Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

前回に続いて、Marcus Tylorが写真集の最初につづった、当時の思い出から引用します。

a roll with Jeremy Brett
By Marcus Tylor
Blurb, 2010.

以下のサイトで本の中身の一部を見ることができますし、購入ができます。この写真集のタイトル、書影を見ていただくとわかりますが小文字で始まっていて、私の書き間違いではありません。なお今日ご紹介する部分は、プレビューでみることができるページの中には含まれません。
http://www.blurb.com/b/1613794-a-roll-with-jeremy-brett

マーカスは前回の引用部分に続けて、当時の暮らしのことを書いています。劇場で多く写真を撮っていた時期で、劇場から家にもどると暗室で長い時間をすごし、午前4時よりはやく床に着くことはほとんどなかったそうです。その暗室というのは、昼間はキッチン・夜は暗室として使う部屋のことで、ここに光がもれるため夜明けは現像には危険で、牛乳配達の人がミルク瓶をかちゃかちゃいわせる音で夜明けが近いことを知った、と書かれています。

1988年10月10日(月)の夜、写真家として関わっていた芝居がはねた後、その興行の2周年記念パーティが午後11時からはじまり、それに参加したマーカスはとんでもない時間に家に帰りつき、暗室に疲れきってよろよろと入ります。ようやくできるだけのことをして、ベッドに倒れこみます。その朝、火曜日の午前8時50分に電話が鳴りました。

このすぐ後の部分を引用します。"Its Jeremy."のような、句読点のつけ方が非標準的だと思う部分などがありますが、そのまま引用しました。ただし"blur"が "blurr"となっている誤植は訂正しています。(もしかしたら現在の版ではなおっているかもしれません。)

ここはどこで、あの音はなんだ?そう考えたあと、このうるさい音を今すぐとめなければと思って、そのためにやっと受話器をとった。

「マーカスですか?」
「はい、えっと...。」
「ジェレミーです。」
「何ですか?」
「ジェレミー。」
「誰ですって?」
「ブレットです。ジェレミー。」
(しばらく無言)「誰ですか?」
「ウィンダムズ・シアターに出ているブレットです。」
「ウィンダムズ・シアター?何の... ああああああ、はい!」

どうにかこうにか態勢を立て直して、木曜日の夜にウィンダムズ・シアターに行く約束をした。その後の会話がどうだったか、今は記憶がぼんやりとしている。そして多分当時も、私はぼーっとしていたはずだ。ただ暗い寝室に立って、この夜型の生活をなんとかしようと固く誓っていた。


Where on earth was I and what was that noise? In the end feeling rather compelled to end this disturbance at once I picked up the phone.

Marcus ?

Yes errr.....

Its Jeremy.

What ?

Its Jeremy.

Who.... ?

Brett, Jeremy.

(silence) who ?

BRETT from Wyndhams....

Wyndhams ? What................... Ahhhhhhhhhhhhh... YES !!

I somehow managed to get it together and we made an arrangement for me to go on Thursday evening to Wyndhams. The rest of the conversation is a blur to me now, probably as it was to me at the time, standing in my bedroom in the darkness and adamant of changing my nocturnal ways....


ここも好きなのです、二人の会話の調子が想像できて。特にジェレミーは、あの声ですものね!マーカスの"Ahhhhhhhhhhhhh"というのも(ここ、ちゃんとhの数を数えて書きました!)、メールなどでマーカスは感嘆詞をよくこんな感じに書きますので、私の中で勝手にマーカスの調子に変換されます。私にはこんなに多くのhは重ねませんけど。

ジェレミーはこんなふうに気軽に突然電話をかけるので、はじめて電話をうけた人がびっくりしたお話、もう一つ思い浮かびます。次回、それを書くかもしれません。

RM
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://upwardjb.blog112.fc2.com/tb.php/870-21ece9ed

 RM

Author: RM
コメントは承認後に公開されます。古い記事へのコメントも大歓迎です。2010年8月7日に始めました。
私の記事へのリンクはどうぞご自由になさって下さい。
和訳には間違いがあるかもしれません。最近は必ず英語原文を併記・またはアドレスを書いて読めるようにしていますので、どうぞそちらも参考になさってください。

全ての記事を表示する

12  11  10  09  08  07  06  05  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08 

QR