Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

ジェレミーとは全然関係ないと思われるようなことをここに書くのは、二回目でしょうか。でも実はちょっと関係あるんですよ。

はじまりはナツミさんのブログ、「21世紀探偵」のこの記事のコメント欄でした。
ユリイカ2014年8月臨時増刊号

ナツミさんのブログが「ユリイカ」のシャーロック・ホームズ特集号で紹介され、その文章が掲載されたことを知らせてくださった時の記事なのですが、そのコメント欄で、それぞれ自分がなぜこの名前を使っているかということが話題の一つになりました。私が、私の場合ははじめてネットに書き込んだ時のままの名前で、それは漫画家の三原順さんのファンの集まりでした、とお答えしました。そうしたらその場にいらした方も、新たに書き込んでくださった方も、それぞれに三原順さんの作品がご自分にとってどんな意味があるかを語ってくださって、言わば、ナツミさんちのお茶会の一角に三原順さんの話でもりあがる「三原テーブル」が、しばしの間ひらかれたのです。

ナツミさんはカップにお茶を注ぎつつ、あたたかい目で見守ってくださったので、私たちは「はみだしっ子」やその他三原さんの作品のことをこころおきなく懐かしく語り合いました。そしてこんなにも三原順さんの作品が今でも私たちに大きな影響を与えていることにこころ踊らせたのでした。

ナツミさんのブログは私にとって大切なお隣さんで、ジェレミーのおかげでできたご縁です。そこで思いがけず三原順さんの作品を愛する多くのかたの声をきけたことは、うれしいことでした。ね、ですからここで三原順さんの没後20年展のご紹介をすることは、ジェレミーと全然関係ないこととも言えないでしょう!


私が「はみだしっ子」に出会ったのは、(三原テーブルでは中1と書きましたが多分間違いで)中学校2年生の冬です。1巻と2巻が発売されていました。それから「はみだしっ子」と共に時がたって、連載の最後のページを、時がとまったような一瞬のなかで開いたときには高校3年生でした。生きていく道・大人への道、それは誰にとっても、私にとっても、それぞれに中身や重さはちがっても何かしら困難がともなう道で、私なりの旅路はそれからも続いたのですが、その途中での最後のページ、あのページの風景を私は、希望をあらわすものと受けとめました。あの最後のページはこれからも生きていけるという希望でした。

大学にすすんだ私は、漫画を読むことからは遠ざかりました。ふたたび三原さんの名前をみたのは1995年か1996年、書店に置かれた漫画の本の、多分帯に書かれていた、「遺作」の文字とともにでした。1997年ごろ、思い立ってネットで検索して三原順さんのファンの方のサイトを知って書き込み、そこで知り合った方にさそわれて、1998年12月のある土日に開かれた「三原順展」のために上京しました。ファンによる手作りの展覧会で、原画や連載時の付録などのほかに、作品中に出てくる物に見立てたり、手作りしたものもおいてありました。エルの蹄鉄とか、トリスタンのマッチとか。私は遠いところからポッと行って、その掲示板の方が手配してくださっていた旅館でたくさんのメンバーと楽しくおしゃべりして、東京在住の方以外でそこに泊まり、次の日の朝にはまた地元東京の方も旅館に来てくださって、会場には二日間とも行って懐かしい思い出をつくりました。私の手元には片付けの時か何かに頂いたトリスタンのマッチがあります。裏にボールペンで書かれた「古くからある弁護士の格言」は、あれからの時間の中で少し色あせています。展示の予備のものを頂いたのだったと思います。

三原さんがご縁で知り合った何人かのかたとは、今でもやりとりがあります。(私は筆無精で、ずいぶん失礼してしまいましたが。)そのうちのお二人が、三原順さんの没後20年に際しての今回の復活祭にも深く関わっていらっしゃって、そのお一人の応援ブログがこちらです。愛情も情報もリンクもいっぱいあります。
三原順復活祭 応援blog

また、ナツミさんがしばらくの間「三原順復活祭」をプロフィール欄で紹介してくださっていて、そこでリンクを貼っていらしたのが、ここにも来てくださったことのあるbillylabさんのブログです。上でご紹介したナツミさんちの「三原テーブル」でも、billylabさんといろいろなお話ができました。ご自分のブログでこの復活祭のことをたくさん書いていらっしゃるだけでなく、「三原テーブル」の時よりもずっとずっと前から、三原さんのこと、はみだしっ子のことを何度もブログに記していらっしゃいました。そしてBBCの「シャーロック」のことも。こちらでコメントなさる時にアドレスも記してくださっていたので、ここにそれを書かせていただきますね。
Purple Horizon


