのですが。

あはは、それははまぐりさんが書いてくださるまで思っていませんでした。せっかくなので、つながっていることにしましょう!

>そう、ジェレミーの仕事ぶりからは、すごく細かい完璧主義という感じが伝わってくるのですが、字はのびのびしているし、子供のような感覚を大事にしている。

ジェレミーの字は本当にのびのびとしていて大好きです。仕事の面での完璧主義については、何かのインタビューでインタビューアに、普段の生活でもそんなですかときかれて、笑いながら、普段は適当ですといった意味のことを言っていた記憶があります。みつかったらまた記事にしましょう。

>子供の頃の豊かな原体験というのは大きいのかもしれないですね。

愛されて育った感じがあらわれていますね。

>それに、ジェレミーのカウボーイというのも驚きですが、納得の面も。西部劇って、娯楽作として本当に良くできていますしね。

そうなんですね!私は西部劇ってほとんどみたことがなくて、その魅力がわかっていませんでした。ジェレミーが子供のころ西部劇に魅了されて、カウボーイになりたいと思っていたといっているインタビューは、私の知っている限りではBBCのラジオインタビューと、同じくBBCの、テレビでのWogan Interviewです。こちらがテレビの方のインタビュー映像です。
http://youtu.be/eqp_9KBlC3o?t=4m1s

ききとれるところの語句を使って今検索したら、この部分をコメント欄で話題にしている、ファンフォーラムの2006年の記事がヒットしました。まだこれでもジェレミーの言葉の途中が少し抜けていますが、でも何を言っていたのか、かなりわかりました。
http://jeremybrett.livejournal.com/11525.html

"I adore Hollywood. I really wanted to be a cowboy. I know, don't laugh, I — I mean, that's the way life is. I really wanted to be a Hollywood cowboy. I thought, 'Well, I can't be Alan Ladd in Shane. I'll be Jack Palance or whatever,' but it didn't work out."

>黒澤は西部劇にも大きな影響を与えましたから、ジェレミーも何か黒澤を見たかもしれない?とか思うと楽しいですね。

わあ、それは楽しい想像ですね!

>ちょっと最近思ったのですが、ジェレミーの声は、ビブラートがかかった様な波動があるんですね。

そうなんですか、それは気がつきませんでした!

>ジェレミーが一番いいですよやはり(笑)。

これはちゃんと気がついていました!

ところではまぐりさんはクラシック音楽鑑賞のサークルに入っていらしたのですね。

>よろしければ、グリュミオーのフランクのバイオリンソナタ、録音年度とか教えて頂いていいですか?

私が最初にカセットテープに録音してきいてたのがこの同じものかはわからないのですが、CDで買ったのは1961年12月の録音です。この他にチボーとコルトーの録音、デュ・プレとバレンポイムのチェロ版、そしてもう一枚、いまはCDがみつからなくてピアノが誰だったか調べられないのですが、ズカーマンがバイオリンを演奏しているものも持っていますから、よほど好きなんですね!ズカーマンのものがCDとしてはいちばん古くから持っているもので、これも好きな録音です。

演奏家のことばかりで録音年度のことなんて考えていませんでしたが、確かに、同じ人でもそれぞれの録音でまた違う演奏をきかせてくれるのですよね。


美津子さんのご本、はまぐりさんもお好きなんですね。

>それにお母さんのりんさん、すごい賢婦人ですよね。智慧があって、たくましくて。

本当にそう思います。子供達が皆、お母さんを信頼して尊敬しているのが伝わってきますね。繕い物をするりんさんのそばで、馬生が子供の頃ずっと黙って絵を書いていたと、馬生の評伝か美津子さんのご本で読んだような気がします。

>私が尊敬する写真家、土門拳さんが志ん生の撮影にいったとき、何かがぼんと爆発して、志ん生が「お母ちゃん」といってりんさんに飛びついたというエピソードがあります。

これはきいたことがないか、忘れていました!

>RMさん、4年もブログを続けてこられて、本当に、何かを続けるということは素晴らしいことだと思います。創作して、育ててこられたわけで、素敵なことだなあと、改めて思っています。そういう、軌跡があるのって、いいなあ!

どうもありがとうございます!はじめた時はそういうふうには思っていなかったのですが、何かの記録があるというのは嬉しいことですね。日記や随筆のように自分のことを直接書いてきたわけではないのですが、たとえば2年前の自分の中にあって、今はぼんやりとしか覚えていない何かに、このブログを通して出会えたりします。

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