Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

前回と同じ記事からです。前回も書きましたが、記事の題と筆者は
'At Last I'm Free From the Shadow of Holmes'
by Jo Weedon

掲載された雑誌とその日付は(今日の部分はBrettish Empireでは引用されていませんが、前回と同じ記事ですから)Brettish Empireによれば以下のとおりです。
Woman's Own, March 11, 1991.

前回はJoan Wilson(ジョーン・ウィルソン)が膵臓がんの治療を受けていたころのことでしたが、その次の部分では、彼女が亡くなってから悲しみと憤りとにおそわれた、でもジョーンはかえってこないこと、ジョーンのいない人生の生き方をみつけなければならないことがわかっている("I realise she's not going to come back and I must find another way of living.") と話しています。その後からです。

4年前に精神疾患で危機的な状態に陥った。病が重かった数ヶ月のあいだには、もう生きていたくないと思ったことも何度かあった。10週間にもわたって薬の投与と心理療法を受けながら、必死で病気とたたかった。(中略)

病気になったためにわかったことがたくさんある。そしてジェレミーはその経験を話すのを恥ずかしいことだとは思わない。「話したことでとてもよかったのは、よく知られた俳優の私がとても重い病気だったと言うことで、ひとに希望を持ってもらえることです。

それをきいたひとが、自分は一人じゃないと思えるのです。とてもたくさんのひとが普段は言わない自分の病気のことを口にして、私がとても助けになっていると言ってくれます。もしもこころの病で倒れる瀬戸際のひと、あるいは回復の途中のひとを安心させ元気づけることができているなら、私の人生は無駄ではないと思えます。

精神疾患にかかるのは恥ずべきことだというひどいみかたがあります。病気になった人は社会から孤立してしまいますが、本当に必要なのはひととのつながりです。偏見がはびこっていますが、この病にかかった人が望んでいるのは、あたたかい思いやりなのです。」


[F]our years ago, he lost his grip and suffered a major breakdown. Through the darkest months of his illness, there were times he did not want to live and for 10 long weeks he struggled to get better with drugs and therapy. [...]

He's learnt a lot from his illness and he's not ashamed to talk about it. "One good thing that has come out of it all is that, because I'm well-known, I can say I've been desperately ill, and give others some hope.

"One realises one isn't alone. An awful lot of people have come forward and said how I have helped them. If I have given reassurance in any way to anyone on the brink of, or recovering from, a breakdown then I won't have lived in vain.

"There's a terrible stigma about mental illness. People become isolated, but what they really need is some company. There's so much bigotry. Yet people who are suffering need compassion."


精神疾患を認めることで負の烙印を押されかねないという状況のなかでは、病気の苦しみだけではなく社会から受け入れらない苦しみを持つことになります。有名な俳優が病から回復して仕事に復帰していること、それを公にしていることに励まされる患者がいる。それがジェレミーにとって大きな意味を持っていたということですね。

今度はジェレミーに実際に会ったひとの気持ちを想像すると、同じ苦しみを経験しているひとが深いところで共感してくれたという安堵も感じられたのでしょう。以前「『息子の涙が彼を救った』:病気について話している記事から」で引用したジェレミーの言葉を思い出します。劇場の楽屋を訪ねるファンで、わずらっているひと、病から回復したひとを、「私はただ抱きしめるだけです。この苦しみを経験しているひとにとって、抱きしめ合うことは気持ちを癒す薬になるのです。」 ("I just hug them. It's a terrific medicine for someone in that position.")

RM
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