Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

りえさんが、ジェレミーがAnna Masseyに贈ったバスオイルのことを書いてくださったので、そのことが記されているアナの自伝を一部引用してご紹介します。またそれ以外にも、この自伝で書かれているジェレミーのことを少しご紹介します。ジェレミーのファンの中にはアナを、そしてアナの自伝をあまり好まない人もいますが、私はアナが感情的にならずに離婚のことにふれ、離婚後のジェレミーの自分への気遣いと息子のDavidへの愛情に対して感謝の言葉を書いているところに好感を持ちます。もちろんアナのジェレミーを見る目にはこの二人の性格の違いが反映されていて、この自伝に書かれているのは、かつて妻であったある女性の視点からみたジェレミーであるのはもちろんのことで、ここに書かれたジェレミーの姿の一部は、しっくりこないところもあります。それでも私は、この女性の自伝を興味深く、全体として好感を持って読みました。

そして実はこの前りえさんと奈良でお会いした時に、ジェレミーがアナに贈ったバスオイルを頂いたのです!そのことを最後に書きます。

アナの自伝、"Telling Some Tales"の231ページからの紹介です。

私がUriと再婚したとき、ジェレミーは心から喜んでくれて、Penhaligonのバス・エッセンスの美しいボトル数本を、お祝いとして贈ってくれた。そして彼がすばらしいシャーロック・ホームズを演じていたWyndham's Theatreに、私たちのためにボックスシートを準備してくれて、幕間にはシャンパンを手配してくれていた。これはまさにジェレミーをよくあらわしていて、あふれるほどに親切で、あたたかくて、強い印象を与えて、そして時にとてつもないのである。

次にアナの再婚の時からさかのぼって離婚後のことを紹介すると、ジェレミーとアナは離婚した後も連絡をとりあい、友人としてつきあい続けます。デイビッドのために必要だと考えたからです。アナは、「私たちが困っているときには、ジェレミーがいつでも助けてくれることを知っていた。彼はやさしくて思いやりのある人だった」と書いています(p.85)。

デイビッドが生まれた時から、アナの子供の頃からのナニー(子供の世話をする女性、乳母)が一緒に住んでいて(p.81)、アナの離婚後も二人の面倒をみてくれていたのですが、そのナニーが病気になり、アナは女優として働いていたこともあって、デイビッドは全寮制の学校に行くことになります。ナニーが亡くなったとき、アナは悲しみと先々への不安でしばらく寝付いてしまうほどでした。デイビッドの世話をしてくれるナニーがいなくなったあと、デイビッドが休暇から帰ってきているときはできるだけ仕事をいれないようにしていたけれども、ジェレミーもデイビッドを旅行に連れ出したりして、アナを助けてくれたそうです(p.102)。ラジオ番組で、「休暇にデイビッドとスイスに行ったときに」とジェレミーが話していたのを覚えています。

デイビッドとジェレミーの結びつきの強さは、デイビッドが大きくなって、ジェレミーのNotting Hillの家の上の、独立したフラットに住むようになった(p.149)という記述からもうかがえます。また後に引用するThe Guardianの記事中で、デイビッドは18歳の時にジェレミーと一緒にロサンジェルスに行ったときのことを記していますし、それ以外にも、ロサンジェルスのHollywood Hillsに家を買ったジェレミーと、何度も時をすごしたような記述があります。また子供の頃のこととして「父は毎週末、私を連れ出した。私と同年輩の子供のいる俳優仲間の家へよくでかけた」と書いています。ジェレミーにホームズ役の最初の提案があった時もデイビッドが一緒だったことは、ラジオインタビューなどで何度も言っています。そしてジェレミーが入院したときにデイビッドがジェレミーを病院へたずねたときのことは、以前に紹介しました。2001年にデイビッドは結婚しますが、このときデイビッドはジェレミーが遺したClaphamのフラットに住んでいて、結婚式もここで行われたそうです(p. 245)。この本にはその時の写真がついていて、写真の説明には書いてはありませんが、デイビッドと奥様がいる場所はClaphamの屋上でしょう。ジェレミーも喜んだだろうなあと思います。

アナの自伝からの紹介の最後に、先ほどの231ページの文章の続きを引用します。

ジェレミーが亡くなったとき、多くの人の人生から光が消えたように感じられたのを知っている。彼はまさに比類のない人だったから。デイビッドが悲しみから回復するのにはとても長い時間が必要だった。デイビッドの喪失感はとても深かった。

デイビッドは両親の性格の違いをこのように言っています。出典:The Guardian, 2001年
http://www.guardian.co.uk/books/2001/nov/14/shopping.familyandrelationships

両親はもともと正反対の性格だった。母は理性的で慎重で几帳面、父は直観的で自分の気持ちに従う。今でも私には、父が「危険をこわがらずに冒険しなさい」と言い、母が「よく考えてみたら」と言うのが頭の中できこえる。

私はもともとはアナのタイプに近いと思っているので、それでアナにも好感を持つのかもしれません。アナは結局、ジェレミーのある部分を理解できなかったのではないか、と思うのですが。そして私はジェレミーと出会って、少しだけジェレミーのタイプに近づきつつあると思っているのですが。

最後にりえさんから頂いたバスオイルのご紹介です。バスオイルは、包装紙とリボンに包まれた姿もとても美しくて、あけるのが惜しくてしばらくそのまま机の上に飾っていました。あけたら箱もボトルもとても優雅で、幸せな気持ちになりました。中身がなくなっても、ずっとそばにおいておきます。箱とボトルはりえさんの記事に写真がありますから、私がうれしかった気持ちがわかっていただけるでしょう。そして、りえさんが選んでくださった香りはやさしい香り、そう、香りもとても優雅なのです。りえさん、どうもありがとうございました。私は香りにはくわしくないのですが、バラが好きだったジェレミーを思って、バラのやさしい香りに包まれているような気持ちになります。

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