Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

今日11月3日はジェレミーのお誕生日、そしてジェレミーが深く愛したJoanのお誕生日でもあります。1968年のクリスマスにBBCで放映されたオペレッタ、The Merry Widowの映像を今日のこの日にここで紹介できるとは、数日前まで思ってもいませんでした。

はじめてこの映像を見た時のことをはっきりと覚えています。ジェレミーが画面にあらわれて歌いだし、踊りだしたときの私の気持ちは、呆然とした、という言葉が一番適当かもしれません。もちろんそれまでも、ジェレミーが輝くばかりに美しいことも、見ている人をひきつける絶対的な魅力と演技力を持っていることも、バレーダンサーの優雅さとすばらしい声を持っていることも知っていました。それでも、このジェレミーをみて、ただただ呆然としてひきつけられたのです。画像も音質も上等とはとても言えないのですが、できることならジェレミーを愛するすべてのかたに手渡したい、とさえ思いました。

その映像が、10月31日にYouTubeにアップロードされました。この作品をみた人で、たまたま私が文字でお話をしていた人が、それぞれ同じ言葉を書いていたのが印象的でした。"I'm in shock at this moment," そして "I am too excited & too much in shock." まさに私が呆然としたのと同じ感情をいだいたのでしょう。私のつたない英語でも、ジェレミーのおかげで、この1年で私の世界は信じられないほど広がり、何カ国ものジェレミーを愛する人たちの書いた言葉を読んだり、文字でお話するようになりました。日本でもりえさんのブログやこのブログやmixiを通じて、たくさんの方と知り合うことができました。そしていつも思うのは、私たちは何と共通の想いをいだいているのだろう、ということです。

今日はこの映像をご紹介します。このオペレッタの内容や出演者について、そしてこの作品に関する記事の紹介は次回以降にするつもりです。

最初の写真2枚は第一幕の舞踏会シーンから、次の4枚は第二幕からで、これは士官の服装です。ジェレミーが演じるDaniloは一等書記官で、退役した騎兵士官です。これらの画像だけでも、この作品中のジェレミーがどんなに魅力的かおわかりになるでしょう。画質はこのあたりが一番よいので静止画として取り出しましたが、画質が良くない部分もジェレミーのすべての表情、すべての動きに目をうばわれます。写真はクリックで少し大きくなります。

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粗筋を簡単にお話します。次回もう少しくわしくご紹介するつもりです。

ヨーロッパのある小国のお話です。ジェレミー演じるダニロとアナはかつて恋人どうしでしたが、まわりの事情により恋は結ばれず、アナはお金持ちの元に嫁ぎました。しかし間もなく夫はなくなり、大金持ちの未亡人となります。ダニロは書記官として駐仏公使館につとめていて、パリの公使館でのパーティにやってきたアナと再会します。アナの財産が国から外へ流れないようにしろ、との公使の厳命をうけ、パリの男にアナをとられないようにしなければなりません。ここからダニロとアナの意地の張り合い、可愛い恋の駆け引き、恋が成就する幸せな予感や、愛する人が去って行くのを見る絶望感、などが織りなされ、最後はハッピーエンドで終わります。

以下がYouTubeへのリンクです。ジェレミーの初登場シーンはPart 2の5分20秒くらいです。

Part 1, Part 2, Part 3, Part 4, Part 5, Part 6, Part 7, Part 8, Part 9, Part 10, Part 11, Part 12

この作品を見て呆然としたのは...。なんという魅力と才能を天から与えられた人なのだろう、そしてそれを輝かせるために、どれだけの努力をしたことだろう。そしてこの後、なんと見事に年齢を重ねたのだろう。このすばらしいダニロを演じたジェレミーが、年齢を重ねてあのすばらしいホームズを演じた!

今までジェレミーのいろいろな作品をみてきて、好きなものはたくさんありますが、やはり40代後半以降のジェレミーが好きでした。特にホームズの頃のあの、みる人を完全にひきつけてしまう魅力とカリスマ性。でも今回この作品で若い頃の信じられないような輝く魅力と才能を知ることができました。共通するものはもちろんあるのですが、私が心を動かされたのは、50代のころとまったく別のすばらしさも、30代のジェレミーは持っていたということです。30代と50代のそれぞれの輝き。ジェレミーは1回の人生で、なんと深い生を生きたのでしょう。そして若い頃のあの輝きにおぼれることなく、演技への情熱と、こころの美しさをたもって、ジェレミーはジェレミーとしてずーっと生きてきて深みをまして、50代では50代の素晴らしさを開花させたのですね。

