Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

以下にあてはまる方のために。

1. ひとの声が好き。
2. 朗読やオーディオブックが好き。
3. ベネディクト・カンバーバッチの声が好き。
4. でもベネディクト・カンバーバッチの情報を積極的には追っていないので、知らないこともたくさんある。
5. 長い手紙を書くのも好き。
6. 物語が好きだし、手紙や日記によってストーリーが展開していく形式の物語も好き。
7. でも実際の出来事を知り、実際の手紙や日記を読むのも好き。

以上のすべてにあてはまる私が昨日偶然知ったのが、第二次世界大戦中にあるイギリス人の兵士が北アフリカから、イギリスに住むある女性に送り続けた手紙をベネディクト・カンバーバッチが読んでいる朗読でした。彼の膨大な量の手紙から選んで書かれた本を、ラジオ朗読用に脚色したものです。

BBCの"Sherlock"やベネディクト・カンバーバッチに関係するニュースを私は特には追っていなくて、ジェレミーに関することを知るために定期的に特定のサイトを訪れたりグーグルで検索したりする中で、ベネディクトのニュースに出会って読むことが多いのです。当然とても限られた情報です。そしてこうして知ったことについては、彼がジェレミーのことを話している場合以外は、特にここに書こうと思ったことはありませんでした。

でも今回は、この朗読をきいて内容も声も表現もとてもいい朗読でこころに響いて、いったい誰が読んでいて何という本からなのだろうと思って調べたところからはじまりました。聞こえてくるフレーズを使った何度目かの検索で、オーストラリアの本屋さんの本の紹介ページがヒットしました。こちらに著者の序文と、何通かの手紙からの引用があります。
http://www.bookworld.com.au/books/my-dear-bessie-chris-barker-bessie-moore/p/9781782115670

これで、この本のタイトルと著者がわかりました。
My Dear Bessie: A Love Story in Letters
by Chris Barker, Bessie Moore and Simon Garfield

本のタイトルで検索したところ、BBCのRadio 4のページに行き当たりました。
http://www.bbc.co.uk/programmes/b05r78dw

このページをみておわかりになるように、"Sherlock"でMolly Hooperを演じたLouise Brealeyも共演しています。Chris Barkerが手紙を出し続けた女性、Bessie Mooreの声を担当しています。

そしてこの朗読は、上記ページのiPlayerであと17日間聴けますが、こちらはストリーミング配信ですから通常は自分のコンピュータに保存することはできません。でもPodcastで配信されていて、以下のBBCのサイトからあと6日間に限ってダウンロードできます。今日が5月3日ですから5月9日まででしょうか。声も気持ちの表現もすばらしい朗読です。興味のあるかた、最初に書いた7つの条件の多くにあてはまるかたは、はやめにダウンロードをどうぞ。
http://www.bbc.co.uk/podcasts/series/ptw

BBCのこちらのページには手紙を交わした二人、そして手紙の写真があります。
http://www.bbc.co.uk/programmes/articles/46X06Sr0LpByShxTmMNQ7Cm/my-dear-bessie-photographs

これを知るきっかけを作ってくださったかた、ここをご覧になることはないでしょうが、こころの中で感謝申し上げます。

RM

追記)ナツミさんへのお返事に書いたアドレスも含めて、いくつかのアドレスをこちらにも書きます。

二人の俳優はLetters Liveというイベントでもこの手紙を読んだそうです。こちらはLetters Liveのサイトです。
http://letterslive.com/

このLetters Liveのためのビデオクリップが上記サイトにありますが、同じものをYoutubeでも見ることができて、そちらでは英語や日本語の字幕も表示させることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=sgN66KN_FYg
https://www.youtube.com/watch?v=dAOKsDhMsaE

それから、年老いた Chris と Bessie の笑顔の写真がとても素敵な、The Telegraphの記事です。手紙からの引用もあります。
http://www.telegraph.co.uk/women/sex/valentines-day/11409408/Dear-Bessie-World-War-One-letters-that-started-a-lifelong-love.html

追記2)自分の覚え書きも兼ねて、あといくつかのアドレスを書きます。

この作品の元になった本の著者のページ
http://www.simongarfield.com/pages/books/my_dear_bessie.htm
http://www.simongarfield.com/pages/books/to_the_letter.htm

Letters Liveのイベントに参加した人のブログ記事。2013年、2014年にもベネディクトはこの手紙を朗読したそうです。ルイーズは2014年からのようです。
https://acrosstheartuniverse.wordpress.com/2015/02/14/letters-live/
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コメント

素敵なニュースをありがとうございます!

