Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

オペレッタThe Merry Widowを紹介する4回目です。ジェレミーのシーンを中心にしてお話を追っています。前回ご紹介した、ジェレミー演じるダニロと、大富豪の未亡人アナが再会する場面から、今日ご紹介する二人の歌のシーンに入ります。この歌はCDには収録されていないのですが、意地っ張りな二人の掛け合いがとても魅力的です。

YouTubeでは前回の続き、Part 3の2分10秒くらいから。
歌のタイトルは「All's one to all men where there's gold」
(お金が関わると男は皆同じよ、といった意味でしょうか。)

曲の中でこの言葉を歌うアナに対して、
ダニロ:Beyond the Andes it may perhaps be so.
(まあ、アンデスの向こうかどこかではそういうこともあるかもしれないけどね。)
アナ:It's human nature, wherever you may go.
(いいえ、どこに行っても同じ、男の人はそういうものなのよ。)
ダニロ:I swear, for my part, whatever I may do, you'll never hear me saying 'I love you'.
(どんなことがあっても、あなたは僕が「I love you」と言うのをきくことはないよ。)

すべての男が金持ちの女性に求婚すると思ったら大間違いだ、僕は金目当で近づいたりするものか、というわけでしょう。「I love you」なんて言わない、というのがハッピーエンドのワルツへの伏線となります。

もう一度アナが、All's one to all men where there's gold.
(お金が関わると男は皆同じよ。)と歌うと
ダニロ:In cave of jungle it may or may not be.
(まあ、ジャングルの洞穴ではそういうこともあるかもしれないし、ないかもしれないけどね。)
アナ:From Timbuctoo, round the world, believe you me!
(はるか遠くのティンブクトゥーでも、世界のどこでもそうよ!)
ダニロ:I swear, for my part, whatever I may do, you'll never hear me saying 'I love you.'
(他の何をしたって、あなたに「I love you」なんて言わないと誓うよ!)
アナ:One day I'll catch you saying 'I love you.'
(いつかあなたが「I love you」というのを私は聞くことになるわ。)
ダニロ:You'll never catch me saying 'I love you.'
(あなたは決して、僕が「I love you」というのを聞くことはないよ!)

最後の二つは一緒に歌います。2枚目の写真はこのシーンです。1枚目は掛け合いながら歌う場面から、3枚目はこの後の宣戦布告の場面からとりました。クリックで少し大きくなります。
TheMerryWidow24-1.jpgTheMerryWidow25-1.jpgTheMerryWidow26-1.jpg

このあたり、アナの方が一枚上手で意地の張り合いを楽しんでいるようです。ダニロはアナとの久しぶりの会話を喜んではいても、かなり本気で不機嫌になりつつあるという感じがします。そこがパリの夜を楽しむ遊び人をきどっていても、ダニロの純粋なところかもしれません。その純粋さがこの恋の駆け引きの物語に魅力を与えています。そしてジェレミーは、本当は一途なダニロを、なんと魅力的に演じていることでしょう!

このあと、アナは「戦線布告ね」と言い、わざと手袋を落とします。手袋(gautlet)落とすのは挑戦の印、これを拾うのは挑戦に応じる印だそうです。

ダニロ:Throwing down the gauntlet, Madame Glawari?
(私に挑戦するというわけですね、グラヴァリ夫人。)

といいながら手袋を拾いますが、ジェレミーのその仕草もとてもきれいです。足を少し折って手を下にのばす、その手と足だけのシーンでも、きれいだなあ、とみとれてしまいます。そして二人は右と左へ別れて行きます。

次回はダニロとツェータ男爵のやりとりを紹介する予定です。

RM
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