Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

先日の記事「ジェレミーがエドワードに話しかけているところ」でご紹介したインタビュー映像から、もうすこし取り上げたくなりました。前回はPart2となっていましたが、今度はPart1としてYoutubeにアップロードされた映像からです。
Jeremy Brett and Edward Hardwicke interview (Part1)

今までにジェレミーが、ホームズは女性の直観を持っていると話しているのを何回か読みました。たとえばこちらです。3つ目では男物の時計との対比が面白いです。
ホームズの複雑さ(2);1989年のインタビューから
女性の直感と子供の感受性(1)
女性の直感と子供の感受性(2);1992年のThe Armchair Detective のインタビューから

追記:最初は今日のタイトルにも「直感」と書いていましたが、「直観」の方がよさそうな気がして修正しました。そういえば「直観(または直感)にしたがって」という記事でこの二つの意味についてちょっと触れていました。)

今日の引用部分でも、ホームズが女性の直観を持っていると言っています。ほんの一言なのですが、その時の笑顔が素敵なのです。

以下のトランスクリプトに先立つところでは司会者のうちの一人が、「ドイルがホームズ物語を書いたのは、自分が読んだ探偵小説には推理の過程が書かれていないことが不満だったからで、ドイルは推理するということに魅せられたんですね。あなたが魅力を感じるのも、同じところですよね?」とたずねます。映像ではジェレミーの答えは6m20sからで、以下がそのトランスクリプトです。トランスクリプトが載ったページは、先日書いたとおりすでに削除されているのでアドレスを書くことができません。

私がいつも魅力を感じるのは、ホームズはすばらしい論理の力、すばらしい観察力を持つだけではなくて、すばらしい女性的直観力を持っていることなんです。あの立派でカッコいい口ひげのドイルをみたら、彼にもそういうところがあるなんて考えられないでしょうけど。でも僕は、ドイルはホームズに女性的な資質も与えたと思っています。とても面白いのは、あの紳士があの二人の人物を創造したということで、だからホームズとワトスンは同じさやの中の二つの豆なんです。

JB: I think that it's always been the thing that has fascinated me about him, the fact that he not only has brilliant logic, brilliant observation but he also has a brilliant feminine intuition...(smiles) which looking at Doyle with that big whoop-whoop moustache you'd hardly imagine he would have. But I think he endowed Holmes with that as well. You see, what is fascinating is that dear gentle man created these two people and therefore I do think they are two halves of the same pod.

Transcribed by poison_apple37 for a forum called "For fans of Jeremy Brett" in 2006

司会者の女性が、ホームズの推理の能力こそが他の探偵小説の主人公と違うところ、ドイルが目指したところ、そして読者を魅了するところで、演じるあなたにとってもそうですね?と尋ねるのに対して、ジェレミーは彼女の言葉も認めた上で、でも自分がホームズを魅力的に思うのは、その女性的な直観力だと言うのです。これは司会者にとっては意外に思う表現でしょうね。私も今までジェレミーが何度もそう言うのを読んでいなかったら、ぽかんとしたでしょう。

でも今ではジェレミーらしいなあと思いますし、"a brilliant feminine intuition"と言ったときの笑顔がうれしいのです。"that big whoop-whoop moustache"のところも続いて笑顔、そして無邪気な仕草です。

その後で、ホームズとワトスンは"two halves of the same pod"(同じさやの中の二つの豆)と言っていて、他のインタビューで二人はどちらもドイルのある面なのだと言っていることを思い出します。ホームズとワトスンは一人のひとの違う面だということは、かなり違うようにみえても、実は通い合うものをたくさん持っているという言い方もできるかもしれません。この時の手の使い方も、いかにもジェレミーですね。

RM
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コメント

ご無沙汰です

久しぶりに遊びに来てみると,アップされた記事の中にYoutubeで見られるインタビューに関するものがあって大喜びです。
わたしももちろんこのインタビューは見ました。
そしてもちろん(しくしく)何を話しているのかちっともわからないのでした。ワトソンの交代についての話だけは内容を知っているので見当をつけられますが。本当にしくしくですね。

RMさんの訳を見ながらインタビューを見てみようと思います。
ありがとうございました.

それからdarlingについても,すぐに確かめてくださってありがとうございました.実は連休中は片付けどころか,調子が良くなくてだらだらとすごしていました。それでお礼が遅くなってしまい,申し訳ありませんでした。

しかし前々から思っているんですけど,RMさんのきちんとした性格をほんの少しでいいから,分けてもらいたいものです。そうすればわたしの生活ももう少し整理されて効率が上がるんじゃないかなあ?

はい,他力本願はいけませんよね。自分でがんばります。

ところでこのインタビューではジェレミーは赤いソックスを履いているんですねえ。赤いソックスについてはRMさんがどこかに書かれていましたよね。気がついた時にはなんだかうれしくなってしまいました。
ジェレミーは赤いソックスを何足も持っているのかなあ,なんてどうでもいいことを考えるのが好きなわたしです。

さきさん、こんばんは!

私にとって、連休は長いようであっという間でした。でもいくつか思い出ができました。さきさんの連休は、お片付けの計画からちょっとかわってしまったんですね。

のんびりとした気持ちの時などにでも、どうぞ時々遊びにいらしてくださいね。私は外に出て動き回るのがあまり得意でない分、「私はいつでもここにいますよ」という感じでいるのが好きなんですよ。そして以前ここに来てくださったかたが、時々ぼんやりと思い出してくださっているかも、と思うだけでこころがほんわかします。

インタビューの英語をちゃんと理解するのはむずかしいですね。先日の記事にも書いたように、ジェレミーの四つのインタビューを書き起こしてくださっていたページがなくなってしまったのは、残念なことでした。ただ検索していただくとわかるのですが、そのトランスクリプトをまるごとコピーしたページが複数あって、今も残っています。私は元々のページとその投稿者を尊重したいので、そちらを出典として記していて、コピーしたページのアドレスは書いていませんが。

>しかし前々から思っているんですけど,RMさんのきちんとした性格をほんの少しでいいから,分けてもらいたいものです。

これは(私にとってだけ)幸せな誤解です!それとも、ある点ではもしかしたら「きちんと」しているのかしら?でも全体的にみてすごく大雑把ですし、いろいろなことをあきらめています。歳をとるっていいなと強く思うことがあって、歳をとるとあきらめられるというのもその一つです。

>ところでこのインタビューではジェレミーは赤いソックスを履いているんですねえ。赤いソックスについてはRMさんがどこかに書かれていましたよね。

そうでしたね!「大病の後に;インタビュー記事 When the lights went out (1990) より」でご紹介した記事の写真が赤いソックスでした。
http://upwardjb.blog112.fc2.com/blog-entry-280.html

>ジェレミーは赤いソックスを何足も持っているのかなあ,なんてどうでもいいことを考えるのが好きなわたしです。

うふふ、さきさんのそういうところ、好きです!

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 RM

Author: RM
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