ジェレミー演じるダニロ以外の主要な役は、すべてオペラ歌手が演じています。ジェレミーはプロに囲まれて最初は緊張もし、大変な努力もしたはずです。なにせまわりは、歌うことだけのために毎日をすごしているようなプロですから。そしてジェレミーはどれほどの情熱をかたむけて、ダニロを演じたことでしょう。一瞬一瞬を楽しんでいることが伝わってきて、私たちを幸せにしてくれます。

そしてもう一つ幸せな気持ちにさせてくれるのは、誰かに恋したときの気持ちを、ジェレミーが本当に魅力的に演じているのをみることができる点です。ジェレミーと一緒に、私も誰かを好きになったときのあの幸せと不安を思い出していました。誰かを、何かを好きになること、愛することは不安や悲しみ、時には辛さもともないます。でも、それでも、誰かを、何かを愛さない人生を送るよりも、愛することはなんとすばらしいことでしょう。この作品をみることで、私はそれをこころから感じることができました。そしてジェレミーこそが、愛情にあふれた人生を生きた人でした。

最初にこの作品をみてからしばらくは、寝てもさめてもこの作品のジェレミーが私の中のどこかで歌い、踊っていたように思います。今でも、他の大好きな作品中のジェレミーと一緒に、静かに私の中に生きています。それくらい好きな作品を、今日ご紹介できて幸せです。

次回ももう少しこの映像にまつわることをお話したいと思います。

ジェレミー、お誕生日おめでとうございます。あなたの魂が私たちのまわりで生き生きと生きていることを知っています。世界中のたくさんの人を今も幸せにしているあなたを、こころから愛しています。

RM
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コメント

ありがとうございます!

RMさん、教えていただきありがとうございます!以前YouTubeで、どなたかが編集した、ジェレミーの写真にメリーウィドウのLove Unspokenの歌声を付けた作品をダウンロードして、毎日毎日何回も聴いていたんです。観られるんですね!時間を作ってじっくり観ます!(YouTubeをダウンロードするソフトがあるんです。それでiPodに入れて、お布団の中で観るんです。ああ、楽しみ!)

ジェレミーとジョアンは同じ誕生日なんですね。どんなに強い結び付きを感じていたんでしょう。お互いソウルメイトだと感じていたんでは、と私は想像しています。

素敵な情報を得て、素晴らしい誕生日になりそうです!ジェレミーの77年間を、一緒に祝福しましょうね!

そーなのさん、コメントありがとうございます!

そーなのさん、こちらでもお話できてうれしいです。はい、今までもCDは発売されていたのですが、実際に歌って踊って演じるジェレミーの姿を観ると、歌声だけとはまったく違う感動を感じます。CDでは、ジェレミー以外の多くの歌手が放映時とは違うことに気がつきました。それだけ、この企画はジェレミーの魅力に負うところが多かったのだと思います。録画では音はよくないのですが、今ではCDをきくと想像の中でジェレミーが映像と同じように踊ってくれます(うふふ)。

音楽のプロでいらっしゃるそーなのさんからみて、俳優のジェレミーがプロのオペラ歌手に囲まれて歌うことをどうお思いになりますか?調べたらドイツで、長くこの役を演じた俳優がいたそうですね。ジェレミーは若い頃イタリアで、音楽学校の教授に歌手になることをすすめられたそうですが、もうこの頃は歌の訓練はしていなかったはずですから、ものすごい努力をしたのだと思います。

おっしゃるとおり、ジェレミーはJoanと同じ誕生日であることも含めて、Joanとの強い結びつきを感じていたようですね。具体的にどういう言葉を使っていたか、今覚えていないのですが、またご紹介したいと思います。はじめて出会った瞬間にそれとわかるような、と言っていたでしょうか。そして亡くなった後のインタビューで、自分はもう結婚しないだろう、天国ですでに結婚しているから、と言っていたと思います。

はい、一緒にジェレミーのお誕生日とジェレミーの人生を祝福しましょう!

観ました!

素敵!素敵!本当に素敵です!!今日は本当に嬉しい日になりました!

CDなんですが、私はアマゾンで注文した途端に入荷待ちになってしまい、2ヶ月以上待っています(涙)でも待ちます!
YouTubeでツィッギーと歌っているLoveunspokenもダウンロードしてるんですが、そこで歌っている残り2曲の題名が知りたいです~ご存知ですか???

ところで、私は歌が専門ではないので、今度歌の友人に会ったら質問攻めにしようと思っているのですが、ジェレミー以外はオペラ専門の人とのこと。もちろんジェレミーはすごく歌のレッスンを積んだでしょうね!

