Jeremy のことが知りたくて ~ ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)を愛するかたへ

英グラナダ・テレビでシャーロック・ホームズを演じた俳優の人生を言祝いで

前回の続きで、こちらで読めるジェレミーの手紙の、最後の部分です。
https://www.worthpoint.com/worthopedia/jeremy-brett-autograph-personal-1731400044

1982年2月に私と仲間達はホームズ物語発見の旅に出ました。途中の道のりは危険を伴うものでしたが、しかしついには満ち足りた旅となりました。私たちの努力をこれほど簡潔に「聞きとげて」くださるひとがいたのですから。仲間たちすべてを代表して、改めてお礼を言います。

でも個人的に私がとても感謝しているのは、ドイルなんです。サー・アーサーが魅力的なロンドンの街を作ってくれたことに!過去にすっかり圧倒されて、でもようやく回復しつつあります!

もう一度感謝を、そして"Onwards & Upwards" J. Brett


The voyage of discovery that my colleagues and I have taken since February 1982 has been a dangerous but eventually pleasing one when someone 'hears' our endeavour so succinctly. Again, on behalf of all of us, thank you.

But the gratitude, I feel personally, is to Doyle—Sir Arthur, for his bewitching London! The past has nearly eaten me alive, but I begin to recover— !

Again—appreciation and
Onwards & Upwards—    J. Brett


グラナダシリーズをきちんと評価してもらえた、わかってもらえた、という喜びが感じられます。シャーロッキアンで、ドイルを高く評価しているひと、映像化作品や舞台もみている批評家が、自分たちの製作の意図、努力の方向を正しく理解してくれたのですもの。

そして
"But the gratitude, I feel personally, is to Doyle"
というところは、最初手紙だけを読んだときは、ちょっとひっかかりました。批評家への感謝の手紙の最後に、「私が感謝しているのはドイルなんです」と書くのは失礼じゃないかと。でも「ジェレミーからのお礼の手紙(4)」で書いたように、ここはMasloski氏が記事中で、ドイルの描くロンドンに触れたところに対応しているのでしょう。そして氏もドイルを高く評価していることを知ったからこそ、こう書いたのでしょう。

最後の"Onwards & Upwards"は訳しませんでした。この言葉については、以下の記事に書きました。
Onwards & Upwards! 
お誕生日です。そして"Onwards & Upwards!" 

ここまで、出品者がつけてくれた手紙文の書き起こしを使っていますが、書き起こしではこの後にこう書かれています。

そうです、ライヘンバッハが私たちのロケ地でした!エリック・ポーター、モリアーティ。

Yes. Reichenbach was our location!—Eric Porter, Moriarty.


この部分は手紙をうつした写真でかろうじて部分的に確認できますが、便箋の右はじ、下から上にかけて書かれています。本文を書いた後で便箋を90度回して書き足したのでしょう。Masloski氏の記事にこれに関係する記述があるのかと思いましたが、みつかりません。記事中に「最後の事件」に関する文章があるのならそれへの返答になるのですが。

三つの可能性を考えます。
この部分は記事に直接は関係ないけれども、シャーロッキアンの彼に是非とも伝えたかった情報だという可能性。
この新聞の別の版ではもう少し長くて、批評家が「最後の事件」に触れている可能性。
そしてジェレミーのこのお礼の手紙は、別のMasloski氏の別の記事を読んで書かれたものだったという可能性。

私は1番目ではないかと想像しています。


さて、これでジェレミーのお礼の手紙のご紹介は終わりです。"my colleagues and I"なんていう言い方をジェレミーがするのを、私ははじめて読みました。グラナダ・シリーズの制作を旅にたとえているところも、ロンドンの街への言及も、こころに残りました。

RM
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