わあ、素敵なお話を教えてくださってありがとうございます!私も7つすべてあてはまりました。

私は『SHERLOCK』を通してこの二人の俳優さんが好きになったのですが、俳優さんにとってはどの役も同じように大切でしょうから、「あ、シャーロックとモリーがこんな役をしてる!」と受け止めたら失礼になってしまうかもしれません。でも、とても嬉しくなりました。

モリーはシャーロックに恋をしますが、二人が恋人同士になることは(今のところ、そして多分ずっと)ありません。でも、二人とも不器用で誠実なところが良く似ていて、お互いにとってかけがえのない存在になっていきます。そんな二人を見ていると、心が温まる人も多いと思います。

もちろん、俳優さん自身の演技が素晴らしいから、というのが配役の理由だと思います。でも、シャーロックとモリーを演じた俳優さんたちが、強い絆で結ばれてゆく恋人同士を演じた経緯には、そうなるように計らった誰かの、温かい気持ちが働いているような気がします。話題作りのためという解釈もあるでしょうが、私はシャーロックやモリーとして知った俳優さんの、すばらしい「別の顔」を知ることができて本当にうれしかったです。
お許しいただけたら、私のブログからこの記事にリンクを貼ってもよろしいでしょうか。(といっても、いつも無断で貼ってしまっていますが……今回はまずRMさんにお礼を申し上げたくて先にコメントしちゃいました)

私にも、なによりもうれしいことでした。

ナツミさん、こんにちは。

「なによりもうれしい」というのは、いくつもの意味で、です。
ナツミさんがこの7つの全部にあてはまって、この朗読にこころ動かされて、そして今日ここにコメントをくださったこと。

今日はナツミさんのブログがはじまった、記念の日ですね。あれは2011年のゴールデンウィークの頃ではなかったかしら、と昨日思い出して、ナツミさんのブログの記事をさかのぼって、ナツミさんとの不思議なご縁のことを思って懐かしい気持ちになっていました。友情という言葉がいろいろな意味を持ちうるものだとしたら、私達のあいだにもある種の友情が流れていると言っても許していただけるでしょう。(私は「お隣さん」という、ひなたの縁側とおせんべいのにおいがするイメージと表現も、とっても好きなんですけど。今日はちょっとセンチメンタルなんですよ、うふふ。)

ナツミさんの最近の記事とそのコメント欄で、シャーロック・ホームズとアイリーン・アドラーの関係性のことが書かれていて、私はそれを読みながら、愛、ということについて考えていました。「友情」という言葉と同じように「愛」もまた、一言でいいながらそこにはなんとたくさんの形があることでしょう。人と人のあいだには、なんとたくさんの感情が流れていることでしょう。

マーティン・フリーマンがホームズの物語を"Love story"と言ったのがうれしかった、とコメント欄でお話したのは、ナツミさんのブログの2011年9月の記事でした。でもLoveという言葉を「愛」と日本語で書くと、狭い意味に閉じ込められてしまう恐れもありますね。ジェレミーがホームズのアイリーン(グラナダ版ではイレーナ)への気持ちに関連して、"This is the lovemaking of a shy man"と言っていて、この"love"もまた、何とたくさんの意味を持ちうるのだろうと思います。(今辞書をひいたら、"lovemaking" という言葉自体はずいぶん直截的な意味を持つ言葉のようですが。)そして私もまた、「愛」に私なりの意味を持たせたい、そう思っていました。

そんなことを考えていたときに、この朗読をききました。この記事を書いた時点では、実はまだ全部を聴いてはいなかったのです。昨日最後まで聴いて、強くこころを動かされて、今朝もずっとこの二人のことと、love のことを考えていました。この二人の love letters の後ろに彼らの夫婦としての長い人生、孫にとっての善きおじいちゃん、おばあちゃんとしての笑顔がみえて、このロマンスがロマンチックなエピソードとしてだけではなく、ひとの人生の一場面としてみえてきて、こころが揺さぶられました。ひとの人生とはなんと複雑でゆたかなのだろうという、人生を言祝ぐ気持ち。それとともに、それでは私の人生は、私の love の形はどういうものなのだろう。そんな気持ち。

そんな朝にナツミさんからコメントをいただきました。ナツミさんが、シャーロックとモリーについて、二人が恋人同士になることはなく、でもお互いにとってかけがえのない存在になっていくと書いてくださったのを読んで、あのラブレターを書いた Chris と Bessie の love とまた違った形の love を感じて、違った形の love を思い出して、私のこころもあたたかくなりました。

マーティンの言葉にもどると、ホームズとワトスンの関係について使った"Love story"という言葉、今読み返してあらためて、私の気持ちにそってくれます。

"It's about the relationship between the two men and how it develops and how it changes," Freeman tells me. "It is about the things that wind each other up and the things that they genuinely love about one another as well. We all certainly saw it as a love story. These two people do love and kind of need each other in a slightly dysfunctional way, but it is a relationship that works. They get results."
http://www.telegraph.co.uk/culture/tvandradio/8531671/Sherlock-is-the-gayest-story-in-the-history-of-television-says-Martin-Freeman.html

この love もまた、なんとゆたかな love でしょう。

なんだかまとまりのない、長いお手紙となりました。きちんと長い返事をかえそうとして下さりそうなナツミさんですが、またあらためてごく普通の(うふふ)記事を書きますのでそこで、またはナツミさんのブログのコメント欄で、お話いたしましょう。

そしてもちろん、今回、この記事へのリンクをどうぞはってくださいませ。ダウンロードできる時間も限られていますので、できるだけ多くの方に知っていただきたいと思っていたところでした。ありがとうございます!以前の「ジェレミーの週末のリスト」へのリンクもうれしかったです。それではまた!

追伸:こちらのYoutubeの映像もすでにご存知かもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=sgN66KN_FYg
https://www.youtube.com/watch?v=dAOKsDhMsaE

それから、年老いた Chris と Bessie の笑顔の写真がとても素敵な、The Telegraphの記事です。
http://www.telegraph.co.uk/women/sex/valentines-day/11409408/Dear-Bessie-World-War-One-letters-that-started-a-lifelong-love.html

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