Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

私がジェレミーのファンフォーラムへの書き込みを読むようになって知った言葉に、'zest for life'という言葉があります。ジェレミーはこの人生を愛して、情熱を持って生きた人だった、と。

David Stuart Daviesは著作Bending the Willowの中で、ジェレミーのことを、「生きることへの強い情熱を持っていた人、笑うことを楽しみ、笑いをもたらすことを楽しんだ人(a man who had such a fierce passion and a verve for life―a man who so enjoyed laughing and creating laughter)」と述べています。またこの本の別の場所では、最後にジェレミーに会った時にジェレミーは、「僕とホームズとで共通するのはただ一つ、情熱だと思う。僕の場合は人生への情熱、彼は仕事への情熱。(The only thing I do have in common with Sherlock Holmes is a kind of enthusiasm: mine is for life, his is for work.)」と言ったと書いています。最後に二人が会ったのは、亡くなる年の2月のことだったと思います。

こういう生きることを楽しむ情熱は、時として少年のような、子供のような言動としてあらわれることもあるのでしょう。ジェレミーのこういう面は、冒険を楽しむことが不得意だった私の背中を押してくれます。私はジェレミーと出会って、どれだけの新しい冒険をしたことでしょう。そしてこれから引用する部分はジェレミーの話し方も含めて、私は大好きです。笑い声がきこえるようです。

ただ、引用元が書かれていなかったので、これが本当にジェレミーが語ったことだという100%の保証はありません。でも私はそうだと思っています。ジェレミーがカナダに住んでいた時の家の裏庭で、と書いてあったので、これはカナダの演劇フェスティバルで公演を行っていた頃のことでしょう。

暖かい日だったので、ちょっと日光浴をしようと思ったのですが、隣に住んでいたお年を召した厳格なお二人が恐れをなして家の中に駆け込んだのです。その埋め合わせをするために、二人を英国式のお茶の会に招きました。もちろんちゃんと服を着て、ね。

"It was a warm day and I thought I'd do a bit of sun bathing, but my two puritanical elderly neighbours were horrified and ran inside. To make amends I invited them round for a proper English tea―fully clothed of course."


出典:http://losira.livejournal.com/2367.html(ジェレミーファンの個人ブログです。フランスのファンサイトにも同じ引用があります。http://www.jeremy-brett.fr/crbst_201.html)

太陽が気持ち良くて、思わず服を脱いだのだろうなあと思います。こういう、人生を子供のような気持ちで楽しむところが好きです。ジェレミーの中には、この人生に向き合う賢者としての顔と、小さな子供のような、少年のような顔が同居しているようです。たとえば70年代にごく親しい友人と一緒に、休暇にヌーディストビーチに行ったこともあったそうです。突然思い立って空港に行き、その時離陸する最初の飛行機に飛び乗ってハワイに行った時のことは、以前ご紹介しました。そして、南アメリカをほとんどお金を持たずにヒッチハイクの旅をしたこともありました。この旅のことは、また後日ご紹介しましょう。

この人生を今日生まれた子供のように愛した人、精神の病で苦しかった時も、健康状態が悪化した時も生きる希望を失わず、でもこの人生の次の世界にも向き合った人、そして最後に静かにすべてを手放してこの世界を去って行った人。ジェレミーはやはり私にとって、生きることと死ぬことを教えてくれる人です。遠いイギリスの、今はこの世にいない一人の俳優が多くの人の人生に今も触れてくれることを思うと、この世の不思議、恩寵、という言葉が私の中に思い浮かびます。

RM
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