Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

「ジェレミーからのお礼の手紙」というタイトルの4回目ですけど、ジェレミーがこれを読んでお礼を書くことになった、その新聞記事のご紹介がまだ終わっていません。ジェレミーが書いた手紙をご紹介するつもりではじめたのですが、元の記事がみつかったのでそちらを先に引用しているのです。こちらです。

Holmes at his best in public TV series
by Daniel Masloski
The Evening News, March 26, 1985
https://news.google.com/newspapers?id=8INGAAAAIBAJ&sjid=zzENAAAAIBAJ&pg=1314,2971986

取り込み中で、今日もまだ最後までたどりつきません。長〜い目でみてくださいね。

ジェレミーからのお礼の手紙(3)」でご紹介した引用部分のあとは、David Burkeのワトスンをほめています。ドイルが考えたとおりの、かなりの聡明さを持ち、常にホームズを信頼しそばにいる友人を演じている、と。

そのあとです。筆者は物語を展開させるドイルの筆力、そしてロンドンの描き方を称賛しています。

ドイルが書いたホームズ物語の並はずれている点といえばおそらく、読者が夢中になってしまうところだろう。これはディケンズにも匹敵する。先ほど書いたように、現実ではないのに大人が夢中になる物語なのだ。もちろん今日の私たちは、ホームズ物語に昔の空気を感じて楽しむ。だがこれが書かれた時でさえ、ドイルはロンドンを魔法の都市にかえた、と読者は称賛した。興奮するような奇妙な何かが、街角のいたるところで起こるような気にさせた。

Getting back to the Doyle stories themselves, perhaps their most outstanding quality is their charm, almost Dickensian in nature. It is the fairy-tale quality I spoke of. Of course, today we enjoy the "period" charm of the tales, but even when they were first written, people said Doyle made London seem a magical place where something strange and wonderful might be happening around every corner.


"It is the fairy-tale quality I spoke of."というところは、「ジェレミーからのお礼の手紙(2)」で引用した“fairy tale for adults"を指しています。「現実から離れて大人も楽しめる物語」とこの時は訳しました。

現代の私たちはヴィクトリア朝の物語を、いまの現実から離れて、すっかりその世界を信じて楽しみます。でも時代が離れているから安心してドイルの「うそ」も信じられる、というわけではありません。ドイルがホームズものを発表した時でさえ、ホームズと同時代に生きる読者はドイルの物語に魅せられ、ドイルのロンドン、ホームズとワトスンがいるロンドンを信じたのです。

ここを読んで、ああ、ジェレミーは確かにこの記事を読んだのだ、と思いました。ここに対応すると思われるジェレミーの言葉が手紙にあるのです。

でも個人的に私がとても感謝しているのは、ドイルなんです。サー・アーサーが魅力的なロンドンの街を作ってくれたことに!過去にすっかり圧倒されて、でもようやく回復しつつあります!

But the gratitude, I feel personally, is to Doyle—Sir Arthur, for his bewitching London! The past has nearly eaten me alive, but I begin to recover!

https://www.worthpoint.com/worthopedia/jeremy-brett-autograph-personal-1731400044

ジェレミーがこういう表現でドイルのこと、ロンドンのことを言っているのは、私ははじめてで、興味深く読みました。新聞記事の今日の引用部分がジェレミーのこころに残って、お礼の手紙にこう書いたのだと思いました。

RM
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