Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

ジェレミーには舌癒着 (tongue-tie) の障害があって、17歳で手術を受けるまではRとSがうまく発音できなかったということは、インタビューでよく話していましたし、このブログでも何度か触れました。
俳優であることの重圧:インタビュー記事 When the lights went out (1990) より
短所・長所:1989年のインタビューより

今日は1985年の雑誌インタビューから、少し引用してみます。

Interview with Jeremy Brett
by Rosemary Herbert
The Armchair Detective, Vol.18, No.4, Fall 1985

17歳まで、舌癒着のままでした。それからロンドンのセントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマへ言って、どうやって発音するかを学びなおしました。

I didn't have the condition corrected until I was seventeen. And then I went to the Central School of Speech and Drama in London to relearn how to speak.


生まれてからずっと舌癒着のままで17歳まですごしたのですから、手術後すぐにRとSが発音できるようになったのではなく、あらためて学びなおして練習したのですね。今でも毎朝声を出して練習しているとも、何度か言っていました( The New York Times, May 26, 1985; Stage struck, issue 1, 1990)。

次にこれから少し後の部分、「俳優の道にどんなふうに入ったのですか」という質問への答えの途中からで、有名な舞台演出家に17歳のときに会ったことを話しているのを引用します。

Old Vic劇場で「大王タマレイン」の演出をしていたTyrone Guthrieに会って、言いました。「僕はしゅごくしゅごく俳優になりたいんです。 ("I want to be an actor vewy vewy much.") 」この馬鹿な若者に彼は困惑していました。私は自分を大柄な大人にみせようとして、兄のコートを着ていたのを覚えています。彼は、セリフなしの役ならやらせてもいいと言って、「それがいやなら、その発音をどうにかしにセントラル・スクールへ行って勉強するんだね。」そうしました。

[...] I walked into Tyrone Guthrie, who was doing Tamerlane the Great at the Old Vic. And I said, "I want to be an actor vewy vewy much." He was kind of overwhelmed at this idiot. I remember I was wearing my brother's coat to make me look bigger. And he said I could have a walk-on part in Tamerlane. "Or," he said, "you should go with that r sound to Central School," which I did.


「しゅごくしゅごく」と訳しましたが、ここは原文では"very very"を"vewy vewy"と書き表していて、'R'の音がうまく発音できなかったというところです。これは17歳の時ということですが、17歳で手術をした、その前なのか後なのかがここだけでははっきりしないのですが、私は手術後ではないかと推測します。手術で舌癒着もなおったし、子供の頃から俳優になろうと決めていたのだから、さあ、と意気込んで演出家に会いに行ったのではないでしょうか。でも実際には、手術だけではジェレミーの発音は以前とそんなにかわらなかったのだと思います。

そして兄の大きめのコートを借りて着ていたというのが、微笑ましく感じられました。3人のうちの、どのお兄様のコートでしょう。若い頃のジェレミーは華奢な感じでしたね。イートン校での写真を見たことがあるかたもいらっしゃるでしょう。
http://www.jeremybrett.info/eton.html

RM
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コメント

お暑うございます

もう早く夏が終わってほしいです…体力が…

17歳の意気込んだジェレミーは輝いていたでしょうね。
毎日の仕事に疲れ日々を(そして暑さを)やりすごすだけのわたしですが、毎晩ジェレミーやエドワードをみることでなんとか生きてます。

ところで、NHK BSで9月1日(木)午後1:00から、映画「戦争と平和」やるみたいですね。
http://www.nhk.or.jp/bs/t_cinema/

わたしはBSどころかTV自体無いのでみられませんが、みられる方にはぜひ観ていただきたいです。ジェレミー出演作がテレビで放送される貴重な機会ですものね。
とてもとても若い頃の作品なので、ホームズでしか見たことない人にも見てもらえるといいですね。

わたしはこの作品はまだDVDとか買ってなくて未見なのです。もちろんそのうち観たいと思っていますが、観たいものが沢山あっていつになるか…(^^;

今度は台風が心配ですが

まるさん、こんにちは。

私が住んでいるところは今日は曇りがちで、久しぶりに比較的過ごしやすい1日でした。多分台風の影響でしょう。今度はその台風が心配ですけれども。

暑さが今年は特に厳しく感じられます。まるさんもどうぞ無理をなさいませんように。私は夏バテにはなっていないのですが、涼しくなったら疲れが出るかもしれません。

「戦争と平和」がテレビで放映されるのですね。お知らせありがとうございます。私も観ることができないのですが、ご覧になるかたはどうぞ楽しんでくださいね。

イタリアでの撮影の思い出をジェレミーが話しているのを思い出して、懐かしい気持ちになりました。

「戦争と平和」の誘惑

わたしは「戦争と平和」を観たことがありますが,それは以前,RMさんがブログで「戦争と平和」でのジェレミーの出演シーンは案外多い,と書かれていたので,それなら是非,と思ったからなのでした。

