Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

前回、ジェレミーがお母様のことを話しているところを引用しましたし、少し前に、お父様の乗馬ズボン勲章(メダル)をずっと持っていることに触れましたので、思い出して書きたくなったことがあります。お母様からの贈り物で、小さい頃からそばにあったもののことです。

有名人の家はたいてい、来た人に感銘を与えることができるようにしつらえてあるものだが、ジェレミー・ブレットのフラットはそれとは無縁だ。高価なものではなく、自分に価値のあるものが置かれている。両親から受け継いだ古い家具や調度ががいろいろとある。よく使い込まれていて、金銭的な価値ではなく懐かしいものということで大事にされているのだ。鉢植えのランの下の真鍮の皿は母からの贈り物だ。子供の頃は小物を入れておく皿として使っていた。今は身の回りの多くの物と同じように、ジェレミーが家のなかを歩き回りながら台詞を覚えるのを助けてくれる。

「昔からなじんでいるものに触れると、台詞を覚えるのがとても楽になるんです」とジェレミーは言う。

Unlike the homes of many successful celebrities, there is nothing in Jeremy Brett's flat designed to impress visitors. It is furnished with valued, rather than valuable, items. The antiques are a varied mixtures of inherited pieces, well used and treasured for their sentimental rather than monetary value. A brass plate underneath an orchid plant was a gift from his mother. As a child, he used it to hold his trinkets. Nowadays, like so many of his possessions, it helps him as he paces up and down the flat, trying to memorise lines.

"Touching familiar things when I'm learning my lines helps me tremendously," he says.


この記事についているClaphamの家でのジェレミーの写真はネット上にありますので、みたことがあるかたも多いでしょう。たとえば以前こちらでご紹介しました。
ジェレミーの写真(若い頃の写真と、Claphamの家での写真)

この切り抜きはeBayにも時々出るのですが、書誌情報が今一つはっきりしません。今回はある出品者が説明文に書いていたのに従って、疑問符付きで下に記します。

On the Holmes Front
by Marilyn Murray Willison
Sunday Mirror magazine (?), November 13 1988 (?)

ジェレミーのClaphamの家には、懐かしいものがたくさん置かれていたのですね。こういう記事も好きです。ホームズを演じていた頃のジェレミーの近くに、子供の頃からの思い出の品があったという、そんな些細なことではあるけれども。多分「思い出」と「歴史」を持つ一人の人間を感じさせてくれるからでしょう。


私にも「思い出」と「歴史」があって、でも時としてそれは夢のようにも思えます。そして今の私が「私」を感じているのもいつかは夢のようにも思えるのでしょう。でも今の私が感じている「私」は、今はちゃんとここにいる。

私以外の人にもそれぞれの「思い出」と「歴史」があって、私が「私」を感じるように、それぞれの「私」を感じている。それは当たり前と言えばそうでしょうが、静かにそのことを感じていると、だんだん不思議に思えます。そしてそれぞれが「私」を生きているということが、時にとても愛すべきことのように思えます。

私はなんだか妙なご縁で(あ、もちろん一方通行のご縁で)、ジェレミー・ブレットというひとのことを知りたいというこころの動きにあわせて、これまで読んだりみたり聴いたりしてきたのですが、いつも思うのは、ジェレミーじゃなくてもよかったのに、なぜかそうだったということです。そして、こうして私の実際の生活とは何の関係もない一人の人のことを思うのは、私の周りのそれぞれの人が持つそれぞれの「私」のことを、どのように感じることができるか、私の周りの世界をどう感じるかということに、意外に思えるけれどもとてもしっかりとつながっているようです。


このブログをはじめた2010年8月7日から5年たちました。そのちょうど一年前は、私にとって大きな意味を持つ日でした。ジェレミーとの一方通行のご縁に感謝して、読んでくださるかたとのご縁に感謝して、のんびりと続けていくことになるだろうと思っています。

そして今日は、Edward Hardwickeのお誕生日です。あたたかい気持ちをこめて、おめでとうございます、とこころのなかでお祝いをお伝えします。

RM
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://upwardjb.blog112.fc2.com/tb.php/695-d83f1c15

 RM

Author: RM
コメントは承認後に公開されます。古い記事へのコメントも大歓迎です。2010年8月7日に始めました。
私の記事へのリンクはどうぞご自由になさって下さい。
和訳には間違いがあるかもしれません。最近は必ず英語原文を併記・またはアドレスを書いて読めるようにしていますので、どうぞそちらも参考になさってください。

全ての記事を表示する

04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08 

QR