以下は個人的意見です。私はまだ全部観てはいないんですが、オペラの人はもちろん歌が上手。みなさん素晴らしいです。そして、そつのないお芝居、台詞ももちろん訓練しています。
でも、歌に於いては「この人の声、この人の歌」となっても、お芝居の部分や台詞の部分では「この人だからこその表現」とまではいっていないように思います。ジェレミーが登場した瞬間、ジェレミーにしか出来ない動き、仕草、表情に魅了されませんでしたか?他の人からは、そういう、身体全体から現れ出る魅力はありませんでした。その分、その人達は歌が素晴らしいですが。

ジェレミーの歌声は、もちろん2000人級のホールで隅々まで届くオペラ歌手とは違うかもしれません。でもこの作品の中では、あふれ出るその表現力がすべて補っているように思います。彼は、本物の俳優さんです!

ところで、メリーウィドウはドイツ語の曲なので、私にはこの英語の響きがとても新鮮です!プロのオペラ歌手の方々も、英語の歌詞で新たに練習なさったのでしょうね。出来れば耳コピして、ジェレミーがなんて歌っているのか歌詞を抜き出したいですが、残念ながら私の耳は音は取れても英語は取れず。うーん・・・

素敵でしょう!

そーなのさん、ご覧になったのですね。素敵でしょう!お話したいことはたくさんありますが、まずはTwiggyと歌っている歌の題名と歌詞は以下のとおりです。

She moved through the fair
(アイルランドの民謡だそうです。いくつかのバージョンがあるそうですが、ジェレミーが歌った歌詞をあげます。)

My young love said to me,
"My mother won't mind,
And my father won't slight you
For your lack of kind",
And she stepped away from me
And this she did say,
"It will not be long, love,
Till our wedding day."

She stepped away from me
And she went through the fair,
And fondly I watched her
Move here and move there,
And then she went homeward
With one star awake,
As the swan in the evening
Moves over the lake.

Last night she came to me,
She came softly in;
So softly she came
That her feet made no din.
And she laid her hand on me
And this she did say,
"It will not be long, love,
Till our wedding day."

Two Sleepy People
(1938年の歌のようです)。

Here we are, out of cigarettes,
Holding hands and yawning,
Look how late it gets.
Two sleepy people by dawn's early light,
And too much in love to say goodnight.

Here we are, in a cozy chair;
Pickin' on a wishbone from the frigidaire.
Two sleepy people with nothing to say,
And too much in love to break away.

Do you remember the nights we used to linger in the hall?
Your father didn't like me at all.
Do you remember the reason why we married in the fall?
To rent this little nest and get a bit of rest.

Well, here we are just about the same,
Foggy little fella, drowsy little dame.
Two sleepy people by dawn's early light,
And too much in love to say goodnight

The Merry Widowの歌詞とせりふ

そーなのさん、歌詞とせりふについては、後日ブログに書きますね。(なーんて、もったいつけているわけではないのですが)。私もあの映像を観たときに、ジェレミーがなんと言っているのか、なんと歌っているのか、話の筋はどうなのか知りたくて、調べたのです。そしたら、Christopher Hassallという人がドイツ語から英訳した版を台本として使っていることがわかりました(後で気づきましたが、最後のクレジットに名前が出ます)。せりふもかなり忠実にそのまま使っています。歌詞もそうです。この台本はGoogle Booksでみつけました。ちなみにCDを元にジェレミーファンが歌詞をききとったものもあるのですが、ところどころネーティブスピーカーでもききとれないようでした。ジェレミーが歌っているところはかなりよくわかるのだけど、他の人のが...と書いていました。

そしてジェレミーとプロのオペラ歌手の比較について。そーなのさんがおっしゃること、よくわかります。広いホールの隅々まで声を届けるというのは、長い修練のたまものであり、人間離れした、と言ってもよいのではないでしょうか。いわば、身体が楽器として音楽を伝えるような。ジェレミーのあの役の魅力は、そのようなオペラ歌手の特殊技能からは一歩離れていて、でも観ている人をひきつける力は圧倒的としか言いようがないですね。そして何と生き生きと歌っていることでしょう!特殊技能からは一歩離れた分、人間としての魅力が直接的に歌と演技にあらわれているような気がします。

ああ、ジェレミーを愛する方と、ジェレミーのお話をするのは何て楽しいのでしょう!

ありがとうございます!

RMさん、すごいです!ありがたく印刷させていただき、見ながら合わせて歌ってみます(一人でこっそり)

いつも私が疑問に思うことには、世界中のジェレミーファンがすでに解決を持っていて、それを英語が堪能なRMさんやりえさんのようの方々がご紹介くださって、新参者で英語の出来ない私にはありがたい限りです。これからも、色々教えて下さい。そして、一緒にジェレミーを語りましょう!

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Author: RM
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