私は年末から万全の状態ではなくなって、この先の予定をたてられずにいたのですが、少し回復しかけたので3月には上京しようという気持ちになってきました。いま行かなかったら後悔しそうですから。それでこの催しについて、ここでもご紹介したいと思えるようになりました。ああ、本当は、四期にわけた展示中の第一期にも行きたいのですが。第一期は3月2日までで、グレアムと「 はみだしっ子」特集です。

三原順さんの漫画に思い出があって、この催しについてご存知でなかったかたが、リンク先の記事でしばしあの作品の世界をふりかえり、あの頃のご自分に出会ってくださいますように。

行けることになれば、私にとって久しぶりの東京です。できれば寄席にも行って、そして美術館や古本屋も楽しんでこようと思います。

RM
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コメント

トリスタンのマッチ!

こんにちは RMさん
すっかりご無沙汰してしまっています。

ホームズに気持ちをセットして、思わぬ所から三原順さんのお名前が出てくると、ドキッとしますね〜。
『21世紀探偵』ナツミさんのところで、三原テーブルが広げられた時の驚きといったら、もう…! と、こちらの記事であの時のドッキリを思い出しました。
それから とんとん拍子で『三原順 復活祭』が開催されると知り、この所の情報ラッシュに ハラハラドキドキしっぱなしです。

そうそう、RMさんは、自分がやり取りしている三原ファングループよりも 少し早いチームだったと 聞いて、それが どなただったのか、気になっていたのでした。
こちらの記事で それを知ることが出来、あぁ そうだったのか、と、嬉しくなっています。ごだまさんでしたか!
RMさんの三原作品のなれそめ、というか 思い を、拝見できて、それも 嬉しいです。
98年の『三原順展』に参加された方々は、それは素晴らしい時間を過ごされたのですね〜。
自分も やはりしばらくマンガから離れて、(昔は マンガは大人が読むものじゃないというイメージがありましたネ) 三原作品を再読した後で、あの掲示板に辿り着きました。
大きな波が去った後だったので、それは 残念な思いをしましたョ〜。
しかしながら、ごだまさんらに面倒を見て頂きました。本当にありがたいことでした。

> (読者の皆さんが)それぞれに三原順さんの作品がご自分にとってどんな意味があるかを語る
まさにおっしゃる通りで、本当に、その人の存在を決定づけてしまう 核の部分に三原作品は入り込んでいますね。
否、作品の意志というよりも 読んだ人が好んで招じ入れてしまうというか。
そして大事にしまって大人になってゆく。
まさに 再読したときは、タイムカプセルを開けたように 子供の時分が蘇ります。
RMさんの文章を読んで、あらためて そういう作品に、短い人生で出会えて良かったと思いました。
いや…実は、自分は リアルタイムに読んだときに、あのラストに“希望”を読み取ることが出来なかったのです。
初見の時にそれが感じ取れたRMさんの読解力というか、人間力に、( ̄[] ̄;) オォ…と 敬服しています。
当時の自分は、本文でおっしゃるように、“生きていく道・大人への道”への ほんの手前の方にいて、まだまだ幼かったのだと思います。
(今では さすがに年相応になり、ラストも理解し、幾年も経ちましたが(-▽-;))

体調が本調子でないとおっしゃってから だいぶ経ちますが、少し 復調されたとのこと。良かったです。
3月の展示には お見えになれそうなんですね〜。(´▽`)
なによりです。
体調を第一に…と、お伝えしたい所ですが、はい、きっと スルーしたら後悔します。('◇')

そして、トリスタンのマッチ!
98年に展示されたものは どんなものか、「見たい! けれど見られない! 遅かった〜。onz」と、羨望の思いで 記録日記を書かれた方のHPを拝読していましたー。
素晴らしい思い出ですね〜。

最後に 拙宅ブログをご紹介くださり、ありがとうございます!
ひとりでも多くの方に、『三原順 復活祭』の事を知って頂き、かつて大好きだった読者の方に、(むろん 今 出会ったばかりの方にも) 彼ら4人組と再会して貰えれば! と、思っています。

