Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

台風・地震で被害にあったり、不便を強いられていらっしゃる方にお見舞い申し上げます。はやく普通の生活に戻れますようにお祈りします。


前回のブログを書いている最中に、Masloski氏の新聞記事をネットでみつけましたので、先にこちらから引用して、内容をご紹介します。このMasloski氏が、ジェレミーが書いた手紙の宛名であるMr. Masloskiと同一人物ではない可能性もゼロではありませんが、まずそれはないでしょう。彼の書いたグラナダ・ホームズの批評記事を読むと、ジェレミーが喜んでお礼の手紙を書いた理由がよくわかるのです。

記事が読める場所は前回もご紹介しましたが、こちらです。

Holmes at his best in public TV series
by Daniel Masloski
The Evening News, March 26, 1985
https://news.google.com/newspapers?id=8INGAAAAIBAJ&sjid=zzENAAAAIBAJ&pg=1314,2971986

冒頭はこんなです。

いつもは劇場公開映画の批評以外は書かないのだが、今日はどうしても、テレビドラマの「シャーロック・ホームズの冒険」について書かねばならない。これは素晴らしい新シリーズで、来週から5週間にわたって木曜日の夜9時から、チャンネル13で放映される。
私は10歳のときから、サー・アーサー・コナン・ドイルが書いた素晴らしい物語の熱烈なファンであり、ついにその物語がきちんとスクリーンに移し替えられたことを、喜びとともに伝えることができるのだ。

I usually restrict myself to reviewing theatrical films, but I must tell you about “The Adventures of Sherlock Holmes,” a great new television series which will be showing on Channel 13 Thursday nights at 9 for the next five weeks.
I’ve been an avid fan of Sir Arthur Conan Doyle’s wonderful stories since the age of 10, and it is a delight to report that they have at last been properly brought to the screen.


この時期、アメリカの新聞にはグラナダ・シリーズの批評がたくさん載ったでしょう。私もそのいくつかを読んでいます。でもこの批評は、子供のころからのホームズ・ファンが、いつもの制約を破ってでも書かずにはいられなくて、その喜びを綴った、という点で特別です。ジェレミーが喜んだのもわかります。ジェレミーはドイルと、シャーロッキアンを大切にした人ですもの。ドイルのためにという気持ちも、シャーロッキアンを傷つけないようにという気持ちも、驚くほど強いのです。

この後は過去の映像化作品とホームズ役者をあげていきます。まずこう書きます。

ホームズの映像化作品は本当にたくさんあるが、ドイルのつくりあげた、我々の愛するあの人物を十分に表現しているものはなかった。

Although there have been dozens of films about Doyle’s beloved character, none has really done full justice to him.


そして、背景の時代を変えたものもヴィクトリア時代のままの作品も、もとの物語の筋を無視している、と言います。でもその中で彼が評価しているのが、ジェレミーの親友であるRobert Stephensがホームズを演じたThe Private Life of Sherlock Holmesです。ホームズを正しく描くというよりは心理分析になっているきらいはあるが、とした上でこう書きます。

それでもこの映画はホームズ物語が持つ、「現実から離れて大人も楽しめる物語」の雰囲気をよくとらえている。この言葉はある批評家がドイルの物語を見事に正しく評して述べたものなのだ。

Still, this film succeeds well in capturing the atmosphere of a “fairy tale for adults,” which is how one critic beautifully and rightly described Doyle’s Story.


誰がホームズ物語をこう評したのか、検索しましたがわかりませんでした。この“fairy tale for adults"をどう訳すか迷ったのですが、「現実から離れて大人も楽しめる物語」としました。この記事の後でまたこの言葉への言及があります。

ジェレミーは親友の映画が褒められたのも嬉しかっただろうと思います。筋は原作とは違うが、ある種の雰囲気はとらえている、と書いてありますから。

続きは次回にします。


そして来週になりますが、ご命日の9月12日がきます。1995年9月12日は火曜日でしたが、今年は水曜日ですね。その日はどこかの時間で、世を去るときのジェレミーのことを思うでしょう。

RM
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://upwardjb.blog112.fc2.com/tb.php/898-ac4e8850

 RM

Author: RM
コメントは承認後に公開されます。古い記事へのコメントも大歓迎です。2010年8月7日に始めました。
私の記事へのリンクはどうぞご自由になさって下さい。
和訳には間違いがあるかもしれません。最近は必ず英語原文を併記・またはアドレスを書いて読めるようにしていますので、どうぞそちらも参考になさってください。

全ての記事を表示する

12  11  10  09  08  07  06  05  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08 

QR