確かに映画の前半は出番が多くて,子犬のように元気いっぱいなジェレミーを楽しむことができました。
姉妹役のオードリー・ヘップバーンと婚約者役の女優さんをエスコートして舞踏会へ行く場面もステキでした。
「両手に花」状態ですが,ジェレミーにはよくお似合い(^^)

その上,前を行く女優さんのドレスの裾をちょっと踏んじゃっている,という新人らしい場面も観られます。
初々しいわあ,とかいって喜んでいるわたしですが,ジェレミーとしてはそんなところは気がつかないでほしいな,と思っているかもしれませんね。

後半になると,確か一カ所ちょっと出てくるだけになってしまうのですが。

まるさんも「戦争と平和」を観られるチャンスが早く来ると良いですね。

それから,ようやく,ようやく八月も終わります。
お身体,お大切に。

子犬のよう!

さきさん、こんばんは。「子犬のように元気いっぱいなジェレミー」という表現が素敵で、にっこりしました。それで私が思い出したシーンは、雪の夜、橇でお出かけのシーンです。「犬は喜び庭駈けまわり、猫は火燵で丸くなる」からの連想でしょうか(私って単純!)。夜で画面が暗いですけど、無邪気な笑顔です。

>その上,前を行く女優さんのドレスの裾をちょっと踏んじゃっている,という新人らしい場面も観られます。
初々しいわあ,とかいって喜んでいるわたしですが,ジェレミーとしてはそんなところは気がつかないでほしいな,と思っているかもしれませんね。

おお、ジェレミーもちょっと赤面しているかしら。観なおしたら、たしかに踏んでました!母親とその連れの女性が長い裾のドレスで前を歩いていて、あそこで少し止まってから左に向きをかえて歩くんですね。ちょうどジェレミーの足元の数歩先にその裾があって、止まろうと思ったら止まれたかもしれないけど、ジェレミーの両側にいてエスコートされている二人の女性は急にジェレミーが止まったら前につんのめってしまっていたかもしれなくて、ジェレミーはとっさに踏む方を選んだ、と考えるのは考えすぎでしょうか。踏まれた女性も、あの長さでは踏まれたことに気がついていなかったでしょうし。

それにしてもいつもながら、さきさんは細いことによく気が付かれます!

>それから,ようやく,ようやく八月も終わります。
お身体,お大切に。

ありがとうございます。さきさんも。

女性二人をエスコート

RMさんのエスコートシーンについての推察,いいですね!

両側の女性に気を配りつつ,周囲にも気を付ける。
女性二人をエスコートするのってなるほど,とても大変そうですね。
見ているだけのこちらは,あらまあゴージャス,なんて喜んでいるばかりですけど。

ジェレミー,大変なシーンをおつかれさまでした。

>それで私が思い出したシーンは、雪の夜、橇でお出かけのシーンです。「犬は喜び庭駈けまわり、猫は火燵で丸くなる」からの連想でしょうか(私って単純!)

私の連想もそんなところです。(笑)
それから,戦場から戻った翌朝,ベッドで布団にくるまるところや,寝室から飛び出してくるところも,子犬みたいですね。

とここまで書いてきて,ふと思ったんですが,ジェレミーが戦場から戻ったあたりから橇で出かけるあたりまでだったかな?夜の場面が多いな,と思っていたんですが,あれはもしかしたら緯度が高い場所の冬なので,昼間も日が昇らないということなのでは?

理科関係,地理関係,苦手なので書きながらあやふやな気持でいますが(笑)

なんにせよ,別荘?に行ってから,暗い冬が終わって乗馬で出かける場面は開放感にあふれていて,観ていて楽しいですね。
でも,真冬の橇での移動を(ものすごく寒いんでしょうね!)楽しんでいる場面も大好きです。

思いつきませんでした!

>ジェレミー,大変なシーンをおつかれさまでした。

うふふ、私からもおつかれさまを言いましょう。あのシーンについての私の想像、あっているかあっていないかわからないけど、二人をエスコートして張り切って楽しくて、大変だったでしょう!

>私の連想もそんなところです。(笑)
それから,戦場から戻った翌朝,ベッドで布団にくるまるところや,寝室から飛び出してくるところも,子犬みたいですね。

おお、同じでしたか。そして、そうそう飛び出してきましたね!20代前半ですもの、元気いっぱいの子犬ですね。

>あれはもしかしたら緯度が高い場所の冬なので,昼間も日が昇らないということなのでは?

うわー、これは思いつきませんでした。あれは私の感覚ではいくらはやくても夕方6時でしたが、ロシアではお昼の2時かもしれませんよね!そう思ってあのシーンをみると、またイメージが変わりそうで面白いです。

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 RM

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