さらに お詫び…
じつは、ジェレミーさんの『My Fair Lady』について触れられた記事を、一度 リンクさせて 貰いました。
http://upwardjb.blog112.fc2.com/blog-entry-618.html
勝手にすみません、と お伝えしないままに、2月が 過ぎようとしています。申し訳ないです〜(汗)

うふふ、あのマッチですよー!

billylabさん、こんにちは!こちらこそご無沙汰してしまいました。

>ホームズに気持ちをセットして、思わぬ所から三原順さんのお名前が出てくると、ドキッとしますね〜。

わかります!三原テーブル、本当に思いがけなかったですね。

billylabさんは以前からご自分のブログにたくさん、思いをこめた記事を書いていらしたけど、私は自分のブログではこれがはじめて。ここに来られる方はそんなに多くないし、そのうちのどなたもご存知ないだろうという気持ちと、ここはジェレミーのことを書く場所だからという気持ちとがありました。でも三原テーブルの時のあの多くのかたの声と、今回の展覧会に関するネットでの声をきくと、たくさんのひとのこころに三原さんの作品が生きていることを、あらためて感じますね。そしてこの展覧会にかかわっていらっしゃるかた全員への感謝の気持ちをあらためて持ちます。

>そうそう、RMさんは、自分がやり取りしている三原ファングループよりも 少し早いチームだったと聞いて、それがどなただったのか、気になっていたのでした。

1998年の三原展の時に東京ではじめてお会いしていろいろとお世話になったのは、立野さん、ごだまさんなどでした。ごだまさんはbillylabさんのことも助けてくださったのですね。お二人とも今回も深く関わっていらっしゃいますね!

私が大学の時にはマンガから離れたのは、高校で「はみだしっ子」以外のマンガはもうほとんど読んでいなかったことも理由の一つのようです。三原さんのその後の作品を待つ、という気持ちにもならなかったのです。「はみだしっ子」の終了とともに自分の中で何かが終わった、という気持ちもあったのかもしれません。1998年に三原展が終わった後も、しばらくしてマンガから離れました。もちろん、その頃にはじめて読んだ「はみだしっ子」後の作品と、そして子供の頃からの「はみだしっ子」は、ずっとこころのどこかに生きているのですが。

ですから、ずっとずっと三原順さんとその作品に関わっていらした方々、思い続けていた方への感謝と尊敬の気持ちは強いのです。billylabさんもまた、いったんマンガから離れた後に三原作品を再読して、それからずっと思い続けて、ブログにいろいろな記事を書いていらしたのですよね。

>いや…実は、自分は リアルタイムに読んだときに、あのラストに“希望”を読み取ることが出来なかったのです。
>初見の時にそれが感じ取れたRMさんの読解力というか、人間力に、( ̄[] ̄;) オォ…と 敬服しています。

いえ、あのラストはいろいろな感じ方、理解のし方を許すもので、それこそが三原順さんが願っていたことかもしれません。その人がその時にどう感じるか。あのラストをそう感じることがあの時の私に必要で、それが私を助けてくれたのでしょう。

>体調を第一に…と、お伝えしたい所ですが、はい、きっと スルーしたら後悔します。('◇')

そうなんです!ずっと迷っていたけど「行かないと後悔する」と思ったとたん、こころは決まりました!

>そして、トリスタンのマッチ!

うふふ、反応してくださってうれしい!あのマッチを持って帰って、自分の部屋であらためて見たときの私の気持ちも、billylabさんならおわかりになるでしょう?!

>ひとりでも多くの方に、『三原順 復活祭』の事を知って頂き、かつて大好きだった読者の方に、(むろん 今 出会ったばかりの方にも) 彼ら4人組と再会して貰えれば! と、思っています。

はい、本当にそうですね!私も同じ気持ちで、この記事を書きました。

>じつは、ジェレミーさんの『My Fair Lady』について触れられた記事を、一度 リンクさせて 貰いました。

いつでも大歓迎ですよ!リンクはどうぞご自由に、ことわっていただく必要もありません。
ではまた!

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 RM

Author: RM
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私の記事へのリンクはどうぞご自由になさって下さい。
和訳には間違いがあるかもしれません。最近は必ず英語原文を併記・またはアドレスを書いて読めるようにしていますので、どうぞそちらも参考になさってください。

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